離婚してもいいですか? 翔子の場合 ネタバレと感想

離婚してもいいですか?

今回は「離婚してもいいですか? 翔子の場合」のネタバレと感想をご紹介します!

離婚してもいいですか? 翔子の場合 あらすじ

「離婚してもいいですか?翔子の場合」は漫画家でありエッセイストでもある野原広子さんのコミックエッセイです。


2017年に雑誌レタスクラブでも連載された大ヒット作で、主婦の気持ちに寄り添った作品として大反響を呼びました。

控えめで自分に自信が持てない専業主婦の翔子は、夫の機嫌を損ねないよう顔色を伺いながら日々生活をしていました。

夫への不満は募るばかりで離婚を考えるものの、経済力のない翔子はいつも我慢して生活を続けていました。

夫への不満がある方や離婚を考えてしまう方が共感する、専業主婦・翔子のリアルな日常と心情を描いたコミックエッセイです。

離婚してもいいですか? 翔子の場合 ネタバレ

物語は専業主婦の翔子が、6歳の長女と4歳の長男を連れてスーパーマーケットで買い物をしている日常シーンから始まります。

メニューに悩みながら買い物をする翔子は、なんだか気が重く憂鬱そうです。

翔子の家の約束事として、夕飯は節約をしつつ栄養バランスのとれたメニューで、さらに夫・淳一の好物を必ず入れなければならないからです。

そして、淳一の好物のお肉を買い物カゴに入れながら「私は夫が代嫌い」と心で呟きます。
とは言え、淳一が帰宅するとニコニコ笑顔で出迎え、淳一を立て、仕事の愚痴を優しく聞き労ってあげます。

淳一は翔子のつくったハンバーグに上から目線で点数をつけながら食べ、専業主婦の仕事を見下すような発言ばかりします。

しかし翔子はどんな酷いことを言われようが、淳一の機嫌を損ねないよう返事をし、笑顔で過ごすのでした。

翔子は6年前に長女を産んだとき仕事を辞めました。

淳一が仕事、翔子が育児と家事を分担しただけのはずが、収入がなくなったことで翔子は淳一に意見が言えなくなってしまうのです。

淳一は仕事のストレスの捌け口に、仕事をせず気楽に家で過ごしているように見える翔子に当たるのでした。

そして機嫌が悪くなると翔子のことも子どものことも無視するような性格です。

翔子はそれでも穏やかな家庭を保つため、なんの反論もせずひたすら我慢し淳一を立てます。

2年後、第二子の長男が産まれ、翔子は育児も家事もどんどん大変になっていきます。

淳一の実姉は子どもを育てながら働くタフな女性で、翔子に会うといつもラクで羨ましいと嫌味を言います。

翔子はそれを聞き、「みんな私より大変」「私なんてラクなほう」と思えば思うほど苦しくなっていきます。

淳一も子どもが2人になっても相変わらず家事と育児に一切参加しません。

それどころか淳一のことにあまり手が回らなくなった翔子に対してますます苛立っていきます。

仕事をしている自分が一番偉く、家事と育児しかしていないのに常にいっぱいいっぱいな翔子を見下します。

離婚してもいいですか? 翔子の場合 感想

翔子がここまで人の顔色を伺い淳一のご機嫌をとっていた背景には、同じくモラハラ気質な実父の存在がありました。

その過去を乗り越え、自分に自信をつけて介護の仕事も始めた翔子は、いつしか淳一と対等に話せるようになりました。

結果離婚はしませんでしたが、淳一への愛情が戻ることもありませんでした。

最後には全員ハッピーエンドというファンタジーな終わり方ではなく、徹底的にリアルな作品でした。

私も同じ専業主婦なので翔子の心情が手に取るように分かり、読んでいて少し苦しいほどでした。
ラストまでとことん現実的で読み応えがあり、とても面白かったです。

無料立ち読みもできますので、チェックしてみてください♪

離婚してもいいですか? 翔子の場合

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