沖田×華先生の描く漫画「父よ、あなたは…」。
連載中の「不浄を拭うひと」に次ぐ、新連載という事で、期待も高まります!
今回は1話ネタバレを紹介しています!
父よ、あなたは… あらすじ
~「父よ、あなたは…」あらすじ~
それは2017年のとある日から始まります。
沖田×華先生宛に、父親からの小包が届いたのです。
しかも、自宅ではなくて、出版社宛となっていました。
「えっ?なんで」と驚く×華さん。
担当の人も「めずらしいですね」と言います。
というのも、父親とは15年以上も音信不通だったのです。
なのに、突如として、いきなり送られてきた段ボール箱。
「なんか怖いなぁ」
×華さんはそう思いながらも、意を決して封を開けます!
すると、そこに入っていたのは…
「粉末の青汁」
の、サンプルがたったの2つだけでした。
×華さんは「ますますわけがわからない…」と困惑します。
担当さんは「きっと娘の健康を気遣ってるんでしょう」と推理しますが、その意図は父にしか分かりません。
しかし、そんな青汁が、まさか父の「形見」となるとは、この時はまだ誰も知らなかったのでした…。
父よ、あなたは…1話ネタバレ
~「父よ、あなたは」 1話 ネタバレ~
2017年当時から、×華さんは同じ漫画家の「桜壱バーゲン」さんとアパートに同居していました。
なので、×華さんには、桜壱さんにも、父からもらった青汁を見せて相談しました。
「私、今まで1度もお父さんから物を貰ったことないのに…」
「いまさら何でなのかな」
しかし、桜壱さんは「あのお父さんがねぇ…」と言ったきり、それ以上の事は言いませんでした。
×華さんも、父親の意図は分からず、「気味が悪い」という感覚でした。
なので、青汁を飲む気にもならず、部屋にポンと放り投げました。
それから、漫画の執筆にとりかかりながら、ふと、父親の事を考えます。
「そういえば、お父さん、今何やってんだろ…」
そして、×華さんは、先月、金沢に帰省した事を思い返します。
×華さんは、金沢には母親が住んでいるので、年に数回、定期的に会っているのです。
その時、金沢行の新幹線の中で、×華さんは、家族の事をぼんやりと考えていました…。
×華先生の家族事情
×華先生の実家は、もともと、中華料理店を営んでいました。
それから母と父は離婚し、一家は離散しました。
その後、父親は実姉と2人暮らしをしている「らしい」との事でした。
また、×華さんは、父の性格について「しつこい性格だから嫌い」と思っていました。
それに、普段から父については忘れているといってもいいほどで、あまり興味もありませんでした。
しかし、こうして謎の「青汁」が届いた今、ぼんやりと父親の事を考えるようになっていったのです。
青汁が届いて1週間後
父からの小包が届いてから、約1週間がたったころ。
今度は母親からの電話がかかってきました。
そして電話を取ると、母は焦るような口調で言いました。
「大変!」
「お父さん、なんかおかしいみたい!」
それを聞いた×華さんは、少し笑いながら言いました。
「何?いきなり?」
「ずっと前からおかしいやないねか」
しかし、母が言うには、どうやら事態は、思っているより深刻のようでした。
何でも、×華さんの弟(ブタロー)が「父に電話をかけても、繋がらない」と言っていたのです。
しかも、父親は電源を切ったままでいるようでした。
それを聞いた×華さんは、「えっ!?」と驚き、事態の重さを感じます。
実は、父親は離婚してから、極度の寂しがりになり、昼夜問わずに、異常なほど電話をかけてくるようになったからです。
つまり、「電話魔」といえる父の電話が繋がらないという事は、何かがあったとしか思えないのです。
×華さんはそれでも、1週間前に青汁を送ってくれたばかりなので、「よほどのことはない」と思っていました。
しかし、母があまりにも心配するので、こんな提案をします。
「じゃあ、私が実家の店に電話かけてみるわ」
「おばちゃん(父の姉)がいるやろ」
それから実に17年ぶりとなる家に電話をかける×華さん。
しかし、すぐには出ず、かけ続ける事、30分…。
ようやく電話が繋がり、おばちゃんが出てくれました。
それから×華さんは「お父さん今何しとる?」と何気なく尋ねるのですが…!?
父の安否はどうなる!?
父の安否を尋ねると、おばちゃんは言いました。
「ああータカシさんね」
「死んどるわ」
・・・
衝撃的な言葉に硬直してしまう×華さん。
「は?」
「いつ?」
おばちゃんは、困った様子で「えーっとねぇ、今も死んどる」と答えるばかり。
×華さんは驚きすぎて、「えー!?」と大声を上げますが、おばちゃんはあまりピンと来ていないようでした。
「なんで!?」と聞いても「さぁ…」としか答えず、「119番のボタンを押して」とお願いしても、よく分からないそうです。
実は、おばちゃんは認知症のため、言葉も状況も分かっていなかったのです。
しかし、亡くなっているのは恐らく事実であるため、×華さんは慌てて母親に電話を掛けました。
母も驚き、慌てふためきながら、警察やら119番やら、ブタローへの連絡や移動の準備などに取り掛かっていきます。
それから×華さんは、桜壱さんにも、父が亡くなったかもしれない事を告げ、母からの連絡を待つことにします。
それからしばらくして、母からようやく電話がかかりました。
「オカン、どうやった?」
すると、母は、取り乱しながら言いました。
「今救急の人に聞いたら…」
「やっぱり家の中で亡くなっとるんやって!」
×華さんは「…ウソやろ…?」とつぶやきながら、父からの小包を抱えて呆然とするのでした…。
~「父よ、あなたは…」2話に続く~
父よ、あなたは… 1話の感想
~父よ、あなたは… の感想~
×華先生の家族事情や、突然のお父様の訃報を知るという、状況がリアルに描かれていました。
15年という長い期間、音信普通という事だったお父様。
いったい、なぜ青汁を送られたのでしょうか…。
やや複雑な関係なだけに、×華さんが何を思い、これから何を描いていくのか、非常に気になる漫画です。
しかし、一番下の弟さんのブタローというあだ名はちょっとかわいそう。
(一番お父さんと仲が良かったそうですが…)
まとめ
「父よ、あなたは…」1話のネタバレについて紹介しました。
次回は2話を紹介していきます!
父よ、あなたは…⇒2話ネタバレ