「子供を殺してください」という親たち 20話 ネタバレ 【最悪のメリークリスマス】

子供を殺してください

原作・押川剛氏、作画・鈴木マサカズ先生の漫画「子供を殺してください」という親たち。

今回は20話ネタバレを紹介しています。

ケース9「史上最悪のメリークリスマス」の最終章です!

「子供を殺してください」という親たちの4巻のネタバレまとめはコチラ!

史上最悪のメリークリスマス あらすじ

約10年ほど引きこもり続けている美佐子さん。

その両親は、そんな美佐子さんを「施設に連れて行って欲しい」という依頼をします。

しかし、その依頼の時に、両親は嘘をついていました。

母親は、毎週1回美佐子さんの様子を見に行っているといっていました。

ところが、本当は両親は4年前から顔すら会わせていないのです。

これは、美佐子さんの父親が人目や体裁を気にしていて、見栄を張ったのです。

そして、美佐子さんの病気や現在の様子などを、誰にも知られないよう処理してもらおうと、企んでいたのです。

これは、もはや押川に手に負えない仕事であり、警察も必要なほどの一大事でした。

なので、押川はしかるべき処置をするのですが、すべてが明るみになったため、父親は大激怒します。

一方、アシスタントの実吉は、自分の請けた仕事とあって、責任を感じてしまうのですが…!?

「子供を殺してください」という親たち20 話ネタバレ

実吉は、依頼主の両親に騙されたことに対し、ショックを受けます。

美佐子さんの部屋は、4年も放置されていたため、ゴミだらけで、酷く荒れていたのです。

しかも、その荒れ具合を両親は知っていたし、美佐子さんの様子も知っていました。

それなのに、「週に1回は見に行っている」などと嘘をついて、見栄を張ってごまかしていたのです。

実吉は、この依頼を受けたことを後悔し「私の責任だ…」とふさぎ込んでしまいます。

一方、部屋の中に入って様子を確認する押川は、冷静に辺りを見回していました。

すると、あとから警察が続いて部屋に入ってきて、押川に声をかけてきました。

「あなたが、移送会社の方ですか」

「これはもう民間のレベルではありませんので、お引き取り下さい」

そんな警察の言葉に、押川も「わかりました。よろしくお願いします」と言うしかありません。

これにて、美佐子さんの件はすべて警察に任せておけば、一応、解決…になります。

ところが、この一件により、父親は大激怒します。

今まで隠してきた娘の実態が、全て明るみになったことが許せなかったのです。

そんな最低の父親は、「貴様ぁ!」と言いながら、押川に殴りかかってきます。

その場にいた警察によって、押さえつけられますが、父親はわめき続けます。

そして去り際にこんなことを言いうのです。

「何もかも!貴様の責任だ!!」

「覚えとけよ!!絶対に訴えてやるからな!!」

もちろん、押川にも怒りはあります。

しかし、それを表に出すことなく、静かにその場を後にするのです…。

押川を訴える父親

そして、その惨劇からの翌日。

押川の事務所の元に、弁護士からの電話がかかってきました。

あの父親は、本当に弁護士に訴えてきたのでした。

なんでも、「契約したとおりに病院に連れていけなかったから、債務不履行です」などと言ってきました。

さらに、「警察沙汰にするなど、事を大きくしたため、人権侵害しました」などと訴えてきました。

そんな的外れな主張に、押川は「ははっ」と笑ってしまいます。

それから押川は怒涛の反撃で、思う存分言い返します。

とうとうと正論を述べていき、弁護士を終始圧倒し続けます。

そして、「本来なら措置入院レベルの現場だぞ!」「法を違えてるのは両親の方だ!」と、ズバっと言い切ります。

こうした怒りは、全て美佐子さんを思っての事でした。

そして、そんなひどい事を何食わぬ顔でやってのける両親に対する怒りでもありました。

しかも、それでいて料金も未払いという…。

こうした主張を聞いて、弁護士は折れ、料金を支払うよう相談すると言って電話を切りました。

それから押川はため息をついて、実吉の机の上にあって「退職届」に目をやりました。

実吉はずっと今回の件に責任を感じ、「もう事務所にはいられない…」と判断したのです。

そんな風にふさぎ込みながら、公園のベンチでたたずんでいました。

そんな時、押川から不在着信がある事に気付きました。

留守番電話になっているようで、実吉はそれを再生します。

すると、そこから押川からの真摯なメッセージが聞こえてきました。

今回の案件は、最初からきな臭いにおいしかしなかったこと。

しかし、それを知っていて、あえて依頼を受けたこと。

父親にとって、厄介払いだったとしても、確実に医療にながった事。

そして、昔の実吉のように、いつか必ず元気になってもらいたい、という事…。

最後には「わかったら今すぐ事務所に戻ってこい」と、締めくくるのでした。

実吉は涙を流し、それからは、いつものトキワ精神保健事務所の姿があったのでした…。

「子供を殺してください」という親たちの 20話の感想

~「子供を殺してください」という親たち の感想~

世間体を気にするあまり、大切なことを見失っている父親が描かれていました。

今回に限らず、そういった親だからこそ、依頼主になりえるんだな、と思いました。

親が「自称まとも」だと、「まともでない子供」を認めたくないし、受け入れることが出来ないのでしょう…。

だから放置したり、挙句の果てには厄介払い、なんて手段に出てしまうんですね。

でも、それが「まともな人がする事」とは言えませんよね。

「子供よりも世間体の方が大事」っていう時点で、自分の感覚を疑うべきだと思いました。

「子供を殺してください」という親たちの 20話 まとめ

相変わらず重たい話ばかりですが、反面教師になる作品です。

自分は子供に対して、どう向き合うか、非常に考えさせられます。

親の責任とは何か、出来ることは何か、どんな時でも助けてあげられるのか。

この漫画を通して、新たな発見や考え方が得られるので、本当にありがたいです。


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