「※注 人間削除」は宇月あい(うづきあい)先生による、青年漫画です。
まんが王国やめちゃコミなどの電子書籍サイトにて配信されています。
この作品は、とある「特殊能力」をもった主人公を取り巻く人間関係が見どころな、ミステリー作品となっています。
今回は、「※注 人間削除」の内容についてご紹介していきたいと思います!(ネタバレあり)
注 人間削除 のあらすじ 【ネタバレあり】
サラリーマンの主人公は、とある特殊能力を持っていました。
それは、「気に入らない人間を、自分の目の前から消す」という能力です。
しかし、主人公は、その力を使って悪さも人助けもすることはしません。
ただ、「自分が平穏に暮らすため」だけに、その力を使っているのでした。
なので、その能力はむやみやたらに使う事はなく、ごく普通のサラリーマンと何ら変わらぬ生活をしているのです。
とはいえ、その能力は本物であり、つい最近は、その能力を使って、「職場のパワハラ上司」を消す事に成功していました。
そのパワハラ上司は、職場でも評判が悪く、主人公にとっても気にくわない人間だったのです。
そんな上司を消した事によって、職場の環境は良くなり、主人公は爽快感を得ていました。
ただし「消す」といっても、「本当に殺す」わけではなく、「ただ目の前からいなくなる」だけなのです。
なので、その部長はパワハラがバレたことでクビになっただけであり、今もどこかで生きている、というわけです。
さて、そんな快適な職場を取り戻した主人公。
そんな彼は、実は、同僚の美人女性社員、ヨシノさんに片思いをしていました。
嫌な上司もいなくなったところで、彼は、ヨシノさんが側にいる喜びを、改めて噛みしめるばかりでした。
ところが、そんな順調な主人公ですが、またもや不穏な影が見え始めます。
それは同僚のイケメン社員、オオサワの存在でした。
オオサワは正義感も強く、行動力もあり、周りからの人望も厚いのです。
主人公は、そんなオオサワ社員に対し、どこか嫉妬めいたものを感じていました。。
しかも、どうやらオオサワも、ヨシノさんに気があるようだったのが、また気にくわないところでした。
そんなある日、主人公はショックを受ける出来事が起きます。
なんとオオサワがヨシノに対し、こっそりアプローチを仕掛けている姿を目撃してしまったのです。
自分の好きな女性に手を出されてしまった怒りから、主人公はオオサワをターゲットに「消す」事に決めるのです。
「これからお前がどんな目に合うのか、楽しみだぜ。」
そう思いながら、不敵に笑う主人公。
ただ、その能力には即効性はなく、タイミングは数日かかり、「いずれ勝手に自滅していく」というものでした。
なので、その時が来るのをを楽しみに待つ中、ある事件が起こるのです。
それは、主人公と、ヨシノとオオサワが、3人だけ残業している時に起こりました。
「そろそろ帰ろうか」などと話している時に、突然、背後から人影が現れたのです。
そして、その人影はなんと、この間消してクビになったはずの「パワハラ上司」だったのです。
突然の訪問者に驚く三人。
しかも、その上司の目は座っていて、異様な雰囲気を帯びていました。
主人公にしても、「今まで消したやつが戻ってきた事なんてないのに…」と、イレギュラーな事態に動揺する程でした。
それから上司はゆっくりと切り出します。
「なぁ、俺のパワハラを告発した奴って誰よ?」
どうやら上司は、仕事をクビになってから、散々な目に合い、自暴自棄状態になっていたのです。
そして、自殺しようと思ったけれど、その前に、その恨みを発散するために、「復讐」にやってきたというわけです。
なので、せめて告発した人間を殺そうと思っていたのですが、どうせ見つからないならばと、今いる3人を殺そうと、刃物をチラつかせるのですが…!?
果たして、主人公は、この事態にどう立ち向かうのか!?
そして、「人を消す能力」の謎や、これからどう展開していくのか!?
と言う見所満載のストーリーとなっております!
注 人間削除 の感想
タイトルからして、主人公無双系のありがちな作品かと思って敬遠してましたが、実際読んでみるとそうではない展開で引き込まれました。
青年向けだけあって、サスペンス展開で緊迫した場面が多く、続きが気になってしかたがなくなってしまいました。
また、完結済みの作品でもあり、話数もコンパクトにまとまっているので、一気見するにはちょうど良かったです。
電子書籍サイトで無料で試し読みも出来るので、気になった方はぜひ♪