木村きこり先生の描く漫画「統合失調症日記」。
今回は6話のネタバレを書いていきます!
統合失調症日記 6話 あらすじ
美大合格を目指し、日々勉強していた木村さんきこりさん。
高校3年生のある日、幻覚、幻聴が現れ、彼女を苦しめます。
そんな彼女の病名は「統合失調症」
幻覚、幻視という症状に苦しんでいた彼女でしたが、なんとか症状と向き合いながら生活していました。
バイト先の先輩が、光って分身して見える、という症状。
彼女はこの光に魅せられました。
何とかして見ようと努力しますが、部分的に光ることはあっても、木村さんが見たい時に見ることはできませんでした。
彼女なりに考えた結果、その先輩に対してのストレス値が、一定値を超えたときに光って見えるという結論にいたりました。
原因がわかったが、なんだかさみしい気持ちになる木村さんなのでした。
統合失調症日記 6話 ネタバレ
~統合失調症日記 6話ネタバレ~
れまでは、幻聴、幻視という、統合失調症を語るうえで欠かせない症状
についてのお話でした。
今回は、あまり聞きなれない幻痛という症状についてのお話です。
幻痛とはどういった症状なのか、想像できる症状ではありますが、具体的なものはこれから紹介していきます。
幻痛という症状
木村さんは、薬を飲んでいても、抑えられない症状、起こってしまう不思議な症状があります。
「こら!そこの男子!!寝るんじゃない!!」
ビクっ!としてしまう木村さん。
授業中、木村さんの隣の席の男子が眠っていたので、怒られてしまいました。
ビクッっとなってしまうのはよくあることです。
ここでも木村さんならではの症状が現れてしまいます。
ズキッッ!!
「イタイ!!」
突然頭痛が起こります。
「うそまたー!!」
直接殴られたわけではないのに、体の一部がすごく痛くなる…。
これが幻痛という症状です。
先ほどのパターンだと、教授の怒鳴り声がきっかけとなって起こったようです。
頭痛があるときに、大声を出されるのはしんどいですが、木村さんの場合、大声を出されたことで頭痛が起きています。
普通の人とは逆の症状ですね。
教授の声に殴られている感覚らしいです。
独特な表現で、想像できないですね。
「本当にすいま・・・ってなんで木村が泣いてんだよ!!」
「うっうっ、、、あっあたまが痛くて~」
もちろん周りの人にはわからない感覚なので、戸惑わせてしまうことが多々あったようです。
違うパターンでは、絵画の締め切りが迫っていて、焦っていた時。
「締め切り前だー!描くぞぉ!!」
「ひーおわんなーい」
「ん?なんか圧を感じるぞ?誰かいるのかな?」
ガンッ!!ボコォ!!バキィ!!
と突然何かに殴られていまい、その場で倒れ込んでしまいます。
「体中が痛いよ・・・」ピクつきながら泣いてしまいました。
空気が突然殴ってくるような感覚だそうです。
風が冷たすぎて痛い、という感覚は感じたことありませんか?
あれとはまた違った感覚なのでしょうか。
「私が何したっていうのよ~!!」
幻覚は薬を飲んでも起こるため、ドクターに相談すると、こう言われました。
「痛み・・・ね」
「うーん。原因わからないな。」
「ストレスかな。まぁ痛くなったら休むのが一番でしょう。」
それに対して木村さんは、
「薬を!鎮痛剤を・・・」
と、薬を要求します。
しかし、
「木村さん。我慢することも大切だよ。」
と、ドクターは鎮痛剤を出すことを拒みます。
たしかに鎮痛剤は、胃への負担が懸念され、あまり多く飲むことはおすすめされません。
さらに、痛くなったら飲む→痛くなったら飲む→…
を繰り返してしまうと、痛みの閾値がどんどん下がってしまいます。
痛くなったらすぐに薬を飲む習慣ができてしまい、薬に依存する状態になってしまいます。
そうしたことを避ける意味も含めて、ドクターは我慢することも大切だと、木村さんに教えたのでしょう。
ソーシャルワーカーの存在
我慢ができないとき、木村さんがとる行動は、友人、知人に電話するということでした。
ソーシャルワーカーさんにも相談します。
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補足:ソーシャルワーカーについて
ソーシャルワーカーというのは
社会福祉の立場から、
患者さんやその家族の方々が抱える、
心理的、経済的な問題の解決を援助して、
社会復帰に力を貸してくれる人です。
つまり、病気や障害を持った人の、
何気ない悩みや困りごとに対する
支援をしてくれる存在です。
木村さんはこのソーシャルワーカーに助けられることが多々あるようですが、それはまた次回以降のお話です。
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「木村さん?どうしたの?何かあった?」
「実は絵を描いていたら幻痛が・・・」
またある日には
「どーしたの?幻痛が起こったりとか?」
「うん。そうなの。バレてるね。」
友人に何度も連絡していると、相手もわかってくるようですね。
困ったときに話し相手になってもらえる存在があるというのは、木村さんにとってはとても大切なことだったでしょう。
何気ない会話をするだけで落ち着くみたいです。
友人と話した後は、よし、頑張ろうという気持ちになるみたいです。
痛みが起こる原因は、これまたよくわかっていませんが、木村さんの場合は、仕事の締め切りが迫っているとき、焦っているときに多いようです。
ソーシャルワーカーさんの話では
「木村さんね。計画に予定をつめこみすぎ!!」
「え。」
木村さんにとっては思いもよらぬ言葉だったようです。
「やりたいことがいっぱいあるのはいいことだけど、パニクったら意味ないよ。」
「優先順位をつけて、確実にひとつずつこなしてごらん。計画表見せて。」
「漫画の仕事と、油絵の仕事は時間を分けて。またその中でジャンルごとに細かく決めよう。」
「日曜日は調節日。1日2時間は何もしない時間を作って。」
「休むのも計画にちゃんと入れてね。それも仕事のうちだよ。」
具体的な解決方法を示してくれます。
ソーシャルワーカーさんと二人で相談し、計画を立てて行動していきます。
計画通りには進まないもので、そういう時木村さんは、食事の時間などに、休むように心がけているそうです。
~統合失調症日記 7話に続く!~
統合失調症日記 6話の感想
頭痛や腹痛など、普段私たちが感じる痛みでさえ、ほかの人の痛みをわかってあげることは難しいです。
それが幻痛ともなれば、なお一層理解してあげるのは難しいですね。
しかし木村さんは、自分なりの鎮痛剤=人との会話により、痛みを和らげていました。
ソーシャルワーカーという強い見方もいたことで、うまく生活することができていましたね。
どのようなつらいことも、人との関わりでなんとかなったりするというのは、普段何気ない私たちの生活でも、感じられたりします。
友人、知人との繋がりの大切さを、改めて考えたいと思います。
「統合失調症日記」6話 まとめ
「統合失調症日記」6話のネタバレについて紹介しました。
次回は7話をネタバレしていきます!
統合失調症日記⇒7話ネタバレ