沖田×華先生の描く、「不浄を拭うひと」。
今回は5話のネタバレを紹介していきます!
第5話では、今までより若干グロめ(?)のお話が描かれています
それと、汚い要素も若干あります。
とはいえ、今回は文字だけのネタバレなので、マイルドではあると思います!
漫画としては非常に面白いのですが、読むのが怖い方は↓でサラっとネタバレしてあるのでチェックしてみて下さい。
不浄を拭うひと⇒全話ネタバレ・まとめはコチラ!
不浄を拭うひと 5話ネタバレ
~不浄を拭うひと 5話ネタバレ~
今回のテーマは「落とし物」です。
落とし物といっても、財布や車のカギなどではありません。
特殊清掃での落とし物とは、ずばり「遺体が残していった、肉体の一部」の事を指します。
基本的に遺体は、警察や検察などが回収するのですが、たまに一部分だけ落としていくのです。
それが「特殊清掃ならではの落とし物」なのです。
これまで亡くなった現場には、「人間の頭皮」や「血痕」などが残されていました。
そして、今回の第5話では、正人が新たに発見した「落とし物」が3つ描かれて行きます…。
それでは、1つずつ紹介していきます!
落とし物① 浴室に残された謎の手袋
その部屋では、一人暮らしの70代の女性が住んでいました。
しかし、入浴中に、ヒートショックを起こして亡くなってしまったのです。
正人は、そんなお婆ちゃんの亡くなった浴槽を掃除していました。
聞けば、遺体発見当時、浴槽の「おいだき機能」が付けっぱなしだったため、「ぐつぐつと煮えた鍋」のようになっていたそうです。
その為、亡くなった時はすでに肉体は溶かされ、ほとんど骨だけになってしまったのです!
ただ、残ったのは骨だけではなく、髪の毛やツメなども浴槽に残っていました。
正人は、そういった細々とした破片を、網などですくい取って掃除していきます。
ところが、正人は風呂場の壁に張り付いた、「あるもの」を発見します。
それは、「手袋」でした。
その近くには、お風呂用の洗剤や掃除用具が散らばっていたので、正人は、「ただの掃除用品のゴム手袋かな…」と思いました。
でも、それも片付けないといけないので、正人は何気なく、その手袋に触れました。
しかし、ゴム手袋のような感触ではなく、「クシャ」っとした紙のような質感だったのです。
そして、正人はそれを見て、すぐにその正体が分かりました。
それは手袋などではなく、「人間の皮膚」そのものだったのです。
人間の皮膚は、長い時間水の中に浸かっていると、分離してしまうのです。
その為、お風呂にずっと浸されていた遺体の手の皮膚が剥がれてしまい、手袋のように残されてしまった、というわけでした。
それに気づいた正人は絶叫し、「指紋までついてる!!」とバタバタと慌てふためきます。
それから、落ち着きを取り戻した後に、正人は考えます。
一応、これも遺体の一部なので、本来なら警察の持ち物になります。
でも、これだけの為に警察を呼ぶのも、なんだか忍びない…。
なので、正人は気づかなかったことにして、そのままゴミ袋に放り込みました。
「なんか、申し訳ないな…」
正人はそうつぶやきながら、ゴミ箱の前で手を合わせて拝むのでした…。
落とし物 その② 共用廊下の小さな白い玉
さて、2つ目の落とし物の発見場所は、老人用の介護サービス付きマンションでした。
その1室に住んでいた80代の男性は、玄関のドアの前で亡くなってしまったようです。
おじいさんは最後の力を振り絞って助けを求めたようですが、そこで力尽きてしまったようでした。
しかも、その当時は猛暑であったため、すぐに腐乱が進み、体液が共用廊下まで染み出たため、発見されたという事でした。
正人は先輩と共に、そのマンションでの作業を進めていきます。
まずは体液が流れ出た、廊下部分の清掃から始めていきます。
それにしても、介護サービスが付いているのに、なぜ遺体の発見が遅れてしまったのか…。
正人はその質問を先輩に投げかけると「人で不足で様子見るヒマなかったんだろ」と答えました。
24時間スタッフ常駐という事ですが、辺りを見ても、そんなスタッフがいる様子がないのです。
そこで先輩は言います。
「孤独死がイヤだから大金をはたいてここに住んだのに…」
「結局、孤独死しちゃうって皮肉な話だよね」
そんな先輩の話を聞いて、正人も「そうですね…」と納得するとともに、同情をしてしまいます。
そんな話をしながら、正人はふと廊下の奥の方に目をやりました。
すると、なにやら白い玉のようなモノが落ちていたのです。
「あれはなんだろう?」
そう思って正人は玉の方へと近づき、拾い上げました。
すると「グニっ」という嫌な感触があり、手に取ってよく見ました。
そうして、反対側にすると、「大きな瞳」が付いていたのです。
そう、それは玉は玉でも「目玉」だったのです!
またしても正人は悲鳴を上げ、先輩に報告します。
どうやら、先ほどの手袋の件と同様、警察が回収した時に落としていったようでした。
しかも、今回の警察は仕事がかなり雑だった様で、遺体運びの際に、色んな汚染を広げていました。
通常は遺体を運ぶときに消毒しないといけないのですが、それを怠ったようで、廊下部分にもウジが湧くなど、酷い汚れだったのです。
2人はそんな口をこぼしながらも、目玉をどうするか考えました。
そして、正人は謝りながらも、ゴミ袋の中にポイっと投げ入れました。
その時、正人は「そんな目で見ないで…」と思うのでした…。
落とし物その③ 何万匹ものハエの○○
最後の落とし物は、ハエにまつわるものですので、読むのも少々覚悟がいりました…。
が、気を取り直して紹介していきます!!
その部屋は30代の男性が亡くなった部屋でした。
しかも、死後から1か月も経った後に、発見されたのでした。
そうなると、大量に発生するのはハエです。
ハエの厄介なところは、超スピードで増殖することと、フ〇をまき散らす事です。
それが悪臭になり、しかも遺体をエサとしているので、それがなくならない限り、その連鎖は続いていくのです。
そんなハエの狂気と悪臭で一番困っているのは、実はアパートの大家さんさんでした。
というもの、正人のような清掃業者に頼むと、意外と出費がかかるようなのです。
しかも、故人がお金を払ってくれるはずでもないので、ほぼ大家さんの実費になります。
そこで、一般的に大家さんがよく使う手段が、その部屋の家具を売る事でした。
故人の家具を売れば、それなりにお金になる場合があるからです。
ただし、今回のように、ハエによって汚された家具は別です。
遺体を喰らったハエのフ〇は、腐敗液が凝縮していて、消毒しても効果が全くないのです。
なので、例え最新型のテレビだろうが電化製品だろうが、ハエによって汚されれば一銭の価値もなくなります。
そして結局、泣く泣く破棄するしかないのです。
それでも大家さんは「どうしても売りたい!」と食い下がる事もあります。
そこで、妥協策としては、ブランド品に限っては汚れても買い取る事もあるそうです。
例えば、高級のレザーソファで、はっ水性があれば消毒してキレイにすることが出来ます。
ブランドのイスも、布部分が生きていれば、脚を取り換えるだけで元に戻すことも出来るのです。
こうして、例えわずかな換金額でも、お金が貰えるならと、大家さんも頭を下げてお願いするのでした…。
さて、以上の3つが今回の正人の携わった落とし物でした。
数々の現場を目にしたけれど、時にはそんな正人ですら断る依頼もあるそうです。
しかし、数々の修羅場を潜り抜けてきた正人は、それでも常人よりグロさへの耐性がありました。
なので、正人は仕事を終えた後に、妻の作ったカレーライスを美味しそうにパクパクと頬張るのでした…。
~不浄を拭うひと 5話おしまい~
不浄を拭うひと 5話の感想
~不浄を拭うひとの感想~
漫画で読む分には良いのですが、こうしてネタバレを書いていくと、何度も読み返すため、さすがに気持ちが悪くなってきました。
でも、特殊清掃員さんはこうした「実物」を見ているわけですから、本当に尊敬します。
もちろん、それを描く作者の×華先生も。
考えてみれば、遺体を運ぶ警察も、アパートやマンションのオーナーさんなど、たくさんの人がそれを見ているわけですよね。
こうした仕事でもない限り、遺体なんてお目にかかる事はありませんが、もし私が見てしまったら卒倒するかもしれません。
どこかの知らないところで、しかも意外と身近なところで、今日も何かが起こっているのだなあと痛感します。
次回は6話のネタバレをしていくので、よろしくお願いします!
不浄を拭うひと⇒6話ネタバレ