「48歳で認知症を発症した母。」感想(ネタバレあり)

48歳で認知症になった母

今回は「48歳で認知症を発症した母」の感想を書いていきます!(ネタバレありです。)

48歳で認知症を発症した母 あらすじ

これは、小学5年生から介護が始まった主人公「僕」のお話です。

水産会社を経営する父と、その経理として勤める母を持ち、末っ子として可愛がられていました。

家族旅行に行ったり、クリスマスをお祝いしたりと、幸せな家庭でした。

厳しい父ではあったものの、明るくて優しいお母さんは、僕にとっても大好きな存在です。


ところが、ある時から異変を感じるようになります。


一緒に買い物に出かけたのに、僕を置いて帰ってしまったのです。

それを境に、母の様子はいつもと違うものとなっていきました。

仕事を辞めさせられたり、料理も出来なくなったりと、異変が起き始めていくのです…。

48歳で認知症を発症した母 ネタバレ

ある日を境に、母の様子がおかしいことに気づいた僕。

けれど、あまり触れてはいけないと、家族と相談する事も出来ませんでした。

あんなに好きだったのに、母のいる家に帰りたくないと思うようになっていきます。


ところが、母がボヤ騒ぎを起こしたのがきっかけで、「母をどうしたらいいのか?」という事態になりました。

けれど、結局何をすることも出来ないまま、毎日を過ごす事しか出来ませんでした。

結婚を機に家を出た姉も、協力を申し出てくれたものの、結局長続きはしませんでした。


それから僕が中学生になる頃。

父は「引っ越しをする」という決断をしました。

行先は「叔母の家」でした。

けれど、僕は叔母のことがあまり好きではありませんでした。

怒りっぽい性格をしていて、怖いからです。

何よりも「母のことを嫌っている」のが、僕にとっては不安だったのです。

案の定、叔母さんは母の事を叱りつける毎日でした。

さらに「他人の家にいる」というストレスが、母をますますむしばんでいくのでした。


一方、僕は学校にいる間だけは、安心することが出来ました。

家の中ではあれた生活だけど、学校では「普通の中学生」としていられるからです。

もちろん、昔の家に続く道が恋しくてたまらなくなるという葛藤もありました。


そして、母の病状は急速に進行していくのです…。

48歳で認知症を発症した母 感想

読んでいて、どんどん切なくなっていくお話です。

実話という事もあり、「もし自分もそうなったら…」と考えると他人事ではなくなります。

昨今では「ヤングケアラー」が問題になってもいます。

家族だけで解決しようとするのでははなく、地域や国などのサポートが本当に必要だと感じました。

この後、家族はいったいどうなってしまうのか…。

気になる結末は、ぜひ本編でお確かめください

48歳で認知症になった母

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