沖田×華先生の描く漫画「父よ、あなたは…」。
父親をテーマにした、家族の物語がここにありました。
今回は2話ネタバレを紹介しています!
父よ、あなたは…⇒1話のネタバレはコチラ!
父よ、あなたは…2話ネタバレ
~「父よ、あなたは」 2話 ネタバレ~
今回は、×華先生のお母さん視点でお話が描かれて行きます。
前回、×華さんが母に「父の死の報せ」の電話を掛けた直後に、話はさかのぼります。
母は救急車や警察などを手配した後、息子(末弟のブタロー)を車に乗せて、父の住む「魚津(富山県)」へと向かいました。
その道中も、母は慌てて「信じられんちゃー!」「なんで急にしんだんけー!?」と取り乱していました。
そこで、日ごろから父と連絡を取り合っていたブタローに、詳しい事情を聴くことにするのですが…!?
弟のブタロー
ブタローは、母の質問に、「ん~」と言いながら、思い出そうとしていました。
「んーとな、いつかな…」
「朝かかかって来たんやけど」
「ボク、寝ぼけとったのね…」
そうのんびりと答えるブタローですが、実は、彼は小学生時代は不登校児でした。
また、両親が離婚するまで実家に引きこもりの生活をしていたのです。
そして、離婚後は、精神障害者手帳を取得し、母と一緒に金沢で暮らしていました。
その間も、父とは頻繁に連絡を取り合い、小遣いをもらったり、一緒に出かけるなどして、唯一、定期的に会っていたのでした。
今ではブタローは母の元を離れ、×華先生が買ったマンションに1人で暮らしています。(母は週に2日のペースで様子を見に来てくれるそうです。)
そして、父が亡くなる直前にも、彼の元に連絡があったそうなのですが…!?
父の最期の言葉
ブタローは、父の最期の電話に出ました。
ところが、その時、ブタローは爆睡していて、ほぼ寝ぼけていた状態だったのです。
頭もしっかりとしていませんが、「もしもし?」と用件を聞きます。
すると、父は苦しそうに「フーフー」と息を荒げながら言いました。
「今すぐ車で来て…」
「えらい…(しんどいの方言)」
ただならぬ様子でしたが、ブタローはボーっとしながら「えー?ムリだよ」「ボク免許もっとらんもん」と、眠そうに言いました。
さらにブタローは「えらいんなら、救急車呼んだら?」と提案します。
ところが、父親からの返事はなく、ピタっと喋らなくなってしまったのです。
通話は繋がっているので、ブタローは少し心配になりました。
でもすぐに電話を切り、「ま、いいか。」「あとでかけ直そう」と思って、再びゴロンと寝転がってしまうのでした…。
激怒する母
そんなブタローの話を聞いた母は「っていうかなんでそこで電話切ったんけ!?」と激しくツッコミを入れました。
するとブタローは「お父さん寝落ちしたと思って」と答えます。
また、すぐに母親に連絡をしなかったのも、「朝まで夜勤で忙しいと思ったから」だそうです。
なので、母が「父の電話が繋がらない」という事を知ったのも、かなりのタイムラグがありました。
そこで母は思います。
「いつ死んだんやろ…?」
「あの人、しぶといから簡単には…」
車中で、そんなやり取りがありながらも、ようやく魚津へと到着しました。
すると、家の前にはすでにパトカーが止まっていて、家の中に入っているようでした。
なので、母たちも家の中に入っていくのでした…。
父の遺体
家に入ると、警察の方が「どうも。身内の方ですか?」と出迎えてきました。
そこで、2人は簡単に挨拶をすると、本当に父が亡くなっているという事実を知らされます。
それから「検視しないとダメです」という事を言われました。
どうやら、自宅での不審死であるため、事件性があるかを調べる必要があるそうです。
その検視をするためには、家族の立ち合いが必要だと、規則で決まっているのでした。
なので、母が立会人として、検視を見届けることになりました。
母は父の遺体のある部屋の前まで連れていかれますが、すでに何やら強烈な臭いを感じます。
そして、意を決して遺体のある部屋に入り込んだ瞬間…。
母の心臓は「ドクン」と跳ね、一瞬で顔は青ざめていきます。
そのとたん、顔を背けて、瞬間的に走って逃げ去ってしまったのです。
それから、ふさぎ込んで、ガタガタと廊下で震えながら言います。
「見れません…」
「…ムリ…」
「あれが…お父さんなん…?」
「怖い…怖くてとても見れません…」
母はすっかり恐怖して、心が折れてしまったようでした。
なので、立ち合いを拒絶し、×華さんに電話を入れるのでした…。
検視の立会人は誰?
母からの電話を聞いた×華さんは言いました。
「え?立ち合い無理って…」
「そんなにひどい状態なんけ?」
母は、直接見たわけではないようでしたが、臭いや雰囲気が恐ろしくてたまらないようでした。
なので、長弟(一番上の弟)のマサに検視に立ち会ってもらうという事になったのです。
それから電話を切った後、×華さんは、呆然としてしまいました。
15年も音信普通とはいえ、まさか、自分の父親の遺体が腐っているとは…。
それに、遺体が腐敗臭を放つなんて、どれだけ放置されていたというのでしょうか…。
その答えは、検視をしてみなければ分かりません。
そして、ようやく長弟のマサが現れ、これから検視が始まっていくのでした…!
~「父よ、あなたは…」3話に続く~
父よ、あなたは… 2話の感想
~父よ、あなたは… 2話の感想~
×華先生の人生は、経験できないものに溢れているような気がします。
ハッキリ言って、壮絶です。
それを漫画として明るく描けるなんて、精神力がものすごいと思います。
絵の中ではワチャワチャとしていますが、本当はもっと大変だったはず…?
読者にとっては、読むことで感じ取る事しか出来ませんが、色々想像してしまいます。
まとめ
「父よ、あなたは…」2話のネタバレについて紹介しました。
次回は3話を紹介していきます!
父よ、あなたは…⇒3話ネタバレ