「箱岬誉(はこさきほまれ)」先生の描く漫画「私の顔にさようなら」。
今回は第10話をご紹介していきます!
私の顔にさようなら⇒1話ネタバレはコチラ!
私の顔にさようなら 10話のあらすじ
お見舞いに来た麻矢に貰ったクッキーを、ゴミ箱に叩き付けた美冬。
何かを決意したように、桐生に電話をし「ドクター、これが最後のお願いです」と話をします。
そして直後の失踪、1年後に麻矢と入れ替わったような周りの環境の変化。
美羽ちゃんがご飯を食べない、寝貸し付けを拒否する、急に翔に甘え始める。
これは美冬が麻矢の顔に整形し、麻矢と入れ替わったようにも見えますが実際どうなのかはわかりません。
果たして本当に入れ替わっているのか、だとしたら本物の麻矢はどうなってしまうのか…!?
私の顔にさようなら 10話 ネタバレ
~私の顔にさようなら 10話ネタバレ~
朝起きて翔は「おはよう麻矢、今日はいつもより顔色がいいね」と声を掛けます。
「おはよう!翔、ほんと?今日はなんだか気分がいいの」とお弁当を作りながら麻矢が答えます。
そこへ美羽ちゃんが「マーマ」と起きてきますが、歩こうとした途端麻矢は足が痛んで屈んでしまいます。
美羽ちゃんの所へは代わりに翔が行きますが、「チッ、あの時の傷がまだ痛むなんて…」と呟く麻矢。
あの時とは美奈樹の顔だった時の事故の事で、やはり美冬が麻矢の顔に整形して入れ替わっているようです。
痛み止めを飲む美冬に翔は「大丈夫?麻矢」と心配そうに声をかけてきます。
美冬は「心配かけてごめんね。昨日のお墓参りの帰りに足首をひねっちゃって」と答えます。
「え⁉大丈夫だったの?」と心配する翔に「うん、大した事ない」と応えて美羽ちゃんを受け取る美冬。
そして会社に出かける翔に頬にキスをして「じゃ、気を付けてね」と言う美冬、「何だか新婚の時みたいだね」と翔は照れながら言います。
翔を見送った美冬は携帯電話を取り出し、「スマイルキッズ」という名前の所へ電話をしました。
麻矢の異変
集中豪雨で傘を差したのに濡れながら帰ってきた翔を、美冬がタオルをもって出迎えます。
帰ってくると部屋の雰囲気が変わっていて、異変に気づく翔。
美冬は「カーテンとか家具を新調してみたの」と言いますが、翔は「え?どうして?カーテンなんて麻矢が拘って特注にしたぐらいなのに」と不思議そうに聞きます。
「今思えばちょっと趣味悪いかなと思って…」と美冬は胡麻化しますが、「そんな事なかったよ。麻矢らしい優しい色合いで俺も気に入ってたのに…」と困惑します。
それをしり目に美冬は美羽ちゃんに「さぁ美羽ちゃんご飯にしましょ、今日のハンバーグは絶対気に入るわよ」と意気込んだ雰囲気で声を掛けます。
しかしまたも美羽ちゃんはハンバーグを食べず、「ママちがう!ちがう!ちがう‼ママのハンバーグ‼」と泣きわめいてしまいます。
この美羽ちゃんの反応を見た翔は、違和感を感じ始めます。
その夜翔が目を覚ますと麻矢が居なくなっており、1階に降りてみると台所に立つ麻矢が居ました。
美羽ちゃんの食べ残したハンバーグを目の前にして立っている麻矢に疑問を抱く翔でしたが、次の瞬間恐ろしい表情でハンバーグを握りつぶす麻矢を目撃します。
翌朝、昨夜の事が無かったように「昨夜の嵐が嘘のようにいいお天気ね」と笑顔で翔に話しかける美冬、翔は「…そうだね」と昨夜の姿が消えずに元気のない返事をします。
そして麻矢に「…麻矢、具合どう?調子悪いとかない?」と聞いてみますが、「?どうして?」と聞き返されてしまいます。
「その…変わらず足の調子も悪そうだし。」とはぐらかす翔ですが、「生活に支障ないし、じきに治ると思う。ありがとう翔、心配してくれて」とまた頬にキスをされて送り出されます。
翔を送り出した後、「さ、美羽ちゃん。お出かけしよっか、今日もお友達と遊びましょうね」と美羽ちゃんをベビーカーに乗せてどこかへ向かう美冬。
しかし麻矢に違和感を覚えた翔が会社に向かわず後を付けているのでした。
麻矢を付け、着いた場所は「スマイルキッズ」という託児所でした。
前回美冬が電話したところも、このスマイルキッズという託児所で、美羽ちゃんを預けていたようです。
そして美羽ちゃんを預けた麻矢はレンタカー屋で車を借りて、出かける所を目撃する翔。
「麻矢が車の運転⁉運転免許は持ってないはず…‼」麻矢の様々な異変を感じた翔は、そのままタクシーを見つけて麻矢の後を付けるのでした。
すると今度は麻矢のお義母さんの霊園に着きますが、お墓には寄らず関係者以外立ち入り禁止の山奥へと向かっていく美冬。
そのまま翔もこっそりと後を付けていきます。
本物の麻矢
山奥を歩くと水防倉庫があり、そこのカギを開けて中に入る美冬。すると中には両手を縛られ口をテープで抑えられた麻矢が捕まっていました。
美冬は麻矢の口元のテープを剥がすとノートでビンタをし「昨日アンタが教えたハンバーグのレシピ、嘘を書いたんじゃないの⁉美羽ちゃんが全然食べなかったわよ‼」と激高します。
麻矢は「美羽は…勘のいい子だから何か…様子が違う事に気づいているのかも…」と答えますが、「もっと詳しく書きなさいよ‼」と突き飛ばされてしまいます。
監禁されている間飲み食いさせてもらえなかった麻矢は「お…お願い…、何か食べる物か飲み物を…」と美冬にお願いします。
しかし美冬は「たった3日間飲まず食わずくらいで何甘えた事言ってるの?そこの泥水でもすすればいいじゃない」と冷たく言い放ちます。
そして「私はすすったわよ!生きるために泥水だろうが何だろうが‼」と叫ぶ美冬に「いったい…あなたは誰なの…?なぜ…こんな事をするの…?」と聞く麻矢。
「フッ…何も知らないなんてどこまで幸せな女なの?でもまぁそれももうすぐ終わる」「私があんたになりきったらあんたの役目は終わり」
「だから死ぬ前に真実を教えてあげてもいいかもね」と麻矢に言う美冬、その発言に麻矢は恐怖し身体を震わせます。
そして麻矢に「私は美冬よ」と答えると、麻矢は「…美冬⁉中学時代同級生だった美冬?どうしてあなたがこんな事を…⁉」と驚きます。
その発言に対し「どうして⁉呑気なものね!私はあんたのせいで地獄に落とされたというのに‼」と激怒する美冬。
しかし麻矢からすれば逆恨みそのものであり、当然心当たりが無く「…地獄?」と不思議そうに聞きます。
「あなたはいつもたくさんのお友達に囲まれて幸せそうにしていたじゃない。どうして…」と、今回の騒動に疑問を抱く麻矢。
お友達という単語を聞いた美冬は、腹を抱えて大笑いし始めます。
「友達?私には友達なんていなかった!私が事故で酷い顔になった途端、あいつらは私を虐めて虐めて虐めぬいたのよ!」「だから私はあいつらに復讐してやったのよ!」
激しく怒りを露わにする美冬に麻矢は「復讐…⁉もしかして美奈樹と舞美が失踪したの…」と、今までの惨劇を勘繰り震えます。
「そうよ。美加も那美子もみんな私が殺してやったわ」「あんなヤツら生きていたって、私の幸せを邪魔するだけなんだから」と笑顔で話す美冬。
麻矢は涙を流しながら「美冬…なんて…事を…復讐なんてそんな恐ろしい事を…」と訴えかけます。
しかし美冬は「あんたみたいにただただ翔の愛に包まれてた女に何がわかるの⁉」「友達も嘘、私の事は誰も愛してくれない…」
「そしてママさえも私の事を愛してはくれなかった‼」「だから私はあんたになって、今度は私がいちばん欲しかった翔の愛に包まれるのよ」と怪しく笑みを零します。
美冬が真に望んだもの
二人が会話をしていると、大きな音と振動が響いてきます。
さきの集中豪雨により、川が氾濫をしてしまったようです。
慌てた美冬は麻矢に肩を貸し、「ここは危ないわ、さっさと出るわよ!」と脱出を試みます。
麻矢は「美冬…私を連れてたら遅くなるわ…私の事はいいからあなただけでも逃げて…」と酷い事をした美冬に対しても優しく接します。
そんな麻矢に対し美冬は「どこまでバカなの?まだアンタになりきれてないから、生きててもらわないと困るだけよ!」とツンとした態度を続けます。
その時事故後の足が痛んだ美冬はぐらついてしまい、麻矢と共に川岸に落ちてしまいます。
必死にしがみつく二人の元に、後を付けてきた翔がやってきます。
「麻矢がふたり…⁉どういう事だ…‼」と混乱する翔に対し、美冬は「だ…騙されないで翔!この人は偽物よ!早く手を…!」と手を伸ばします。
翔がガシッと手を掴んだその手は、本物の麻矢の手でした。
翔に抱きしめられる麻矢を見た美冬は、ようやく自身の望んだことを理解しました。
それは翔の愛だけでなく、毛嫌いしていた麻矢に真になりたかったという事。上辺だけで優劣を付けず、妬み蔑む事なく、純粋にすべてを愛おしむ事のできる麻矢になりたかったと。
美冬は全てが遅かったことを悔やんで、氾濫した川へと落ちて行ってしまいました。
シーンは変わって桐生の事務所にて、受付が美冬に起こったことを桐生に報告しています。
それを受けた桐生は麻矢の経歴書を机に置き、「では、これの処分を」と受付に命じます。
そして「私達の進むべき道は、まだ終わらない」と意味深な発言を残すのでした。
私の顔にさようなら 10話の感想
麻矢の顔に整形した美冬は、本物の麻矢に成り代わって翔の愛を手に入れようと試みました。
しかし美羽ちゃんが中々懐いてくれず、違和感がどんどんと翔にバレていってしまいました。
心では麻矢のような綺麗な心を望んでいたのに、反した行動をとって最後は川に流されてしまった美冬。
行動は誤っていますが、どこか悲しい結末でした。
そして今回の主人公である美冬が亡くなったにも関わらず、まだ何かを続けようとする桐生。
第1シーズン(?)はこれで終わりですが、まだまだ先が続きそうな気になる終わり方でした。
続きもあるので、ぜひ本編でチェックしてみてください!!
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