橘ちなつ先生の描く漫画「妊娠したら死にたくなった」。
今回は6話ネタバレを紹介しています!
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妊娠したら死にたくなった 6話 あらすじ
千夏は、31年生きてきて、「普通」の人間だと思っていました。
普通と言うのは、人並みに仕事をして、結婚して、子育てをして…、という暮らしが出来る事。
もちろん、短所だってたくさんあっても、千夏は「常識」の範囲内で、世間に適合してると思っていました。
それなのに今は、全く「普通じゃない世界」にいました。
その世界の名は「精神科閉鎖病棟」。
自分には「一生縁がない場所」と、当たり前のように思ってきたのに…。
妊娠したら死にたくなった 6話ネタバレ
~妊娠したら死にたくなった、6話のネタバレ~
千夏は、今や死にたがりとなり、発狂寸前でした。
大声で「ころしてぇ!」と叫ぶのです。
そんな我妻を見た涼太は、懸命に励まします。
「落ち着け」
「そういう事を口にしちゃダメだ」
「大丈夫!必ず治るから!!」
閉鎖病棟での千夏の症状は、良くなるばかりか、むしろ悪化していました。
ここに来て1週間ほど経ちましたが、興奮感や焦燥感、そして、勝手に動く両足に死ぬほど苦しめられていたのです。
実際、千夏自身もこの時の記憶は断片的と言えるほどで、このシーンは夫の証言をもとに描かれたそうです。
しかし、はっきりと覚えている事も多々ありました。
例えば、看護師の対応です。
看護師はいくら大暴れして叫ぶ千夏を見ても、冷淡に対応していました。
そればかりか、勝手に動く千夏の足を抑えて「ほら!ダンダンしない!他の患者さんの迷惑になるでしょう!」と、キツめに言いました。
実際、他の患者さんも、千夏がうるさいことに対して文句を言っているのですが、思いやりなどは全くないようでした。
しかし、そんな看護師の対応は、無理もないことでした。
例えば、他の患者といえば「おーいおーい」と、何時間も叫ぶ男性もいます。
そういった人たちを対応するためには、看護師は、冷徹さを持っていなければならないのです…。
精神閉鎖病棟の様子
さて、そんな閉鎖病棟ですが、千夏のいたフロアは、日の光が全く差し込むことがない作りとなっていました。
しかも、病院の一番奥にあり、「世界と断絶された異空間」のように感じられるのでした。
なので、千夏は「元の世界に帰りたい」と必死になり、隔離するドアをダンダンと叩き、叫ぶのです。
「もうここはイヤだよ!」
「出して!ここから出して出して!!」
「なんで私こんなところに、いなくちゃいけないの!?」
そういう千夏は、あっという間に看護師に取り押さえられます。
さらに、看護師はあざ笑うかのように言いました。
「それは十分お前も”こんな場所”にふさわしい人間だからだろ」
「お前」という耳を疑うよな発言ですが、千夏はハッキリと覚えているのです。
ここにいる看護師は、千夏の知っている優しい看護師とは全く別の人たちだったのです。
それから、千夏は注射をされ、無理やり寝かしつけられました。
さらに看護師は言います。
「これ以上暴れると、身体抑制することになるからね?」
「イヤでしょ?縛られるの」
それを聞いて、なおさら千夏は、「ここから抜け出したい」と思うのでした。
精神科の闇?
そこで千夏は、主治医の宇田川先生に、「いつ病院から出られるか」を尋ねます。
また、勝手に動く足が辛くて、脚の検査をしてほしいことを伝えるのです。
しかし、宇田川は、冷徹な顔でこう言いました。
「まぁ、脚の運動になると思えばいいじゃないですか」
「あなたの場合、脚自体に問題があるわけじゃありませんし」
「歩けば紛れるなら、歩いて下さい。」
「廊下は24時間開放してありますからね」
そんな無慈悲な言葉に、千夏は「じゃあ、どうなれば治るんですか!」「病名は一体何なんですか?」と食い下がって聞きます。
すると、宇田川は言いました。
「僕はね、あなたの場合は病気うんぬんではないと思ってるんですよね」
「あなた自身のものの捉え方に問題があるのではないかと」
「失礼ですが、あなた、精神的に押さないところがあるでしょう?」
そうつらつらと私見を述べていく宇田川。
さらに、千夏は旦那に依存気質であることや、自分で何とかしようとしない態度であることを指摘します。
また、宇田川自身も、精神科として口にするのはタブーとしている「気の持ちよう」という言葉を使いました。
そして、最後にこう言います。
「あなたの場合、考えを改めない限り」
「ここから出ることは、難しいでしょうね」
絶望しかない世界
そんな風に言われてしまった千夏は、もう何も言い返すことが出来ませんでした。
それから、千夏は自分を見つめなおすとともに、責めてしまうのです。
「私、そんなに人格破綻者なの?」
「精神的に幼い事や、気の持ちようで、ここまでグチャグチャになるものなの?」
それから、「考え方」や「物の捉え方」がなっていないという宇田川の言葉を真に受け、さらに責めていくのです。
そんなことを考えながら、また苦しくなって、ガクガクと脚が動き出す千夏。
もう疲れて眠りたいのに、宇田川に言われるがまま、深夜の廊下をひたすら歩いていくのでした…。
妊娠したら死にたくなった 6話の感想
~妊娠したら死にたくなった 6話の感想~
本当、見ていて辛くなるシーンがたくさんあります。
今までは回復からの悪化を繰り返していました。
今はひたすら悪化ばかりしていくので、救いがないように見えてきます。
もちろん、それを乗り越えたからこそ、こうした漫画として完成されているのでしょうが、それでも不安になります。
いったい、この辛さをどうやって過ごしてきたのか、次回にも目が離せません…!
それでは、次回は7話を紹介していきます。
妊娠したら死にたくなった⇒ 7話ネタバレ