概念ドロボウ 1巻 1話 ネタバレ【謎の異能者が仕掛ける奇怪な事件!】

gainen dorobou

田中一行先生の描く、ミステリー漫画「概念ドロボウ」。

今回は1巻1話をネタバレしていきます!

「概念ドロボウ」のあらすじ

本作は、「概念」を盗むことで奇妙な事件を引き起こす、謎の異能力者「ドロボウ」。

そんな「ドロボウ」と同じ力を持つ探偵の如月ウロと、彼のパートナーとなる女性刑事、有馬ハルを主人公とした、ミステリー漫画です。

各話に出てくる事件は、行方不明になった人が、自殺遺体として突然現れたり、土を食いすぎて窒息死してしまうなど、不可能犯罪的な変死が多いです。

それらの原因が、ドロボウによって何らかの概念を奪われたために、起こってしまったというものです。

そうした事件を解決する探偵役が、冷淡ですが優れた頭脳の持ち主である如月ウロと、愚直ですが正義感の強い女性刑事、有馬ハルのコンビです。

そして本作の主人公、如月ウロの最大の特徴は、ドロボウと同じように概念を盗む能力を持っていることです。

しかし、彼がなぜ、探偵家業、それも警察から一目置かれるほどの手腕を持つほどの者になったのか、なぜ同じ力を持つ「ドロボウ」を捕まえようとするのかは、謎になっています。

一方、彼の性格については、「めんどくさい」の一言。

態度は冷淡で、揚げ足をとったり、服装にいちいちダメ出しをするなど、完全にに奇人領域です。

一方、彼とコンビを組む有馬ハルは、愚直で正義感は強いのですが、服装を含めてだらしない一面が多く、まさに二人は正反対のキャラクターをした、デコボココンビそのものです。

本作はそんな二人が活躍する、奇妙なミステリーです。

概念ドロボウ 1話 ネタバレ

長らく行方不明になっていた男、「里中ケンジ」はある日、自殺死体となって家族に発見されました。

それも家の中で唐突に現れたのです。

事件の捜査に当たった刑事達はこの事件を「ドロボウ」の仕業と断定し、専門家である民間の探偵に協力を要請するべく、新人の女性刑事有馬ハルを使いに出しました。

専門家のいるという探偵事務所にハルが赴くと、出会ったのは、巨大なパズルを組み立てている奇妙な男でした。彼こそ、「ドロボウ」の事件の専門家である、探偵の如月ウロでした。

概念を盗むとは?

「ドロボウ」が何を意味するか、いまいちよくわからない有馬に、如月は実演してみせました。

如月が彼女に触れると、彼女の体から黒い液体が溢れ出て、それを如月が小瓶に入れました。

すると彼女は急に頭が腑抜けたようになり、物事に対する欲求のようなものが無くなっていました。

それは如月が彼女の「欲望」という概念を盗んだからです。欲望を盗られると、食欲も無くなってしまうので、彼女はそのまま餓死してしまいます。(欲望は速やかに彼女に返しました)

これが「ドロボウ」と呼ばれる者の持っている力であり、ドロボウは「愛」「魅力」「向上心」などの人の頭の中に宿る「概念」を盗む能力を持っています。

そして犯人は、自殺者か彼の家族から、何らかの概念を盗んだ可能性があり、それが原因となって、この奇妙な事件が発生したのです。

被害者は何を盗まれたか?

被害者はなぜ自殺しなければならなかったのか?なぜ自殺してから彼は、家族の者の前に姿を現すことができたのか?

実は、同じような自殺者が5人存在し、警察は「中央区連続失踪殺人事件」と呼称していました。

また、警察は殺人事件として捜査しているようですが、いずれも今回のケースのように、人が急に失踪して、首吊り死体となって現れたということしか分かっていません。

有馬と如月はこの謎を解くために、被害者の家族に事情聴取をしました。

その時如月は、自殺者が現れた瞬間に、部屋の壁に落書きが現れたということを知ったのです。如月は、眼の色を変えて、確認しに行きました。

「由美子すまない、私は死んでしまった、愛している。」

この文面から、落書きが自殺者の残したダイイングメッセージであるとわかり、如月は自殺者がドロボウに盗られた概念の正体に気づきました。

一方、有馬は自殺者の検死を行った検死官から、自殺者が生前献血していたことを知ります。

これまでに死んだ5人の死体にも、献血の跡があったことから、彼が通った献血センターへ査に出向きました。

しかし、彼女は献血センターに潜んでいた犯人に概念を取られ、周囲の人間から自分の存在を認識されなくなってしまったのです。

そう、自殺者が盗られた概念とは「存在感」なのです。

1話の結末 概念を奪われたものの行方

真実にたどり着いた代償として、有馬は「存在感」を犯人に盗まれてしまいます。

おそろしいことに、存在感を盗まれると、機械にも感知されなくなってしまうようです。

被害者たちもまた存在感を消され、孤独の中で苦しみもがき、そして自殺という手段を持って、ようやく人に気づかれることになるのです。

概念を奪われるということが、とてつもなく危険なことであることを暗示し、物語は第2話に続いていきます。

概念ドロボウ 1話の感想

本作は、概念を盗むという、不思議な力がテーマになった作品で、物の見方や捉え方を考えさせるような物語です。

一読した感じは、「ジョジョの奇妙な冒険」と「魔人探偵脳噛ネウロ」を足したような、ファンタジーミステリーとでも言うような作品です。

基本的にミステリーは超常現象等は持ちいらないという掟があるのですが、「魔人探偵脳噛ネウロ」や、超能力者を主人公としたサスペンス「サイコメトラーEIJ」のように、超常的な力や現象が出てくるミステリーやサスペンスは漫画の世界では数多くあります。

この手の作品は、「サイコメトラーEIJ」のように特殊能力で犯罪を捜査するか、もしくはミステリーではありません。

しかし、「ハンター×ハンター」のように能力に法則性があって、その法則を見破りながら、特殊能力者同士の頭脳戦を展開するというパターンがあり、本作は「後者」のタイプのようです。

ただ本作で登場する能力は、あくまでも「概念を盗む」のみです。

盗んだ概念により、起こる現象も変わって来るので、いかなる概念を盗むことで、どんな事件を巻き起こすかが、どんな展開になるのかが興味深いところです。

まとめ

「概念ドロボウ」1話のネタバレについて紹介しました。

次回は2話を紹介していきます!

 

概念ドロボウ⇒2話ネタバレ