『ミステリと言う勿れ』 あらすじ感想&ネタバレ紹介!

ミステリというなかれ

ミステリと言う勿れ(ミステリというなかれ)』は、少女漫画雑誌である『月刊フラワーズ』にて大人気連載中のミステリー漫画です。

アニメで映像化もされた『BASARA』や『7SEEDS』で有名な、田村由美先生原作の作品。

2020年12月において7巻まで発売されています。

「ミステリと言う勿れ」の内容とは?

内容としては、一つの事件を数話に分けて解いていく推理作品です。

主人公の大学生男子・久能整(くのう ととのう)を中心に巻き起こる様々な事件を、整が鋭い洞察力を用いて解決します。

またこの漫画は、髪の毛が天然パーマが特徴のちょっと変な性格である整による、ユニークな会話術が見られます。

少女漫画ならではの心理描写も繊細に表現しながら、読者が普段常識だと考えていることが、本当に常識なのかと気づかされる哲学的な内容も含まれています。

『ミステリと言う勿れ』は、ただ事件解決をするだけではない王道ミステリーはちょっと違ったミステリー漫画になっています。

ミステリと言う勿れ あらすじ

大学生・久能整は、家の周りがざわついているのに気になりながらも、大好きなカレーを作っていました。

そこに突然インターホンが鳴り、出るとそこにはアパートの大家とともに警察官・藪刑事がいました。

藪は整の昨日夜10時のアリバイを聞いていきます。

近くの公園で殺人事件がおこっており、その事情聴取でした。

 

しかし整は、一人でカレーを作っていたとアリバイはありません。

しかもその被害者は、何と高校と大学の同級生であった寒河江。

藪はそれを聞いても動じない整の様子を見て

「あんまり驚かないね」

と笑いながら言い、整への任意同行をお願いしたのです…。

 

このように『ミステリと言う勿れ』は、整が容疑者として事件に巻き込まれるところから話が始まっていきます

マイペースな整は、どこでもいそうな大学生ですが肝が据わっているというか、刑事が訪ねてきても全く動じません。

堂々として受けごたえがする整は、何か奥が深そうな人物ですね。

 

そして整は、警察署で刑事たちから様々な質問を受けてもまったくペースを崩しません。

堂々としながら、色々な可能性を語りすさまじい推理を繰り広げます。

さらに予知能力かと思うほどの鋭い洞察力で、刑事たちの現在の家庭状況をあらわに…。

刑事たちの悩みまで独自の理論でアドバイスしてしまいます。

 

例えば、女刑事・風呂光が飼い猫の死に目に会えなかったのを、猫が大好きな風呂光を思いやって見られないように死んだと言い、落ち込んでいた風呂光の心を楽に。

妻が妊娠中の池本刑事に向かってごみ捨てをごみの分別やごみを集めるところからするべきと言い、喧嘩が絶えなかった池本の家庭問題を解決してしまいます。

深すぎると思って驚かされてしまいました。

 

そして犯人がまったく予想ができないというのも、本作の魅力です。

事件は客観的に整が、犯人だと思われる動機や証拠が揃っています。

読んでいても犯人が全くわかりません。

しかし整は、記憶力と推理力を駆使して難なく事件を解いてしまいます。

具体的には言いませんが、犯人は目撃情報や証拠を捏造してしまえる人物。

「まさかこの人物なのか」と思わされてしまいました。

 

さらに事件解決後の動機などの回収回も興味深いです。

犯人がただ捕まえるだけでなく、犯人の心理も丸裸に…。

よくある推理物のような事件が解決して終わりではなく、最後まで驚かされる話でした。

 

『ミステリと言う勿れ』まとめ

『ミステリと言う勿れ』は、自分が今まで見たことがない程の深いミステリー漫画でした。

事件をた単純に解くのではなく、事件の途中途中にも多くの考えさせられる要素が満載。

事件の次の展開も解らず、グッと引き込まれてしまいました。

さらに事件の犯人も予想ができない人物で驚かさました。

良い意味で予想を裏切る内容です。

 

また事件とちょっと外れる内容の整の会話術や洞察力も魅力的

推理物でありながら哲学的で考えさせられ、魅力的なキャラクターたちの会話のやり取りは決して暗くなくて面白いかったです。

そんなように『ミステリと言う勿れ』は、少女漫画でありながら非常に深い漫画です。

男性にもお勧めで、ぜひ皆さんに読んで欲しいです。

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