和田依子先生の描く漫画「閏うこの月 (うるうこのつき)」。
今回は1話と2話をご紹介していきます♪
(ネタバレもあるのでご注意ください!)
閏うこの月 1話 ネタバレ
主人公、里には高校時代から付き合っている彼氏がいました。
それから里は彼氏と同棲生活を始めるも、結婚の話も何もないまま、かれこれ10年の月日がたってしまいました。
現在、里は28歳になりましたが、彼氏との関係はマンネリで、レスも生じるように…。
けれど里は、「私はまだ枯れていない!」と自分に言い聞かせ、何とか彼氏と向き合おうと努力します。
しかし、彼氏の光は、そっけない態度を取るばかりで、里の事を邪険に扱うのです。
そんなある日、里はショックを受ける出来事が起こります。
里は、勇気をもってホテルに誘ったのに、笑い飛ばされながら、断られてしまったのです。
そこからちょっとしたケンカに発展し、彼氏は気まずくなったのか、1人で去っていきました。
一方、里は「そんなつもりじゃなかったのに…」とホテルの前で呆然と立ちすくすばかりでした…。
するとそこへ、1人の青年がやってきて、里に声をかけてきたのです。
「お姉さん、ホテルに行きたいなら、俺が一緒に行ってもいいよ?」
見ず知らずの青年が冗談ぽく言うものですから、里は泣きながら激怒しました。
けれど、青年は怒らせる気はなく、ホテルの前で1人で立っている里の事を心配したため、声をかけてくれたのでした。
どうやら青年は、すぐ近くのアパレル系の店で働いており、ひとまずそこで落ち着こうという話になりました。
そこで里は一息つくと、落ち着きを取り戻し、これまでの身の上話をすべて青年に打ち明けていました。
「彼氏の光は作家として成功しているけれど、自分は現在は休職中で、好きな事や、やりたいことが何もないという事」
「自分には何もないからこそ、彼氏に従事するような、”上下関係”が出来てしまっている事。」
しかし里は、「そんな関係を”対等”に変えて、お互いが”プラス”になる関係を築いていきたい、という事」を。
そんな話を聞いた青年は、里を「忠実な犬みたい。」「かわいい」と表現します。
そんな「かわいい」という久しぶりに聞く言葉に、里は顔を赤くし、動揺してしまいます。
それから青年は、里をカフェに誘い、一緒にお茶をすることになりました。
里は、10年ぶりに男性とお茶を一緒にすることで、緊張と恥ずかしさと、どこか嬉しさを感じていました。
それから青年は改めて自己紹介を始め、「俊(すぐる)」と名乗りました。
しかも俊の年齢は22歳でした。
里は、6つも下年という事にショックを受けつつも、俊のほうがリードし、里は年下の女性のように扱われてしまうのです。
そんな俊の振る舞いに、里はトキメキを覚えるも、やはり彼氏の事を裏切るわけにはいかないと、踏みとどまります。
それからカフェを後にした2人。
けれど、里は俊に付いていくわけでもなく、かといって彼氏の元にも戻る事も出来ず、やはりその場で立ち尽くすしかなかったのです。
俊は、そんな里を置き去りにはできず、「何もないから休憩しましょう」とホテルへと誘います。
里は、「はい」と返事しながら、その優しさと、嬉しさからまた涙を流してしまいました。
けれど、いざホテルに入れば、里は気まずさと後悔も押し寄せて、どうしていいか分からなくなってきました。
一方、彼氏の光は、里が帰ってこない事に、疑問を抱くのですが…!?
というわけで、2話に続きます↓
閏うこの月 第2話 ネタバレ
それから一夜明け、里は朝帰りしたことに反省しながら、家に戻ります。
すると、さっそく彼氏の光から「どこ行ってたんだよ」と、質問を投げかけられます。
里は「ずっとカフェにいた」と、素っ気なく嘘を言い放ちます。
光は、そんな里の態度を見て「はぁ」「いつまで怒ってんだよ」と呆れていました。
光からすれば、まさか里が他の男と一緒にいただなんて、知る由もなかったのです。
一方、里としては嘘をついてしまった事に罪悪感を抱いていました。
しかし、そんな矢先に、突然、俊からの連絡が来たのです。
どうやら昨晩、里はホテルにネックレスを忘れてしまい、それを俊が見つけたとの事でした。
そのネックレスを返してもらうために、また2人は再会することになりました。
里は「彼とまた会うのは、やましい事ではない」と自分に言い聞かせながら、俊の元へと赴くのでした。
しかし、なんだかんだ里は服選びを入念に行うなど、俊の事を、異性として意識していました。
また、俊も俊で、ネックレスの受け渡しだけではなく、映画に誘うなど、自然な振る舞いで里を楽しませようとしていたのです。
それから恋愛映画を見た2人は、喫茶店でその感想を語り始めました。
そこで、里は、俊と自分の恋愛観を話す中で、大きな違いがある事を知り、驚きが隠せませんでした。
里から見れば、俊は自分の気持ちを優先していて、恋愛に対し自由奔放なのです。
一方、俊から言わせれば、「里は他人の気持ちにしがみついていて、辛そう」に見えたのです。
俊から見た里は、彼氏といるのが辛くて、つまらないのに、頑張って関係を取り戻そうと必死なのです。
そんな里に対し、俊は言いました。
「手放す勇気がないと、自分がつまらない状態を、相手に責任転嫁してしまう事があるから嫌なんだよね」と。
その「責任転嫁」という言葉に、里は自分の思いを巡らせます。
「私は、光との関係が上手く行かないのを、光のせいにしているのじゃないか…」
そんな思いつめる里に、俊は優しく諭しながら、こう言いました。
「里と一緒にいてみたい。」「口説いているんだよ。」と、突然告白をするのです。
そんな思いがけない告白に、里は嬉しさと戸惑いを感じながら、黙ってしまいます。
それからすかさず、俊はプレゼントのネックレスを里に送ります。
里は、「罪悪感で死にそうだよ…」と言いながらも、俊の男性としてのアプローチを受け取るほかありませんでした。
それから2人はいったん別れ、家に帰った里は、ドキドキしながらもらったネックレスをつけようとしました。
ところがその時、仕事で打ち合わせ中だったはずの光が現れ「どうしたの、それ?」とネックレスについて尋ねました。
里は驚き、とっさに「買ったの!」とまたしても嘘をつきました。
光は「ふーん」と言いながらも、「休職中なんだから、控えたら?」という軽い嫌味を言いました。
里は、「そうだね」とだけいい、平静を装いながら、1人で夕飯の買い出しに向かいます。
その道中、光に嘘をついたり、まるで浮気のような事をしている自分を振り返りながら、動揺するのでした…。
というわけで、2話はここまでです!
次回は3話をご紹介していきたいと思います!!