「美醜の大地(びしゅうのだいち)~復讐のために顔を捨てた女~」のネタバレを紹介しています。
また、あらすじや感想、結末予想、さらには無料で読む方法もご紹介しています。
今回は主に7巻(25話~29話)を紹介していきます♪
美醜の大地 あらすじ
~美醜の大地 あらすじ~
この漫画は、昭和時代の北海道を舞台にした復讐劇です。
女学生時代、「醜い容姿」とののしられ、苛烈ないじめを受けた市村ハナ。
ハナは、社長令嬢の高島津 綾という同級生に目を付けられ、地獄のような日々を送っていました。
挙句の果てには、ハナは「泥棒」の濡れ衣を着せられ、退学に追いやられるなど、汚名を背負います。
さらには、「戦争」という追い打ちが重なり、当時樺太に住んでいたハナたちは、北海道へと逃れることになりました。
しかし、「泥棒の女」という烙印のせいで、ハナと家族は北海道行きの船に乗る事が出来なかったのです。
その翌日、ハナ達は何とか別の船に乗ることが出来たのですが、その際、敵国の襲撃に遭います。
そのせいで母と幼い弟は亡くなり、ハナだけが生き残りました。
運よく北海道へと流れついたハナは、
「許さない…絶対に許さない」
「必ず復讐してやる!!」
と、弟の亡骸を抱きながら、決意をするのでした…。
美醜の大地 7巻 各話ネタバレ
各話のネタバレをしていきます。
今回は7巻(表記によっては25話~29話)となっています。
美醜の大地 25話 ネタバレ
~美醜の大地 25話 ネタバレ~
25話の開幕では、廃人と化した百子のシーンが映し出されます。
そして、未だに杏一郎に惚れている百子は、「杏一郎に会いたい!」と、家を飛び出すのです。
果たして百子の運命やいかに…!?
百子はさておき、肝心なのはサチたちです。(ちなみに百子はしばらく出てきません。)
前回、高島津家が爆破された後、サチは加也と森哉と共に行動を共にしていました。
ハナの仕掛けた爆弾によって、高島津家は大火事になり、全焼してしまったのです。
その際、サチは息子は爆発に巻き込まれたと思い込んでいて、ヒステリー状態でした。
「息子は永遠にいなくなってしまった…」
と、悔やんでも悔やみきれないサチ。
しかし、新聞では「火災による犠牲者なし」という報道がされていました。
もしかしたら、息子は生きているのかもしれない!
それを知ったサチは希望を見い出し、「息子を探さなきゃ!」と、高島津家の火災跡地に向かうのでした。
その頃、記者の綿貫は、独自の捜査に行き詰まりを見せています。
仲間である相原の安否、サチや菜穂子の事も気がかりです。
警察や刑事に相談したい気持ちもありますが、そうもいきません。
自分しか知らない情報が漏れたら、誰に危険が及ぶか分からないからです。
そんな八方ふさがりの綿貫の前に、なんと「弁護士の栄一」が姿を現します。
栄一は、何か目的があって、綿貫に接触したようです。
果たして、栄一のもくろみとは…!?
そして、ラストは「敏江」に切り替わります。
高島津家の爆破により顔を失った敏江は、「外科医の先生」の元で再手術を受けたのでした。
その時に敏江は、同病院で、ハナも整形をしていたという事実を見つけ出します。
外科医達が、ハナの復讐に関わっている事が、敏江にバレてしまったのです。
それを知った敏江は、果たして何を想うのか…!?
というところで、25話は幕を閉じます。
美醜の大地 26話 ネタバレ
~美醜の大地 26話 ネタバレ~
敏江は、ハナを整形した外科医たちの正体を知りました。
しかし、敏江は「先生たちの事は恨まないわ」と言います。
さらに続けてこういいます。
「そんなこともう、どうでもいい」
「わたし、わかったのよ。」
一体、何が分かったというのか!?
そんな謎めいた言葉を言い残し、敏江は包帯もとらず、病院から去っていくのでした…。
ここで場面は「絢子」たちに切り替わります。
ハナによる屋敷爆破により、家を失った絢子たち。
とはいえ、財閥なので金銭的なダメージは少ないです。
なので、絢子の父はすぐさま、「安全が保障されるまでに」と、人里離れた場所に、小さめの家を用意しました。
こうして絢子と清次郎の夫婦は、しばらくこの家で過ごすことになるのでした。
さて、サチの息子・進司はというと、ちゃんと生きていました。
これは爆破前に、サチが進司だけは逃がしておいたのです。
ハナは、進司を自分の弟に重ねているため、どうしても殺せなかったのです。
そして進司は孤児院に預けられ、安全が確保されるのでした。
さて、今度は弁護士の栄一のシーンです。
前回、栄一は記者の綿貫に接触しましたが、その理由が明かされます。
それは、「敏江とサチの居場所と同行を探るため」でした。
今のところ、ハナに危害を加える危険な存在は、この2人だけです。
ですので、「ハナの為に」出来る限り危険因子を排除しようと、栄一は動いているのです。
そこで、綿貫から、少しでも情報を得ようと、会話を始めるのですが…。
綿貫はお人よしの為、「(関係ない人を巻き込むわけにはいかない)」と、口をつぐんでいました。
しかし、栄一の話術と心理術によって、綿貫は情報提供します。
ところが、綿貫は一番肝心な「敏江」と「サチ」の居場所までは分からないようでした。
当てにしていた綿貫に対して、「時間を無駄にした…」と内心で呆れる栄一。
ところが、綿貫は「心当たりはある」と、ある場所に案内しました。
そして向かった先は、爆発で焼け焦げた高島津家の跡地だったのです。
なぜ、今さら高島津家に、行かなければならないのでしょうか?
爆破後の高島津家は、ガレキの山となっていて、人が立ち寄るような場所ではなくなっているのです。
すると綿貫は、「ただの勘ですけど…」と前置きしてから、理由を説明しました。
「復讐心やお互いの利害で動いている人間は…」
「怒りや憎しみを風化させない為に、自分の傷痕を何度もなぞるような行為をすると思うんです。」
つまり、事件の関係者の誰かしらが、現場を確認するために戻ってくるのではないか、という事です。
それを聞いた栄一は、少しだけ感心し、綿貫と共に高島津家周辺を散策し始めるのですが…!?
実はこの綿貫の勘は、おおむね当たっていました。
というのも、サチは、息子の進司の手がかりを探すために、高島津家の跡地を散策していたのです。
(この時、進司はすでに孤児院にいるのですが、サチは知る由もありません…。)
しかも、サチの側には、清次郎の側近である「森哉」も一緒でした。
森哉といえば、清次郎の為なら殺しもいとわない残忍な性格です。
こうして、栄一・綿貫は、サチ・森哉とバッタリと出くわす事になります。
この危険すぎる出会いで、果たしてどんな修羅場が待ち受けているのか…!?
美醜の大地 27話 ネタバレ
~美醜の大地 27話 ネタバレ~
「まさか本当にいるなんて…」
サチを見つけた時、一番驚いたのは、綿貫でした。
綿貫にとっては、本当に勘だった様で、サチに会うなんて思ってもみなかったのです。
しかし、その驚きを押し殺しながら、綿貫は静かに質問を始めるのでした…。
綿貫が一番心配していたのが、相原の行方でした。
相原は警官ですが、業務とは関係なしに綿貫に協力してくれた、善人です。
しかし、ある日を境に姿を消してしまい、それにサチが関わっていないか、疑っていたのです。
なので、綿貫はサチに詰め寄ります。
「サチさん、知っている事を話してください。」
「相原はどこですか?」
すると、横から割って入ったのが、「森哉」でした。
森哉は、相原が死んだことを、あっけなく明かしました。
「バラバラにして、細かく刻んで、処分したんだ」
「文字通りこの世から消えたのさ。」
それを聞いて一番動揺したのは、サチでした。
元はといえば相原を殺したのはサチであり、森哉はあくまで死体を隠しただけだからです。
サチは未だに「自分が人を殺した」という事実に怯え、認めるのが怖かったのです。
森哉の言葉によって罪を思いだしたサチは「うああああ!」「ごめんなさい!ごめんなさい!!」と泣き叫びます。
そして、ショックを受けたのは綿貫も同様です。
親しく、頼りになる仲間の相原の死を、誰よりも悲しみ、その場に佇むのでした。
そんな隙だらけになった綿貫に対し、森哉はナイフを取り出し、綿貫も処分しようとします。
ところが、森哉がナイフを振りかざした途端、栄一が素早くガードします。
栄一は武術にたけているため、若干優勢の戦いを繰り広げていきます。
そして、敵わないと見た森哉は、サチの手を握り、森の中へと逃げていきました。
一方、栄一も戦いの際、左腕に大きな傷を負ってしまうのでした…。
サチは森哉と逃げていく中で、こんな問いかけをします。
「あなたは、あれほどの事をして、どうして平然としていられるの?」と。
すると、森哉は、自分の過去について語り始めました。
それは森哉と双子の姉・加也が生まれた日までにさかのぼります。
2人が生まれた集落では、「双子」は「忌み子(不吉な子)」として、恐れられていました。
そして、村の風習によって、どちらかが殺されなければなりませんでした。
しかし、母が必死にかばい、2人の命は助かりました。
けれど、外に出ることは許されず、座敷牢に隠されながら育っていくのでした…。
ところが、そんなある日。
村人の1人が突然家にやってきて、「お前たちの母親はもういない!」と言いながら、双子に襲い掛かるのです。
森哉は殴られ、何も抵抗が出来ません。
しかし、加也の機転によって助かり、2人は着のみ着のまま家を出ていくのでした。
それから森哉と加也は、家と母親を無くし、盗みや殺しをして、必死に生きていくようになります。
そんな中で、ある日偶然「清二郎」に出会い、助けられるのです。
その出会いをきっかけに、双子は清二郎に気に入られ、奉公するようになっていくのでした…。
森哉は話の最後に、こう締めくくります。
「だから僕にとっては、姉さんと清二郎以外の人間が、何人死のうとどうでも良い」と。
それを聞いたサチは、改めて自分を見つめ直して、こう返します。
「母親になった今だからわかる。」
「どんな人間でも、誰かにとっては大切な存在なんだ、って。」
「だから、いたずらに傷つけたり、奪ったりしてはいけないものなのよ」と。
サチも、かつてはハナをイジメていましたが、今ではその復讐を受け入れているからこそ言えるセリフです。
それに、サチは、相原を殺した事実を忘れることは出来ません。
森哉のように、「どうでもいい」などと言い切る事は絶対にできないのです。
なので、サチは「これ以上、あなたたちとは一緒に行動できない」と、森哉に別れを告げました。
そして、最愛の息子を捜すために、1人で道を歩み始めるのでした…。
一方、綿貫にとっても「相原の死」は受け入れがたい事実です。
「バラバラになった死体を見つけ出してやりたい」
けれど、警察沙汰になると、「菜穂子に危険が及ぶ可能性がある。」
そんな葛藤を抱える綿貫に、栄一は「今日はもう、お互い休んだほうが良いですね」と、提案するのでした。
最後では、それぞれの思いが描かれています。
栄一は、ハナたちに、今回の出来事を話しに戻ります。
それを聞いたハナは、綿貫を傷つけてしまった事に、罪悪感を抱きます。
綿貫は、暗い部屋に一人佇み、相原の死を悼みながら夜を明かします。
サチは、1人になって、息子を捜しにさまよい続けます。
そして、行方知れずとなった敏江もまた、「高島津家の跡地」を見に、戻っていたのでした。
最後に敏江は、ガレキの山となった屋敷を見て、こう言います。
「あんたも奪われたのね…絢子さん」
「でも、もっと奪われるべきよ あははは…」
と高笑いをするシーンで、27話は終了します。
美醜の大地 28話 ネタバレ
~美醜の大地 28話 ネタバレ~
冒頭では、森哉が、姉の加也の元に戻り、サチがいなくなった事を報告します。
「行かせてよかったのかな?」と心配する森哉。
一方、加也は、あくびをしながら「もう関係ないよ」とあっさりしたものでした。
それでも、森哉は、サチの事が気がかりなのでした…。
それから場面は、「ハナ」と「栄一」に変わります。
ハナは、栄一の左腕の傷を手当てをしながら、こういい言います。
「あまり、危ない真似をしないで…」
しかし、栄一にとっては怪我など、どうでも良い事でした。
それよりも、今後は綿貫やサチたちを利用して、自分たちに有利に働くように仕向ける算段を、話し始めます。
これも全て、ハナの為にしている事でした。
栄一はすっかりハナに惚れ込んでいるのです。
しかし、栄一の気持ちをよそに、ハナはこう言います。
「一つ約束して」
「二度と綿貫さんを傷つけないで」
と。
栄一は、その言葉に従いますが、複雑な思いを抱かずにはいられませんでした…。
さて、ここで再び場面が変わり、今度は百子の登場です。
廃人になった百子は、1人で街をうろつき、売春を行っていたのです。
その晩は、1人の男をひっかけ、旅館へと連れ込みます。
ところが、百子の本当の目的は売春ではなく、「強奪」でした。
男にこっそり農薬を飲ませて殺し、金品を奪い取ったのです。
※農薬はモノによっては人体にとって猛毒です。
これも、すべては「杏一郎に会うため」。
そして、「自分を廃人にした男たちへの復讐」だったのでした…。
最後は、サチのシーンです。
サチは息子を捜すために、放浪し、「どうして、こうなってしまったんだろう…」と、やるせなくなっています。
空腹と寒気のせいで、体もボロボロです。
こうして、肉体的にも精神的にも限界がきて、サチは森の中で倒れこんでしまいます。
冬の寒い中、1人で凍えながら、サチはこのまま死んでいくのか…?
と思いきや、サチが目を覚ますと、焚き火が目の前に用意されていました。
さらには毛布まで用意されているのです。
「いった誰が…?」と辺りを見回すサチ。
すると1人の女性がすぐそばに立っていました。
なんと、それは、仮面を外した「ハナ」の姿だったのです…!!
ハナが姿を現した目的とはいったい…!?
美醜の大地 29話 ネタバレ
~美醜の大地 29話 ネタバレ~
サチの前に突然現れたハナ。
サチは、ガクガクと震えながら「わ、私を殺しに来たの…?」と尋ねます。
しかし、焚火や毛布などを用意してくれたのがハナだと悟ると、すぐに落ち着きを取り戻します。
ではなぜハナは、サチを助けたのでしょうか?
するとハナは、一枚のメモを、サチに渡すのでした。
ハナの渡したメモには、「サチの息子」がいる孤児院の住所が書かれていました。
それからハナは、高島津家を爆破した日に、自分が息子を逃がした事、そして、保護されている事を伝えます。
「探し続けていた息子が生きている…。」
けれど、サチは、「何か裏があるのではないか」と疑って、素直に喜べません。
そこで、「私に何をさせたいの?」と、ハナを睨みつけながら質問するのですが…。
サチの質問に、ハナは「何も」とだけ答えました。
その言葉だけで、サチは理解しました。
「ハナは、純粋にサチの子供を守ってくれた。」
ただそれだけだったのです。
それからサチは、涙を流し、自分の心の内をすべて打ち明けます。
敏江に息子を人質に取られ、脅されていたこと。
また、そのせいで人殺しをしてしまった事。
そして、今は誰も恨んでおらず、全て自分が悪かったこと…。
洗いざらい話した後、サチは最後に質問をします。
「私、どうしたらいい?どうしたら償える?」
「なんでもするから教えて…」と。
そんなサチの問いに、ハナはこう答えます。
「何もしなくていい」
「これから何のために、何をするのか」
「それだけを考えればいい」と…。
一方、綿貫は、相原の死を知った翌日も、気分は沈んでいました。
「いくら菜穂子さんの為とは言え、相原の死を隠し続けるなんて…」
このまま相原の死を隠し続ければ、相原が浮かばれません。
しかし、隠さなければ、菜穂子が危険な目に遭ってしまう…。
どちらを取るか、真剣に悩む綿貫。
その結果、綿貫は警察署に出向く決意をするのでした…!!
綿貫が警察署で受付をしていると、ヒステリー気味に騒いでいる女性がいました。
その女性は「高島津家の元女中」で、以前の爆発事件の事情聴取を受けていたのでした。
綿貫は、待ち時間の間に、その一部始終を見聞きしていると、女中は様々な情報を漏らしていきました。
中でも引っ掛かったのが「ヤクザのような人がお屋敷に来ていた」という言葉でした。
その時、綿貫が考えたのは「菜穂子」が「ヤクザ」と関わっている可能性がある、という事でした。
もしこれが本当なら、「菜穂子は相当危険な立場にいる」、と綿貫は想像したのです。
その結果、綿貫は、警察署から引き返すことにしました。
「もし、相原の死を警察に喋っていたら…」
「菜穂子さんはヤクザによって消されていたかもしれない…」
こうして綿貫は、菜穂子を守るため、相原の死を隠す決意をしたのでした…。
それから、今度は「絢子」と「清二郎」の場面に切り替わります。
清二郎は絢子の部屋に行き、「お茶でも飲もう」と誘います。
ところが、あいにく入浴中で、絢子はいませんでした。
それから清二郎は、おもむろに絢子の部屋を見回すと、1枚の写真を見つけました。
「そういえば、綾子さん、昔の写真とか一度も見せてくれたことないな…」
そうつぶやきながら写真を見ると、そこには幼い綾子と「綾子の母」らしき人物が映っており、写真の裏には「綾子一才」と書かれていました。
一方、入浴中の絢子。
その絢子の肌には、痛々しい無数の傷があるのでした。
果たして、これらのシーンが示す意味とは…!?
さて、29話のラストは、再びハナとサチのシーンに戻ります。
2人は孤児院に行き、サチは息子が元気で遊んでいる姿を遠くから見守ります。
そして、サチは嬉しさのあまり、涙を流すのですが、息子に近づこうとはしません。
「会わなくていいの?」
と尋ねるハナ。
するとサチは「手紙」をハナに預け、「息子に渡してほしい」とお願いします。
それからサチは、こう言います。
「…私、自首するわ。」
「全部償って、それからあの子を迎えに来る。」
「どれくらいかかるか分からないけど…」
「いつか、必ず…」
そして最後に「ハナ、ありがとう」と言い残し、一人で去っていきます。
本当は自首なんて怖いけれど、なぜだかサチの心は晴れていました。
「今度こそ、きちんと生き直すんだ…」
こうして、警察署の前に行くのですが、サチは再び絶望します。
サチの目の前には、恐るべき女が立っていました。
「どこいくの?」
そう声をかけるのは、あの敏江だったのです…。
美醜の大地 7巻の感想
~美醜の大地 7巻感想~
「顔」が今作の最大のテーマと言えます。
元々、ハナがいじめられたのも「顔」のせいでした。
そして、ハナが復讐するときも、相手へ「顔に傷を負わせる」ものがほとんどです。
サチだけは今のところ無傷ですが、今後は何らかの「障害」を追うのではないかと予想しています。
ただ、サチの場合は、息子に「会わせる顔がない」っていう解釈も出来ますが。
でも、29話のラストを見る限り、まだまだサチの受難は終わりそうもありません。
これだけの犠牲がありながら、サチ1人だけ助かる、なんて都合のいいことはなさそうです。
となると、綾子にもしかるべき結末が待ち受けているのでしょうか?
まさか、最後に笑うのは綾子…なんて展開だけはやめて欲しいと切に願います。
美醜の大地 結末予想
結末予想としては、まだまだ難しいところです。
その理由としては、「高島津 絢子」の正体がいまだに謎すぎるからです。
少ない情報を整理すると、絢子には「体中に傷」があり、母親もそれに関係があるようなので、「虐待」されていたのではないか?と思います。
また、絢子はハナに対して「どうしてあなただけ、そんなにキレイなの?」という、これもまた謎すぎる事を言っています。
絢子の真意は分かりませんが、ハナのキレイさに嫉妬してイジメを行ったのでしょうか?
二転三転と、展開が変わっていくので、今の段階で予想しても、また裏切られると思います。
美醜の大地 登場人物
美醜の大地の登場人物を紹介していきます!
キャラクター紹介
市村 ハナ
今作の主人公、市村ハナ。
容姿(主に顔)が原因で、女学生時代に壮絶ないじめを体験しました。
それからは復讐の鬼へと変貌していきます。
しかし、自分の為というよりも、「殺された弟の為」というのが大きな理由です。
美しい顔に整形し、「小石川 菜穂子(こいしかわ なおこ)」という偽名を名乗り、次々と報復を行っていきます。
高島津 絢子
ハナの最大の宿敵であり、恐らくラスボス、高島津 絢子(たかしまず あやこ)。
女学生時代は、ハナのいじめのリーダー格でもあり、作中では絶対的な存在感を放っています。
また、「高島津家」は大会社を持つ財閥で、かなりの地位や権力を誇っています。
絢子はその令嬢という事で、周りからはチヤホヤされます。
その一方で、何を考えているか全く分からず、言動も謎めいた部分が多いです。
清二郎
絢子の夫、清二郎。
清二郎も「高島津家」同様、財閥のおぼっちゃまです。
性格や性癖に異常性があり、時には人間を玩具のように扱います。
しかし、絢子とは相性が良く、マゾヒストとしての素質が開花します。
また、絢子に完全にほれ込み、絢子の為に何でも尽くそうとします。
加也と森哉
加也(かや)と森哉(しんや)は、双子の姉弟で、裏稼業を生業としています。
清二郎とは主従関係にあたり、忠実なしもべです。
清二郎が命令を下せば、いとも簡単に殺しなども行います。
深見 栄一
ハナの味方、弁護士の男、深見 栄一(ふかみ えいいち)。
ハナと同じく、「高島津家」への復讐心を抱いています。
最初はハナを利用するために近づき、「駒」として見ていました。
ところが、徐々にハナに惹かれ始め、「ハナの為に…」と、純粋に協力するようになります。
綿貫
雑誌記者の男、綿貫(わたぬき)。
警察とは関係なく、復讐にまつわる一連の事件を「独自調査」しています。
調査能力は高いようですが、「誰も傷つけない」ようにするあまり、自らが危険な目に合うようになっていきます。
また、一連の事件は「ハナ」が黒幕だと気づいていますが、「菜穂子」とは別人だと思っています。
綿貫も菜穂子に惚れているので、「菜穂子を守りたい」という気持ちで動いています。
敏江
元・ハナをいじめていたグループの1人、敏江(としえ)。
1番目にハナによって復讐されました。
作中では2回死にかけ、それでも一命を取り留めますが、顔に致命的なダメージを負います。
その度に「ハナ」に対する憎しみを募らせ、ハナへの「復讐の復讐」を行おうとします。
サチ
元・ハナをいじめていたグループの1人、サチ。
シングルマザーとして、女手一つで幼い息子・進司を育てています。
ハナからの復讐を受けましたが、その時は、進司のおかげで無事で済みました。
それからは罪悪感を抱き、息子と一緒に平和に暮らしていこうと決意します。
ところが、突然現れた敏江によって息子を人質に取られ、「ハナへの復讐」の共謀者となります。
やがて、人殺しに手を染めるなど、葛藤を覚えながらも、人の道を外れていきます。
百子
元・ハナをいじめていたグループの1人、百子(ももこ)。
2番目に復讐されました。
ハナの手によって、娼婦となり、廃人と化しました。
なので、「2度と登場しないだろう」と、誰もが思ったはずです。
ところがなんと、25話で再び復活の兆しを見せています。
…以上10名です。
後は「外科医の先生(名前不明)」と、その助手「菊乃(元・男性)」もいますが、やや傍観者といった感じなので、今回は割愛します。
消えてしまった人たち
ハナの復讐や、一連の騒動によって、消えてしまった方々もご紹介します。
※ただし、敏江も百子も、「消えた」と思いきや、再登場を果たしたので、もしかしたら復活者も出るかもしれません。
杏一郎
百子をハメるために、協力してくれた人、杏一郎。
その正体は、変装した菊乃ですが、「杏一郎」としての登場シーンはその回だけでした。
ただし、百子が最近復活したので、杏一郎も再登場の可能性があります。
スミ子
3番目に復讐された人、スミ子。
ハナの巧みな策略によって、硫酸をかけられ、顔面が崩壊します。
その後、ハナを追いかけるも、車にはねられ死亡。
復讐された人の中で、唯一の死亡者です。(29話現在)
常岡先生
5番目に復讐された人、常岡先生。
かつて、ハナを「泥棒」と決めつけ、退学に追いやった張本人。
差別的で、独善的でな性格です。
しかし、ハナによって制裁され、顔面に大やけどを負い、失明。
さらには声も失い、生き地獄を味わっています。
相原
正義感の強い警官、相原さん。
綿貫の大学生時代の後輩で、捜査能力はそれなりに高いです。
しかし、復讐劇の複雑さに翻弄され、殉職してしまいます。
死後も森哉によって解体されるなど、散々な扱いです。(良い人なのに…)
この復讐劇で、次なる犠牲者が増えない事を願います。