あせとせっけん 1巻のネタバレと無料で読む方法 【金田近鉄】

あせとせっけん

金田近鉄先生の漫画「あせとせっけん」のネタバレを紹介しています!

今回は1巻の1話から5話までです。

また、感想や無料で読む方法もご紹介しています!

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あせとせっけん あらすじ

~「あせとせっけん」のあらすじ~

この物語は、「多汗女子」「においフェチ男子」によるラブコメ漫画です。

一見よくあるオフィスラブと思いきや、全編にわたって「におい」が重要なキーワードになります。

ややアブノーマルな感じもしますが、内容は王道の純愛モノ

ちょっと変わった2人だけど、相性はある意味抜群な関係に、目が離せません。

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あせとせっけん ネタバレ

あせとせっけん「1巻」の1話~5話までをネタバレをしていきます。

注意事項

  • 分かりやすくお伝えするために、一部のセリフ改変、シーンの入れ替え、割愛等が多少ありますので、ご了承ください。
  • ストーリーそのものへの虚偽記載等は極力避けております。

あせとせっけん 1話

~あせとせっけん 1話 ネタバレ~

この漫画の舞台となるのは、架空の株式会社リリアドロップ。

この会社は、大手の化粧品&バス用品のメーカーで、女性から絶大な人気を得ています。

そんなリリアドロップの一社員である、「八重島麻子(やえしま あさこ))」26歳が、今作のヒロインです。

麻子自身も、自社商品の大ファンで、愛用者でもありました。

しかし、そんな彼女にはある秘密があったのです。

実は麻子は、過度な汗っかきであり、それがコンプレックスなのです。

小さい頃には「汗子」というあだ名で呼ばれるほどでした。

そして、大人になった現在は、毎日のように汗対策をして、自分の汗を隠すようになっていきました。

例えば、出社したらすぐにトイレにこもって体をふいたり、制汗剤を使うなど、念入りでした。

また、普段からあまり動かないようするなど、涙ぐましい努力をしていました。

そして、皮肉なことに、リリアドロップの女性社員はみんな清潔そうで、汗の臭いなどとは無縁のようです。

なので麻子は、「(私だけ会社にそぐわなくて申し訳ない…)」などと、引け目を感じる事もしばしば…。

それでも麻子は、憧れの会社に勤められたので、幸せでした。

なにより、自分が大好きな商品が身近にあるからです。

そんなある日、新商品のせっけんが、社内のロビーに展示されていました。

麻子はそれを見ながら「(私はこの会社にいられるだけで、十分幸せ…)」と、笑顔を見せるのでした。

麻子が新商品を見ていると、後ろから「ちょっと失礼」という男性の声がしました。

すると男性は、いきなり麻子のうなじに顔を近づけ、「スン…」と臭いをかぎ始めたのです!

突然の行動に寒気を覚えた麻子は慌てて「なっなんですか!?」と身構えます。

するとその男性は「怪しいものじゃありません」と前置きして、自己紹介を始めました。

彼の名は「名取 香太郎(なとり こうたろう)」。

リリアドロップの商品開発部のプランナーだそうです。

つまり、麻子が大好きなせっけんを作っている人、ご本人だったのです。
(まだ麻子は気づいていませんが)

そして、自己紹介を終えると、名取はこう言いました。

「今、君のにおいにビビッときた…!」

「もっとじっくり嗅ぎたいので、お時間いだだけますか?」

しかし、それを聞いた麻子は、血相を変えて、逃げ出すのでした…。

麻子が逃げた理由は2つありました。

まずは、名取を変態だと思ったこと。(いきなり体臭を嗅がれれば、誰だってそう思いますよね。)

そして、もう一つは、自分の一番気にしていた汗の臭いがバレてしまった事です。

ところが、逃げ行く麻子の後ろから、名取は追いかけてきました。

そして、名取は麻子を捕まえ、有無を言わさずにおいをかぎ始めるのでした…。

そして、名取は言いました。

「むちゃくちゃ良い匂いです!」

「俺はその匂いの元が知りたい」

あっけに取られる麻子に、名取は事情を説明し始めました。

実は名取は、1週間後に新作商品のプレゼンを控えていました。

ところが、まだコンセプトが決まっておらず、困っていたのです。

そこへ、麻子の良いにおいを嗅ぎ、インスピレーションが掻き立てられたため、こうして匂いをかがせてもらった、というわけです。

ところが、「最初に嗅いだにおい」と、今の麻子のにおいが、微妙に違う事に気づきました。

なぜかは分かりませんが、最初に嗅いだ匂いの方が、いい匂いだったのです。

なので、名取は「どうしても最初のにおいをもう一度嗅ぎたい!」と力説します。

そこで名取はこう提案します。

「これから1週間、俺は君のにおいを嗅ぎに来ます!」と。

こうして麻子はプレゼンの日までの1週間、毎日、名取ににおいをかがれる事になってしまったのでした…。

それから名取は毎日麻子の元へ訪れ「一瞬だけ!」などと言って、においを嗅ぎ始めます。

そして、相変わらず「いい匂い!」と褒めたたえ、閃いたアイディアを書き留めます。

しかし、やっぱり「最初のにおい」と同じにおいを嗅ぐことは出来ませんでした。

そんな中、名取は、今さらながら質問をしました。

「におい嗅がれるのって、やっぱり嫌ですか?」と。

麻子は「抵抗がないわけではないです…」と答えますが、本当に嫌なのかは分かりませんでした。

一方、名取は「俺ばっかり『いい思い』して申し訳ないなぁ」と謝ります。

さらに「お礼にできる事があったら、言ってください!」と付け加えるのでした。

名取の「いい思い」という言葉を聞いて、麻子はふと考えてから言います。

「名取さんはリリアドロップのせっけんを作っているんですよね?」

「私、リリアドロップのせっけんが大好きなんです。」

「だから、『いい思い』なら、ずっと前から私の方がしています。」

「ありがとうございます」

と、笑顔でお礼を言うのでした。

名取はその笑顔に思わず見とれながらも「頑張った甲斐がありました」と答えます。

それから2人はせっけんの会話で盛り上がり、少しずつ親密になっていくのでした。

そして、とうとうプレゼンの前日を迎えました。

しかし、麻子の「最初におい」の正体は、結局分からずじまいでした。

なので麻子も「プレゼン、大丈夫かな…」と心配します。

そして、その翌日、麻子は出社すると、会社の入り口に名取が1人で立っていました。

麻子は声をかけると、名取の顔はやつれていて、青ざめていました。

驚く麻子ですが、名取は「すいません、今すぐちょっと一緒に来てください。」と、麻子の手を引いて、人目のつかない場所へと連れていきました。

名取のただならない様子を見て、麻子は「まさか新作のプレゼンに支障が…?」と質問します。

しかし名取は言いました。

「プレゼン資料はめちゃくちゃ頑張って、無事出来ました。」

それから、こう言いました。

「だから、頑張った分、ガッツリにおい嗅がせてください!」と。

そして麻子に抱き着くような感じで、思いっきり匂いを嗅ぎ始める名取。

それから一息ついて「はぁああ~…い~いにおいいだぁ…」と、生気を取り戻します。

落ち着いた名取は、「渡したいものがある」と、以前サンプルで作ったせっけんを麻子にプレゼントしました。

「いいにおい…!」と、麻子は大喜びです。

すると、その時です。

何かを感じ取った名取は再び麻子のにおいを嗅ぎ始めました。

「これだ…!このにおい…!」

それは名取がずっと嗅ぎたかった『最初のにおい』だったのです。

なぜこのタイミングで麻子から『最初のにおい』が出たのでしょうか?

そこで麻子は、「最初は確か、リリアドロップの新商品の展示を見て、『幸せ』に浸っていたような…」と思い返します。

そこで名取は閃きました。

どうやら、「最初のにおい」は「幸せ」がキーだったのです。

というのも、「人はストレスを感じるなど、精神状態によって汗のにおいも変わるものだ」と、名取は説明します。

つまり、麻子が幸せを感じた時に出る匂いが、名取の求めていた匂いだったのです。

こうして謎が解けた後、麻子は言います。

「最後にもう一度においが出せて、喜んでもらえて良かったです。」

「プレゼン頑張ってくださいね!」

その「最後」という言葉を聞いた名取は、こう言います。

「最後なんて言わないでください。」

「もっと…じっくり…」

そう言いながら名取は、麻子のスカートの中へ手を潜り込ませ始め…!?

しかし、突然の事に、麻子は「いやっ…!」名取を突き飛ばし、目を背けて逃げ出しました。

一人取り残された名取は「お…俺はなんてことを…!!」と後悔しました。

その後、麻子はトイレに駆け込み、「(どうして…あんないやらしい触り方…)」とすっかり動揺してしまいました。

すると、トイレの外から、女性社員の噂話が聞こえてきました。

「ねぇ聞いた?最近○×線に痴漢が出るらしいよ」

「ただ触るんじゃなくて、女子の体のにおいとか嗅いでくるんだって!!」

「うっそ、何それ怖っ…」

そんな会話を聞きながら、麻子は思いました。

「(彼はそんな痴漢なんかとは違う)」

「(頭ではそう分かってるのに…)」

「(でも、ほんの一瞬だけ、『こわい』と思ってしまった)」と。

その後、麻子は社内で名取の姿を見かけても、すぐに目をそらして立ち去ります。

困ってしまった名取は、謝罪のメールを送る事にしました。

「もう一度会って、ちゃんと謝りたい」と。

ところが麻子は「お気持ちだけありがたく頂戴いたします。」と、素っ気ない返信を送るのでした。

そして、麻子はそれから帰りの電車の中で、こう振り返りました。

「私の大好きなせっけんを作っている人が彼でよかった」

「今日はどのせっけんで体を洗おうかなぁ」と。

麻子は名取の事を嫌いになったわけではなく、新商品のアイディアの役に立つ事が出来ただけで、十分幸せだったのです。

そんな風に考えていると、何やら背中越しから「スンスン…」と臭いを嗅ぐ気配を感じて…!?

どうやら、その気配は名取ではないようです。

そして麻子は、先ほどの「女子のにおいを嗅ぐ痴漢の噂」を思いだします。

しかし、麻子はただ怯えるだけで、抵抗することが出来ません。

痴漢に襲われ、絶体絶命のピンチ。

「(どうしよう、こわい…)」

「(助けて、名取さん…!)」

すると、そんな麻子と痴漢の間に「ちょっと失礼!」と1人の男性が割って入りました。

麻子が振り返ると、そこには名取の姿があったのです!

そして、名取は痴漢を追い払うと、怯えている麻子にこう言います。

「家まで送ります」

麻子は、名取が自分を守ってくれた事に対して、涙を浮かべ、何も言わずにしがみつくのでした…。

電車から降りた2人は、歩きながら会話をします。

麻子は、偶然名取が現れて、助けてくれた事にお礼を言います。

ところが、名取が同じ電車にいたのは、偶然ではなかったのです。

名取はこう言います。

「さっきのメールを見て、いてもたってもいられなくて」

「走って追いかけてきたんです。」

それから「気色悪いですよね、こんなの。」「けど、どうしてもちゃんと直接謝りたかった」と述べます。

そして名取は、また麻子と一緒に食事でもなんでもいいから、つながっていたい、と、自分の気持ちを打ち明けました。

それを聞いた麻子も、思い切ってこう打ち明けました。

「名取さんにならにおいを嗅がれても…」

「全然嫌じゃないんです…!」

「…むしろ、もっと…」

その言葉を後に、2人はそのまま麻子の部屋に向かいます。

そしてベッドの上で×××な展開になります。

ただ、麻子は経験がなく、それを知った名取は「よかった」「誰にも嗅がせないで」と優しくキスをするのでした…!

~あせとせっけん、1話おしまい~

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あせとせっけん 2話

~あせとせっけん 2話 ネタバレ~

麻子と名取が初めて夜を共にした次の日の朝。

うっかり寝過ごしそうになった2人は、バタバタと慌てて出社の準備をします。

名取はミーティングがあるため、名残おしみながらも、一足先に家を出るのでした。

一方、麻子は、今日は全く調子が良くありませんでした。

仕事でもミスばかりで、上司(オネエ)からも心配され「午後から半休を取って帰りなさい」とすすめられます。

それからお昼になり、トイレにこもって再び汗のケアを始める麻子。

今日の汗は一段とヒドいのですが、それには理由がありました。

それは、昨日の名取との出来事を思い出すたび、汗が止まらないほど吹き出てしまうからです。

そこで麻子は、「何か嫌なことを考えて落ち着こう…」と考えます。

その時に思いだしたのが、昔の嫌な思い出です。

それは、かつて友達から、「汗っかきの汗子ちゃん」とからかわれた時の事でした。

それは効果てきめんで、麻子はすぐに冷静さを取り戻し、汗がピタリとやむのでした。

「これなら午後からちゃんと仕事できそう…」

そう思って女子トイレから出ると、目の前には名取の姿があったのです…!

麻子は、名取の姿を見ただけで、再び汗が吹き出して、顔が真っ赤になるのでした。

「な、なんで今ここにいるんですか…!!」とドキドキしながら尋ねると、名取は答えます。

「体調とか、心配だったので…」

「においを嗅いで辿ったんです」

それを聞いた麻子は「そんなに、私においますか…!?」と再び質問します。

それに対し、名取はこう答えました。

「正直、今の俺には刺激が強いです。」

「昨日の夜と、同じにおいがするから…」と。

「(夜と同じにおい…)」

そんな意味深な言葉に、顔をさらに赤くし、よけいに汗が出まくる麻子。

なので、また汗を拭こうと、女子トイレに戻ろうとするのですが、上手く歩けません。

さらに、頭がくらくらしてしまい、麻子はその場に倒れこんでしまいました。

名取は慌ててかけより、医務室へと運び込みます。

それからしばらくして麻子は目を覚ますと、自分が倒れたのは「脱水症状」だった事を知ります。

麻子は「(汗のかきすぎで脱水になるなんて…)」と我ながらショックを受けてしまうのでした。

それから麻子は仕事に戻ろうとしますが、上司が気を利かせて、半休の申請をしてくれていました。

麻子はお言葉に甘えて帰りの準備を始め、その際にパソコンをチェックすると、名取からのメールが届いていました。

そこには「医務室から戻られたら電話ください!」というメッセージと共に、名取の携帯番号が載せられているのでした。

それから麻子は会社の屋上のテラスに向かい、名取に電話を入れました。

すると、名取は慌てて電話に出て「もう大丈夫なんですか!?」「今どこに!?」と興奮気味に質問しました。

麻子は自分が屋上にいる事を伝えると、名取は一目散に走り、麻子の元に駆けつけてきました。

それから2人はベンチに腰掛けると、しばらく沈黙が続きます。

麻子は頭の中で、言いたいことがたくさん思い浮かべますが、なかなか言葉にできないでいます。

すると、名取はおもむろに口を開き「麻子さんの『麻』の字って、リネントかの『麻』ですよね?」「何か理由とかあるんですか?」と質問しました。

思わぬ質問にやや面喰いましたが、麻子は、ゆっくりと答えました。

「麻の葉っぱは、丈夫でまっすぐ伸びて、人々に愛されてきた植物なんです。」

「そんな麻の葉のように育ってほしいと、両親が付けてくれた名前です。」と。

しかし、麻子はそう答えながらも、「(自分は『麻の葉』のようにまっすぐだなんて程遠い…)」と、落ち込んでしまいます。

ところが名取は言いました。

「そんなの聞いたら、なおさら呼びたい。」

「『麻子さん』って。」

それから名取は『麻』と『麻子』について喋り始めました。

「麻の夏服はサラサラで気持ち良いし」

「においは断然麻子さんの方が上ですよ!」

「あと、まっすぐさもあるでしょ!好きなところにまっすぐなところ」

「その好きなものは、俺のせっけんですけどね!」

そうやって屈託なく話す名取に、麻子は涙を流しました。

何より、自分を「まっすぐ」と言ってくれた事が嬉しかったのです。

そして、麻子は泣きながら、言いました。

「すきです…名取さん」と。

麻子の告白に、名取も思っていた事を言いました。

「俺も好きです」

「俺の恋人になってください」

「麻子さん。」

麻子は涙を拭きながら「はい…!喜んで!!」と笑顔で言います。

こうして2人は唇を重ね、カップルが成立しました。

実は今日の朝も、名取はキスをしようとしたのですが、グッと堪えたといいます。

というのも、「ちゃんと告白する前に、そんな浮かれたことしていいのか?」という葛藤があったからです。

すでに行為はしているのですが「男のケジメ」というものがあったそうです。

しかし、こうして恋人になった今、「これからはあんまり我慢しません」と、言いながらにおいを嗅ぎ始めます。

そして、それからこう言いました。

「今まで以上に匂いも嗅ぐし…」

「キスとかもいろいろしますから」

真剣なまなざしで語る名取に対し、麻子は「お手柔らかにお願いします」と答えるのでした…!

~あせとせっけん 2話 おしまい~

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あせとせっけん 3話

~あせとせっけん 3話 ネタバレ~

こうして2人は付き合う事になり、会社のミーティングルームを利用して、食事をとるようになりました。

(名目としては、名取のアイディア出しも兼ねていますが、もちろん麻子のにおいを嗅ぐためです。)

しかし、麻子には1つだけ気がかりがありました。

それは「付き合っている事を、周りに言うかどうか」という問題です。

それを名取に質問され、麻子は考え込んでしまいました。

名取としては、「どっちでもいい」のですが、麻子にとっては少し大きめの問題なのです。

というのも、麻子は、名取との立場の違いを気にしていたからです。

麻子はいわゆるOLですが、名取は社内では有名で、売れ筋商品の立役者です。

さらに、名取はみんなからも慕われる人気者で、いつも人に囲まれています。

なので、麻子は「(もし付き合っているのを公表したら、周りはどう思うだろう)」と、引け目を感じているのです。

そのため、麻子はこう意見を述べました。

「周りに言うのは秘密がいいと思います…。」

「立場も違いますし…」と。

名取は「『立場も違う』という麻子の言葉に引っ掛かり「どういう意味ですか?」と質問しました。

しかし麻子は「えっと…」と口ごもってしまいます。

どう伝えたらいいか、分からないからです。

考え込む麻子を気遣ってか、名取は「あ…」と何かを思い出します。

そして、「そういえば、2人きりになれる場所がもう1か所ある!」と、麻子をある場所に連れていくのでした。

名取が連れて行ったのは、会社の「倉庫A」でした。

この部屋は過去の販促物など、とりあえず色んなものを保管しておく部屋です。

実は、名取はこの倉庫にある布団を利用して、寝床を隠して作っていたのです。

「昼休みとかに、よくここで10分くらい寝るんですよ」

「人も来ないし、超快適!」

と、得意げに語ります。

麻子は、そんな話を聞きながら、「(すごい人のやる事は違うんなぁ…)」と改めて思うのでした。

それから名取は麻子と一緒に寝ころび、キスを始めるのでした。

そして、さっきの質問を再びします。

「立場がどうとかってやつ、俺まだちょっと気になってますけど…」

麻子は少し困りましたが、「なんでもないです…!」と、ごまかしました。

名取はそれ以上は追及はせず、「了解です」と答えました。

それにつけ加えて「けど、会社でも嗅ぐのはやめたくないんで、今後も逢い引きはしましょう!」と、麻子に抱き着きます。

戸惑う麻子に、「大丈夫、誰も来ないから」と言いますが、突然、ガチャッとドアの開く音がしました。

すると、1人の女性が中に入って来るのが見えました。

2人はすぐに隠れたので、バレてはいないようですが、名取は動揺します。

「あの人はまずい…!」と。

そして、入ってきた女性は言います。

「誰かいるの?」

この絶体絶命のピンチを2人は切り抜けられるのか…!?

~あせとせっけん 第3話 おしまい~

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あせとせっけん 4話

~あせとせっけん 4話 ネタバレ~

倉庫に入ってきた女性の名前は、椿麗花。

彼女は、名取と同じ部署のコスメ部門のチーフです。

それだけに名取もよく知る人物で、「仕事もバリバリこなし、ルールに厳しくストイックな性格」だそうです。

なので、麗花は、ゆるい名取と対極的なので、名取にとっての天敵でもあるのです

そんな麗花が、人の気配を感じ、名取たちの元へと歩いていきます。

「(こっちに来る…!)」と焦る麻子。

しかし、名取が機転を利かせ、麻子を布団の中に隠しながら、演技を始めます。

「あれ…?椿さんじゃないですか。」

と、1人布団から出てきて、今起きたかのように、寝ぼけたフリをします。

それを見た麗花は「やっぱりあなたね」「どういう事なの?布団まで持ち込んで…」と、叱責を始めます。

さらに麗花は高圧的な口調で攻め立てますが、名取はかわし、麻子の存在を隠し通す事に成功!

それから名取はこう言い返しました。

「ゆっくり落ち着きたい時は、俺はここの方が良い」

「ここは散らかってはいますけど」

「本当に大事なもの以外、持ち込まないって決めてるんで」

と。

それを布団の中で聞いていた麻子は、その言葉に心を動かされました。

結局、麗花は引き下がり、「こんなやり取り時間の無駄だわ」と言って帰っていくのでした。

麗花が帰ったあと、名取は「はぁーッ!!あぶなかったアアア」と大きなため息をつきます。

それから布団の中の麻子を確認すると、その目には涙を浮かべていました。

驚く名取ですが、麻子は自分の胸の内を明かしました。

「やっぱり名取さんは本当にすごい人だと思います。」

「本当に私とは住む世界、立場が違う人だって…」

「私なんかが恋人だって知ったら、皆ガッカリするだろうなって…」

麻子は、今まで言えなかった「立場の違いを気にしている事」を全て伝えました。

それを聞いた名取は、なんだか申し訳なさそうな顔をして言いました。

「そんなに自分を下に見なくてもいいのに…」

「俺は麻子さんを『俺の彼女です!』って胸を張って言えるけど、それが麻子さんの負担になるのは嫌だなぁと思います。」

「だから、ちゃんと秘密にしとこう!麻子さんが自信を持てるようになるまで!」

そんな言葉に、麻子も「ありがとうございます」とお礼を言い、ひとまず問題は解決しました。

すると、名取は話題を変え、照れながらこう言いました。

「実は、仕事がようやくひと段落しましてぇー」

「久々に週末ゆっくりできそうなんですけどぉ…」

「ここはいっちょ、デートしません?」

麻子は「(デート…!?)」と内心でかなり動揺を見せます。

いつ以来かも分からない男性とのデート。

家に帰った麻子は、心の準備や服装を必死で考えていると、またまた汗が止まらなくなってしまうのでした…。

~あせとせっけん 4話 おしまい~

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あせとせっけん 5話

~あせとせっけん 5話 ネタバレ~

そして、初デートの当日がやってきました。

名取が待ち合わせ場所で待っていると、後から麻子も現れました。

普段のスーツとは違う麻子の私服姿に、名取もすっかり見とれてしまいました。

それから「じゃあ行きますか!」と名取は手を差し伸べます。

しかし、麻子は「(どうしよう、人と手をつなぐなんて…)」と、少し抵抗します。

なぜなら、手汗を気にしているからです!

しかし、名取は「汗は、いくらかいたっていいんですよ!」と、強引に手をつなぎます。

そのせいで麻子のドキドキはより加速してしまいました。

一方、名取は本当に気にしておらず、「(あー俺浮かれてる。初デートだしなぁ)」とニヤけてしまうのでした。

デート中、名取は、麻子のにおいが嗅ぎたくなってしまいます。

しかし、人混みの中ではさすがに「変態みたいだよな」と自制し、ちょうどいいタイミングを見計らう事にしまします。

それから2人は色んな場所を観光しながら、デートを楽しみます。

しかし、ふとした事で名取は「におい嗅ぎたい」という衝動にかられますが、あえなくタイミングを逃し続けます。

会社ではあれだけにおいを嗅いでいるのに、どうしても人の目のあるところでは出来ないのです。

そして、全然においが嗅ぐ事が出来ず、ため息をついてしまいます。

そんな元気がない名取の姿を見て、麻子は少し気がかりになるのでした。

ちょっとすれ違い気味の2人ですが、次は映画館へと向かいます。

今回の映画は麻子も楽しみにしていて、名取も楽しみでした。

ただ、名取の場合は、この暗闇を利用して「五感を研ぎ澄ませて、においを嗅ぐ」という下心もありました。

しかし名取は、映画の上映中に、ふと考えこみました。

「(そもそもなんで今日はこんなに人目が気になるんだ…?)」と。

「(俺にも、思ったよりモラルがあったってことか…?)」と様々な考えが浮かんでいきます。

そんな風に考えこんでいると、ふいに、いいにおいが漂ってきました。

それはもちろん麻子のにおいで、名取はついに嗅ぐことが出来たのです!

そして「は~~~やっぱりいいにおいだなぁ…」と幸せに浸る名取。

ところが、いつもと麻子のにおいが少し違う事に気づきます。

そこで、麻子の方を見ると、その顔は少し寂しげでした。

なので名取は「あ、映画が悲しい展開だからか…」と思い至りますが、すでに映画は終わっていました。

というわけで、名取は麻子のにおいの事ばかり考え、映画をまったく見ていなかったのです。

名取は「思ったより悲しい結末でしたね…?」と麻子に言います。

ところが、麻子は「え?ハッピーエンドだったじゃないですか」と答えます。

意外な答えに慌てる名取ですが、「え~と、そろそろ晩飯でも行きましょうか」と話を変えます。

ところが、麻子は「今日はもう、おいとまします」と、これまた意外な発言。

まだ19時なのに、「え!?なんで…!?」と尋ねる名取。

すると、麻子は言いました。

「名取さん、あまり本調子じゃなさそうなので…」

「映画の最中も神妙そうにうつむいていたので、退屈なのかなって…」

「名取さん、お疲れなのに付き合ってくれてるんだと思ったら、申し訳なくて…、ごめんなさい」

それを聞いた名取は、胸がズキンと痛みます。

そして、帰ろうとする麻子の手をつかみ「い、嫌だ・・!!」と強引に引き止めます。

それから、正直に自分の気持ちを打ち明けました。

「ほんとはずっと、麻子さんのにおいが嗅ぎたかったんです。」

「とにかく麻子さんは何も悪くない!」

「上の空だった俺が全部悪いです!」

最後に「本当にすいません」と深々と頭を下げるのでした。

こうして誤解の解けた2人。

そして改めて名取は言います。

「だから俺、本当は今すぐにでも、麻子さんのにおいを嗅ぎたいし…」

「できることなら…」

と言いながら、麻子の耳元でささやきながらこう続けます。

「誰もいない場所で、思いっきり抱きしめたいって思ってます。」

それを聞いた麻子は「私も今日…」「名取さんに嗅いでもらえるの、ずっと待っちゃってました」と顔を赤らめて言いました。

そんな表情で、そんなことを言われた名取は、いてもたってもたまらなくなりました。

そして2人はタクシーに乗り込み、ダッシュでホテルへと向かいました。

その時、ベッドの中で麻子は思いました。

「今日が土曜日で、明日が日曜日なことが、心底うれしかった」

「明日も一緒にいられるって、こんなにワクワクするんだな」と…。

~あせとせっけん 第5話 おしまい~

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あせとせっけん の感想

~あせとせっけん の感想~

恋愛漫画も多様化していますが、今作のように、まだまだ新たなシチュエーションや設定が生まれてくるのは、本当に驚きです。

しかも、ただ「変わった設定」だけではなく、「におい」というテーマが一貫しているのが素晴らしいです。

それに、自分のコンプレックスを、褒めてくれたり、純粋に受け入れてくれる人がいたら、嬉しいですよね。

この漫画を読むと、そんな幸せな気持ちになっていきます。

ちなみに「青年誌」での連載ではありますが、女性読者からの支持が多く、人気漫画となっております。

「におい」という新ジャンルな恋愛漫画、気になる方はぜひチェックしてみて下さい♪

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作品情報

あせとせっけん

■タイトル
あせとせっけん

■ジャンル
恋愛漫画・ラブコメ・社内恋愛・青年漫画

■作者名

山田金鉄(やまだきんてつ)

■掲載誌

週刊Dモーニング

■配信サイト

U-NEXT

まんが王国

eBookJapan

など

山田金鉄

山田金鉄先生のプロフィールも調べてみました!

第79回手塚賞準入選受賞後、集英社「少年ジャンプNEXT!」「少年ジャンプ+」等で読み切り作品を数作発表。

2018年6月より『あせとせっけん』を「週刊Dモーニング」にて連載開始。

本作が初連載となる。

好物は牛乳とコーヒーとラーメン(あっさり塩系)

引用元:http://morning.moae.jp/lineup/1037

山田金鉄先生のツイッターです!

「あせとせっけん」を無料で読むには?

「あせとせっけん」を無料で読む方法をご紹介していきます。

違法ではなく、ちゃんとした方法もあるので、お見逃しなく!

あせとせっけん zipはある?

さて、よくあるzip形式のダウンロードですが、調べてみた限りはありませんでした。

ただし、漫画のzipダウンロードは非常に危険なのでやめておきましょう。

もし、別のマンガでzipがあったとしても、注意が必要です。

悪質なサイトだと、ウィルスや不正プログラムが仕込まれている可能性があるからです。

しかし、そんなリスクを犯さずに、無料で合法的に読める方法があるので、最後にご紹介します。

あせとせっけんを無料で読む方法

無料で読むにはU-NEXTというサイトを使います!

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あせとせっけんは分冊版だと1話=108ポイントなので、好きな話を5話分を無料で読むことができるのです!

個人的に、U-NEXTが一番お得な方法です♪

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