カノジョは今日もかたづかない あらすじとマンガネタバレ&感想!

彼女は今日も片付かない

カノジョは今日もかたづかない」は、加納梨衣(かのうりえ)先生による、女性向け恋愛漫画です!

今回は、その気になる内容のあらすじや、ネタバレを紹介していきたいと思います!

 

カノジョは今日もかたづかない あらすじ

主人公の俵あいなは、競争率の高いデザイン会社に就職し、仕事にやりがいも感じています。

付き合って半年の彼氏もいて私生活も充実。

しかし、才色兼備に見える彼女にはある悩みがありました。

それは、部屋が汚いこと。

夜、仕事から帰ってくるとそのままソファで寝る毎日。

部屋を片付けなければいけないと感じていながらも、なかなか手が付けられません。

そんな彼女は、あることをきっかけに部屋の片づけをするようになります。

今作は、思わず応援したくなる、片付けが苦手な女子のワーク・アンド・ライフを描いた作品です!

カノジョは今日もかたづかない ネタバレ

「――私はうまくやっている方だと思う」

玄関で主人公の俵あいなはそう思います。

でも部屋を振り返ると、ゴミや服が散らかった汚い部屋が。

それでも、

「やっぱ私はうまくやれているはず」

そう自分に言い聞かせ、会社に出勤するあいな。

仕事場では後輩に、仕事が早くてキレイ維持が出来ていると褒められます。

一方で同僚の深川からは、終わっていない仕事の催促をされます。

深川の机はいつも早く帰っている割に、常にキレイでです。

さぞかし毎日らくでしょう。

「・・・うらやましい」

あいなは仕事がうまくいかない自分と比べてしまいます。

仕事が終わり夜遅く彼氏の修に電話をします。

修は夜遅く帰るあいなを心配しますが、あいなは大丈夫だと言います。

そこであいなは修をクリスマスに家へ招く約束をします。

修は初めて行くあいなの家に興味津々です。

電話が終わると、あいなは自分の部屋を見渡します。

そこにあるのは依然として汚い部屋。

「部屋片づけないとな・・・」

あいなの顔は憂鬱そうです。

半年前にムリして借りた1LDK 。

最初に部屋を見た時は新しい生活に胸を高鳴らせました。

でも今は・・・。

つらつらとネガティブ思考に陥っていると、バルコニーに干しっぱなしだった布団に気づきます。

外は雨で、せっかく干した布団は雨でびしょ濡れです。

どうしてこんなにうまくいかないんだろう・・・

憂鬱な気分でいると、ふと電気がついている部屋を見つけます。

その部屋の窓際には観葉植物が見え、中からはオレンジの間接照明の光が漏れています。

あいなは外からでもキレイだと分かるその部屋に憧れを抱きます。

その後、部屋の中に戻りふとんが無く寒い中ソファの上で寝るのでした。

翌日、出勤するとくしゃみが出ます。

それに、何だか調子が出ない・・・

昨日寒い中ソファの上で寝たからでした。

そのうえデスクの上には溜まっている仕事がたくさん・・・

「俵さん」

同僚の深川に呼ばれます。

呼ばれた理由は、先日作ったC社の案件のリテイクの知らせでした。

仕事が溜まっている上に、予想外のリテイクに戸惑いながらも、なんとか仕事をこなそうとします。

そこで深川からキツイ一言が・・・

「・・・ホント要領悪いんスよね。俵さんは」

あいなはその一言にショックを受けます。

クリスマスの日も仕事に忙殺されるあいな。

なんとか仕事を終わらせ、帰路につきます。

雨の中の帰り道、修と電話をします。

あいなはクリスマスに家へ呼ぶ約束をした修を断ります。

だって、自分の部屋は・・・

とうとう部屋にすら戻りたくなくなってしまいます。

「俵さん?」

マンションの前でボーッと立っていると、横から声をかけられます。

あいなは振り向きます。

「ふ、深川さん!?」

声をかけてきたのは同僚の深川でした。

なんと深川と同じマンションに住んでいたのでした。

なかなかマンションに入らないあいなを見て、さっさと部屋に戻ったらどうかと声をかける深川。

部屋に戻りたくないあいなは思わず嘘をついてしまいます。

「・・・鍵、なくしたんで・・・」

深川の普段の対応から、冷たくあしらわれるんだろうと想像するあいな。

しかし、深川から言われたのは予想外の言葉でした。

「・・・困りましたね。一旦おれの部屋来ます?」

あいなはエレベーターの中で自問自答します。

素直に帰ればよかったと後悔するあいなですが、時すでに遅し。

深川の部屋の前に到着します。

「ちらかってますけど、どーぞ」

入った部屋で見た光景は既視感のあるものでした。

部屋はキレイに整理され、窓ぎわには観葉植物があり、天井にはオレンジの光の間接照明が取り付けられていました。

深川の部屋は、自分のバルコニーから見える、あのキレイな部屋だったのです。

「鍵、早く見つけて帰ってください」

深川にそう言われたことで、現実に引き戻されるあいな。

あいなの目から涙がこぼれます。

仕事以外何もできなかった自分に嫌気がさしたのでした。

そこでまた深川のあの一言が。

「・・・だから要領悪いんですって、俵さん・・・」

あいなはその一言にとうとう感情が爆発します。

あいなは夜遅くまで働いており、早く帰って自分の時間がある深川とは違うのだと。

深川はそれを鼻で笑います。

実際は深川も同じくらい仕事をしていて、早く帰ることが出来るのは、あいなより2時間早く出社しているからでした。

自分と違って要領のいい深川の言葉が心に突き刺さります。

そして、深川はあいなにイヤミを言ったことが無いと言います。

要領が悪い、と言われたことを証言するあいな。

しかし、それを深川はイヤミではないと言います。

いつも仕事を溜め込んで、全部マジメにやろうとするあいなを見て、

要領よく休む時は休めばいいのにと誰かが言った方がいいという、深川なりのやさしさでした。

そこで深川の真意を知るあいなでした。

その後、あいなが落ち着いたのを見計らって深川に一人でホラー映画を見るからと言われ、部屋を追い出されてしまいます。

部屋に戻り、自分の部屋の汚さを再認識するあいな。

翌日、年明けまでに大掃除することを決意します。

今度こそ修を部屋に呼んでクリスマスの埋め合わせをしなければいけません。

とりあえず掃除機をかけようと、ソファをバルコニーに出そうとします。

その頃、部屋で深川は観葉植物に水をあげていました。

外から音がして、見上げるとそこには衝撃の光景が!

あいなが重いソファーを持ち上げたまま、バルコニーから落ちかけていたのです。

「たす・・・けて・・・」

なんとか深川に助けを求めるあいなでしたが、鍵が開いていないのであいなの部屋に行けません。

深川はあいなにソファから手を放すよう言います。

下に誰もいないからと急かす深川。

とうとうあいなはソファを手放します。

空地へ落下していくソファ。

その後、深川と無残な姿になったソファを回収し部屋に戻ります。

ソファを運ぶ際、深川は破片で手をけがしてしまいます。

慌ててあいなは深川の手当てをします。

ひと段落ついた後、深川はあいなの部屋について一つアドバイスします。

気に入った場所を一つ作って、そこだけはいつもキレイにする、と。

そうすることで、そこを中心に部屋をキレイにできるそうです。

前はあいなのようだったと言う深川。

「ひとつひとつ片付けていけばいいんですよっ」

そう言い残して深川は部屋から去ります。

部屋を見渡し、あいなは深川に褒められた椅子の周りをキレイにすることにします。

そこからあいなの部屋のお片付けライフが始まるのでした。

カノジョは今日もかたづかない 感想

この作品は部屋を片付けられない女子をテーマにしたものです。

自分で部屋を片付けなければいけないと思いつつも、なかなか部屋が片づかない様は共感できるところがあります。

部屋が汚いせいで、クリスマスや年末に彼氏を部屋に呼べない姿は、見ていて切ないです。

対照的な深川の部屋を見て自己嫌悪に陥るあいなですが、アドバイスをきっかけに少しづつ動き始める姿は応援したくなるものがあります。

作中で垣間見えるあいなのドジっぷりは笑いを誘うものがあり、憎めないです。

作品全体としては部屋の片づけを軸に話が回りますが、部屋が片づいていくのとは対照的に人間関係は徐々に複雑になっていきます。

すれ違う彼氏との関係、深川との距離感、面白いけれどちょっぴりビターな作品だと感じました。

部屋の片づけが苦手・・・という方は一度読んでみることをおすすめします。

きっと生活のヒントになるものが見つかると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

オススメ漫画

朝霧〜高貴な閨の指南役〜