今話題沸騰中のネット漫画、「王様ランキング」の1巻全話の内容をまとめました!
遅咲きの漫画家として有名な、十日草輔(とうか・そうすけ)先生による作品です。
果たして、その内容とは…!?
王様ランキング 1巻 ネタバレ
電子書籍版、「王様ランキング」の1巻(1話~13話)までをまとめました!
ネタバレとなりますので、ご注意ください。
王様ランキング 1話
この漫画の世界には「王様ランキング」という格付けが存在します。
保有する騎士の数と質、国の豊かさ、そして「王様自信の強さ」で、そのランクが決まるのです。
なので、「王様」は国民の注目の的となっていました。
ところが。
ボッス王国のボッジ王子は、異質な存在でした。
ボッジ王子は、次期王として注目されていました。
ところが、ボッジは言葉が喋れず、耳も聞こえず、力も弱いのです。
なので、国民からの信用も少なく、家臣からも小ばかにされていました。
そんなボッジ王子には、優秀な弟「ダイダ」がおり、大人たちはみんなダイダをもてはやしていたのです。
なのでより一層肩身の狭いボッジは、いつも1人ぼっちでしたが、ある時「カゲ」という存在に出会います。
カゲは、主に「盗み」を生業としていて、身なりの良いボッジを脅して金目の物を要求するのです。
ボッジは言葉が喋れないのですが、なぜかカゲとは意思疎通ができ、ボッジはカゲのいう事を聞きます。
カゲは最初、素直なボッジを利用して、高価な服を得ていました。
しかし、ひ弱なボッジが実は王子である事を知ると、カゲは「ぎゃはは」と笑い、小バカにします。
しかし、ボッジは「世界一立派な王様になる」という夢を真剣に語るので、「ガンバレよ」と応援します。
そんなカゲは、一生懸命なボッジに対して、少し好意を持ち始めるのです…!
王様ランキング 2話
ボッジがまだ小さかった頃は、よくイジメられていて泣いてばかりでした。
しかし、亡くなった実母はボッジを勇気づけ、「世界一立派な王様になる」という約束をしました。
さて、今のボッジは、泣き虫ではないけれど、嘲笑の的となっていました。
耳が聞こえない事をいいことに、街の子供たちから悪口を言われたりもします。
もちろん、ボッジは聞こえていませんが、「理解」はしていました。
というのも、ボッジは「読唇術(口の動きで言葉が分かる)」を身に着けているからです。
さらには、兵士からの悪口も言われますが、ボッジは笑顔でした。
ずっとボッジに付き添っていたカゲは、周りの人間やボッジに少し呆れていました。
そんなボッジを、特に目を仇にしている存在がいました。
それは、ボッジの弟「ダイダ王子」の実母であるヒリング王妃です。
ヒリングはダイダが王子が次期王としてふさわしいのに、ボッジが「第一王子」であることが気にくわないのです。
(ダイダは弟なので第二王子。)
それからボッジは王様から呼ばたので、王室に向かいます。
と、その前にボッジは自室に入ると、今日あった事を思い出すのです。
それから、子供や兵士、さらに王妃に言われた事を思い出して、号泣します。
しかし、すぐに涙を拭いて、笑顔で王様の元へと向かうのです。
そんなボッジの様子を見たカゲも、「あいつ、ずっと我慢してたのか…」と、心が痛みました。
カゲ自身も、今までボッジを小ばかにしたことを猛反省し、「俺はどんな時でも味方になってやるぜ!」と、1人決意するのです。
一方、ボッジは、実の父でもあるボッス王(ランキング7位)と対面するのですが…?
王様ランキング 3話
ボッジの実父、ボッズ王は、ベッドで寝た切りの生活をしていました。
しかし、大男のように巨漢で、かつてはたくましい戦士でした。
昔のボッズは、名もなき村が魔物に襲われた時にかけつけ、たった1人で奮闘したのです。
そして、激しい戦闘の末、ついに村を守り抜き、村人から賞賛と感謝を得たのです。
これが、ボッズ王国の始まりでした。
しかし、そんな偉大な父とボッジ王子は、まるで差があり過ぎました。
それでも父は息子の事を愛していて、期待を込めていました。
特に、剣の訓練でも、国一番のソードマスターであるドーマスを師に着けたので「強くならないわけがない!」と、確信していました。
しかし、ドーマスは、王からの命令とはいえ、ボッジの弱さには手を焼いていたのです…。
王様ランキング 4話
ドーマスは、優れた剣士で、ボッズ王国の四天王を務めています。
そんな彼は、最初はボッジに期待して、自分の剣のすべてを伝えるつもりでした。
ところが、ボッジは何年たっても一向に強くなる気配がありません。
それどころか、ダイダの方がメキメキと力をつけていくのです。
しかも、ダイダは同じく四天王である「ペピン」が指導しているので、ドーマスに立場がありませんでした。
しかし、王からのプレッシャーに対して、ドーマスは心を鬼にして、ボッジを鍛え直そうとしました。
そんなところにダイダがやってきて、「兄上と手合わせしてみたい」と申し出てきました。
ダイダは笑顔で言いますが、その裏には邪悪なものが感じられました。
それに気づいたドーマスは、やんわりと断ります。
すると、ダイダは、今度はドーマスに手合わせを申し出ました。
ドーマスはダイダが最近調子づいているのが気にくわなかったので、申し出を受け、実力を思い知らせることにします。
ところが、ダイダの実力は想像以上で、ドーマスも惚れ惚れするものでした。
もちろん、手合いでは完全にドーマスの圧倒的勝利でした。
しかし、ドーマスはボッジよりも、ダイダの成長性に心を奪われてしまいます。
すると、そんなドーマスの態度を見て、ボッジは対抗心を燃やしました。
そして、ボッジは木刀を手に取り、ダイダに手合いを挑むのです。
兄弟での手合いという事で、兵士たちも集まってきました。
もちろん、ボッジが圧倒的劣勢と思われたのですが…!?
王様ランキング 5話
いざ手合いが開催されました。
ダイダは手加減しないと断言し、容赦なく木刀を振り下ろします。
ところがボッジは、素早く身をかわすのです。
しかも、隙をついてダイダに反撃をし、見事一本取ります。
これには兵士たちもザワつきました。
ダイダも負けじと何度も剣を振り下ろしますが、一向に当たる気配がありません。
これでボッジが圧倒的な勝利を収める…かに見えました。
しかし、兵士たちは、ボッジを非難し始めるのです。
というのも、ボッジは避けてから攻撃する様子が「卑怯」だというのです。
「相手をいたぶる剣」と称され、誰も応援する人はいませんでした。
(ただ1人の味方であるカゲは応援してくれますが…。)
その時、様子を見かねたドーマスが2人の間に入ります。
そして、ボッジに手話で何かを伝えるのですが…!?
王様ランキング 6話
ドーマスの手話を見て、ボッジは青ざめました。
その直後、ダイダの攻撃を避けなくなってしまったボッジ。
しかも、剣では受けきれず、顔面に初のダメージを貰います。
その後、ボッジは反撃も出来ず、やられたい放題になってしまうのです。
ところが、その様子を誰も止める人はいません。
そして、ボッジがボロボロに打ちのめされた後、ようやくドーマスがダイダの勝利宣言を行います。
ボッジは全身の骨が砕ける程の重傷を負い、これには兵士たちもボッジに同情せざるを得ませんでした。
それから手合いを終えたダイダは「再起不能にしてやった!」と高笑いします。
ちなみに、ドーマスの手話の意味は「しっかり打ち合え」という意味でした。
ドーマスとしては、「ボッジは永遠に強くなれない」と決めつけていて、ワザと敗北を与えた過ぎなかったのです。
そんなドーマスに対し、カゲは憤りを覚えました。
そして、病床に伏せるボッジの元に、王妃のヒリングがやってきて…!?
王様ランキング 7話
ヒリングはドーマス達を部屋から追い出し、ボッジと2人きりになります。
カゲは不安を覚えながら見守っていると、ヒリングは言いました。
「あなたはのんびりと静かな場所で暮らすのが合っているわ」
そういって、ボッジに手をかざすと、なんと傷がみるみる癒えていくのです。
その後、ヒリングは激マズのマジックポーションを何度も飲みながら、ボッジに魔法を施していくのです。
カゲは、そんなヒリングの様子を見て、感動します。
そう、ヒリングはみんなの前ではキツく当たっていますが、実はボッジの事をとても愛していたのです。
それから全快したボッジは目を覚まし、眠りについたヒリングのおでこにキスをします。
しかし、先ほどの戦いで「卑怯な剣」と罵られたボッジは、悔しくて大泣きします。
そんなボッジを、カゲは元気づけようとしてあげて…!?
王様ランキング 8話
ボッジは、泣いているところをカゲに見られたので、慌てて笑顔を作ります。
しかし、カゲはボッジを励まし、ボッジが強いことを伝えるのです。
さらにカゲは、一生ボッジの味方だと宣言し、去っていきます。
ボッジは感動し、今度は嬉し涙を流すのでした。
ところが、カゲが城から出ようとしたところ、四天王のペピンに見つかってしまいます。
カゲは慌てて隠れようとするのですが、ペピンに捕まってしまうのです。
その後、カゲはボッジの前から姿を消してしまいました。
また、カゲが消えてから数日後、ボッズ王が亡くなってしまうのです。
その間際で遺言が読み上げられていきます。
そして、後継ぎについては、なんと「ボッジ」が指名されるのです。
ダイダが青ざめますが、その時です。
なんと、ボッズ王の亡骸の前に、突然「魔人」が現れたのです。
いきなりの、謎の魔人の登場に、一同はあっけにとられました。
しかし、魔人は何も言わずに去っていくのですが…!?
王様ランキング 9話
実はその魔人は、亡きボッズ王と、「ある契約」を交わしていたのです。
それは、まだボッズが若かりし頃の話です。
ボッズは世界一の強さを求め、魔人に願いを叶えてもらったのです。
その見返りとして、ボッズは2つのモノを捧げました。
1つは自分自身の寿命。
そして、もう1つは将来生まれるであろう「息子の力」だったのです。
そう、ボッジが非力なのは、ボッズ王の契約が原因だったのでした。
しかしそんな事は、誰も知る由もなかったのでした…。
さて、次期王として正式に指名されたボッジは、民衆への発表を前に、ご機嫌です。
しかし、カゲがいなくなったことに異変を覚えますが、カゲは暗い牢獄の中に閉じ込められている事を知らないのです…。
一方、王の座を奪われたダイダは憤りを覚えていました。
そこで、魔法の鏡に問いかけるのですが、鏡は言いました。
「王はあなたです」と。
ダイダは意味が分かりませんでしたが、それは新国王発表の日に明らかになりました。
家臣が王の遺言を読み上げる中、なんと、新国王は、本当に「ダイダ」として、国民の前で正式に発表されたのです…!!
王様ランキング 10話
一番驚いたのはボッジでした。
しかし、これには理由がありました。
それは新国王発表の2日前の出来事です。
なんと、ヒリング王妃が遺言書をビリビリに破いてしまったのです。
というのも、ヒリングは、以前現れた魔人を見て、亡きボッズ王に不信感を抱いたのです。
それは、その場にいたほとんどが同じ気持ちでした。
なので、遺言書を信じることは出来なくなってしまったのです。
(ボッジに王が務まると思えないというのも理由ですが。)
そこで、改めて四天王や家臣と会議をして、多数決を取りました。
そして、秘密裏にダイダを次期王に選ぶことが決定したのです。
ダイダが盛大に歓迎される中、ボッジは、これまで以上の悔しさを見せ、1人で城外へ走り去り、やり場のない怒りでいっぱいになるのでした…。
王様ランキング 11話
その時、ずっと牢屋にいたカゲは意識を取り戻しました。
それから脱獄を試みますが、牢屋の側にはペピンが待ち受けていました。
ペピンは、カゲの正体を知っていました。
実はカゲはかつて、ボー国という国のお抱え暗殺団の一員だったのです。
しかし、逆に、その暗殺団はボー王国から追われる身となり、カゲを除いた一族が全滅してしまったのです。
そこには、ボー王国の宰相である「ゲスラン」の裏切りにありました。
そして、カゲの過去が少しずつ明かされて行くのです…!
王様ランキング 12話
カゲだけは命からがら逃げおおせますが、その後の生活は悲惨でした。
しかし、カゲは例え「暗殺者」だとしても「誰かの為に生きる」という母からの教えを守ってきました。
そんなカゲは、とある乱暴な男と出会います。
カゲはその男にコキ使われ、利用されながらも、協力する事で生き延びたのです。
しかし、そこへボー王国の兵士たちが、カゲを捜しにやってきます。
男は、カゲに懸賞金がかかっている事を知り、カゲを売ろうとするのですが…!?
王様ランキング 13話
間一髪のところで、何とかカゲは兵士たちから逃げることが出来ました。
しかし、カゲは男に裏切られたことで、身寄りを失ってしまいます。
さて、そんな裏切り男ですが、ある日酒場で殴り合いのケンカになったところ、相手に腹部を刺されてしまいました。
そのまま意識を失う男ですが、最期に思い出したのは、今となっては楽しかったカゲとの生活の思い出だったのです…。
それから舞台は現在に戻り、カゲはペピンに、事の顛末を話しました。
先ほどのボー王国では、ボー王が病死し、あのゲスランが王になってしまったという話で締めくくられました。
それらかカゲは言います。
「俺はただボッジの力になりたかっただけだ」と。
それを聞いたペピンは少し考え、ボッジに会いに行きます。
それからペピンはボッジに言いました。
「この者(カゲ)は旅に出るとの事」
「ボッジ様とは二度と会えないとの事です。」
それを聞いたボッジはショックを受け、失望してしまいます。
しかし、ボッジは少し考えました。
ボッジにとっては、ペピンよりも、カゲの方がよほど信頼できる存在です。
なので、ペピンが嘘をついていることをすぐに見破ったのです。
それに気付いたボッジは慌てて起き上がり、カゲのいるであろう牢獄に向かって駆け抜けていくのですが…!?
・・・というところで、1巻はおしまいです!
王様ランキング 1巻 感想
どこか昭和を感じさせる、少し古めかしい絵柄。
しかし、そこには味があり、熱いストーリーがあり、愛と友情も描かれるという、まさに王道漫画という内容です。
また、耳も聞こえないし口もきけないという、弱々しい主人公も魅力だと思います。
そんな彼の成長を見守るというのも、大きな見どころの1つです!
そして、2021年についにアニメ版の放送が始まりました!
今後も非常に楽しみな作品です!!