不浄を拭うひと 4話ネタバレと感想 -冲田×華

不浄を拭う人 4話

沖田×華先生の描く人気急上昇漫画中の「不浄を拭うひと」。

 

そこには「特殊清掃員」という普段はお目にかかれない業種のドラマがありました。

 

今回は、そんな人気漫画の4話のあらすじやネタバレを紹介していきます!

 

不浄を拭うひと 1話~のネタバレはコチラ!

 

不浄をぬぐうひとの4話 あらすじ

39歳で脱サラした主人公・正人が独立して、個人で行っている仕事「特殊清掃員」。

いつもは依頼が来るとすぐに現場に向かいますが、今回は色々と特殊なケースでした。

 

今日は、ペアを組んでの仕事という事と、一般住宅「以外」の現場という事でした。

そこで正人は同業者の先輩である「石橋さん」を連れて、依頼主の元へと向かいます。

 

そして、向かった先はなんと「誰もが知る高級ホテル」だったのです。

 

実は、このようなホテルでは、遺体処理や、部屋の復帰が割と良くあるそうでした。

 

もちろん、人知れずに行われているので、普通の人が知る由もありません。

しかし、4話では、そんなホテル業界の裏が暴露されて行きます。

 

そして、なぜ、そんなホテルに泊まった人が亡くなってしまうのか。

 

そこには、誰もが納得するであろう人間味あふれた理由があったのでした…。

 

不浄をぬぐうひとの4話 ネタバレ

ホテルでの「清掃」は、宿泊客がいない時間に行われます。

特に「特殊清掃」の場合は、客さんには絶対にバレてはいけません。

 

なぜなら、もしホテルで、誰かが亡くなったことを示唆する掃除が行われているのがバレたら、評判が落ちるからです。

 

なので、ホテルでの清掃は、チェックイン客が来る時間(15時)よりも、早く終わらせる必要があるのです。

 

さて、そんな忙しい仕事に取り掛かる前に、正人は依頼主に状況を確認します。

 

まず、亡くなったのは60代男性という事。

次に、死後から3,4日は立っているという事。

そして、もともと10日間の長期宿泊客で、お金は全て支払い済みだったという事でした。

 

また、亡くなった原因は、両手首を切ったことによる失血死との事。

 

そんな話を聞きつつ、正人は現場となる部屋に案内されます。

 

いったい、どれほど荒れた現場なのか…。

 

と、思いきや、意外にも部屋の中は奇麗に使われていました。

 

ただ、よく見ると辺りには薬の数々や、お酒の空き瓶が並べられていました。

 

それを見た正人は、亡くなった人への思いを馳せます。

 

「亡くなった方は、一泊約2万円のこの部屋で、酒びたりの日々を過ごしたのだろうか…」

 

しかし、これも仕事なので、正人は気持ちを切り替えて、作業の段取りを考えます。

 

幸いな事に、掃除が必要な部分は少ないようでした。

 

血の染みたカーペットの張替えだけで問題なさそうなので、チェックインの時間までには終わりそうでした。

(もちろん、汚れていなくても部屋内の家具類も、破棄処分されますが。)

 

それを聞いたホテルの依頼主も安心したようで、「ああ…よかったです」とホッとします。

 

こうして、正人と先輩の石橋は急ピッチで作業を進めます。

まずは家具類を外に運び出していきます。

 

その際、宿泊客にバレないよう、スタッフ用のエレベーターを駆使して作業を進めます。

 

それからカーペットを張り替え、汚れた部分を消毒・消臭して新しいカーペットを敷き詰めていきます。

 

そして、最後に新しい家具を迅速に運んで、元の配置に戻して作業は完了!

 

何とか時間内に終わり、正人はこの日の仕事をやり終えたのでした。

 

こうして、今日もホテルには多くの宿泊客たちがやってきます。

その中には、「先ほど掃除した部屋」への宿泊客がいるかもしれません。

もちろん、それをお客さんが知るすべはありませんが…。

 

ホテルで亡くなった理由

しかし、仕事は終わっても、まだ1つの疑問が残りました。

 

なぜ、ホテルを人生の最期の場に選んだのか?という事です。

 

そんな疑問を持った正人は、ふと、妻に尋ねます。

 

「なあ、もし、しにたい時に20万円使えるとしたら、自分ならどうする?」

 

すると妻は割と乗り気で「そうねーとりあえず高級焼肉食べるかな」と答えました。

 

そして、次にこう付け加えました。

「で、高級ホテルに泊まってエステしまくる」

「だって、最後の贅沢でしょ?」

 

それを聞いて、正人は「ハッ」となりました。

 

彼がホテルを選んだ理由を察することが出来たからです。

 

そして、顔も知らないけれど、「彼」の事を忍ぶのでした…。

 

という事で、以上で4話のホテルの清掃編でした!

 

…と、言いたいところですが、この話はまだ終わりません!

 

なんと、2週間後に同じホテルから再び「原状復帰の依頼」が来たのです!

 

幸い、前回とは別の部屋だそうで、現場も「浴槽の中」という事でした。

しかも、今回の原因は「泥酔したままお風呂に使って溺れた」という事でした。

 

水周りだけなので、カーペットよりも手短に作業は終わり、これにて4話はおしましいです。

 

最後はこんなしめくくりで幕を閉じます。

 

「今日もまた、誰かがボクが掃除した部屋に泊まるのだ…」

 

不浄を拭うひと4話 感想

不浄を拭うひと

普通に怖い話でしたね。

もし、自分が泊まったホテルで、特殊清掃が行われていたら…と考えると、結構ゾッとします。

 

まさか知らず知らずのうちに、ホテルではこういった事が行われているとは、思ってもみませんでしたよ。

 

もしアパートとかであれば、事故物件は教えてくれるそうですが、ホテルの場合は教える義務なんてないんですね。

 

「世の中には知らなくていい事もたくさんある」なんて言いますが、今回のお話もそれに該当するかもしれません。

 

といっても、宿泊客にバレないように作業しているので、きっと誰も知らないまま終わるから大丈夫だと思いたいです。

 

むしろ、こうした方々のおかげで、キレイで清潔なホテルに泊まれると考えれば、ありがたいお話かもしれません。

 

などと、色々書きましたが、私は高級ホテルに泊まれるようなお金はないので、無用な心配でした!ハハハ…泣

 

まとめ

それにしても、「不浄を拭う人」は、全く新しい路線の物語だと思います。

ホラー要素もありつつ、現代の病「孤独」という深いテーマも考えさせられます。

自分の最期はどんなところで、何を思って命を落とすのか。

そして、それを見た誰かが何を思うのか。

たとえ自分が孤独に終わっても、正人のように、思ってくれる人が1人でもいれば、ありがたいかもしれません。

 

不浄を拭うひと⇒5話のネタバレはコチラ!

 

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