竹充ヒロ先生の描く漫画「夫婦別生」。
今回は1話ネタバレを紹介しています！
夫婦別生 1話のあらすじ
～夫婦別生、1話のあらすじ～
専業主婦の美奈子（みなこ）は、旦那のお金を使って、悠々自適の日々を過ごしていました。
今日も、友達と高級レストランで食事を摂っています。（もちろん、旦那のお金で）
友達からは、「旦那さんから怒られないの？」と聞かれますが、美奈子は笑顔で言います。
「お金の事で、旦那から怒られたことなんて1度もないし！」
「あの人、私の言う事、何でも聞いてくれるもん♪」
というのも、旦那は大手不動産会社に勤め、年収3000万を超えているのです。
しかも、まだ年齢も30歳と若く、それでいて妻に優しいのです。
そんなのろけ話をすると、「ホント、理想の旦那さんゲットしたよね～」と、美奈子はもてはやされています。
なので、美奈子は幸せでした。
しかし、美奈子にとっての幸せとは、旦那と一緒にいる事ではありません。
周りから「羨望のまなざし」で「幸せそうだと思われている事」自体が幸せだったのです。
そして、そんな美奈子の「人目を過剰に気にする」という性格が、この物語の結末を大きく左右するのでした…！
夫婦別生 1話のネタバレ
理想の旦那と結婚したことで、周囲に幸せ自慢を振りまくことが生きがいの美奈子。
そこから得られる他人からの「羨望」と「嫉妬」が、美奈子にとって、何よりも気持ちが良いものでした。
しかし、そんな美奈子に対し、友人は何気なく言いました。
「そういえば私」
「美奈子の旦那さんの事で、気になるとこがあってさ～」
そんな思いがけない言葉に、ピクッと反応する美奈子。
聞けば、友人は「この前、たまたま見かけたんだけど～」と言いながら、スマホを取り出しました。
そこにはSNSが表示されていて「愚痴夫」という名のアカウント名が出ていました。
そこには、嫁に対する愚痴の数々が書き連なっていました。
例えば、「嫁にワインフェスに無理やり連れてこられた」「俺が運転だから飲めねえし、マジでだるい…」などと書かれているのです。
それを見た美奈子は「え？何これ？」と聞きます。
これが自分の夫と、どう関係があるのか、分からなかったからです。
すると、友人は言いました。
「そこに書いてある”ワインフェス”って、美奈子も行ってたよね？」
「ほら、美奈子もインスタに載せてたじゃん。」
しかし、美奈子は笑いながら言いました。
「いやいや、他人の偶然でしょ～！」と。
そもそも旦那はSNS系に疎いので、アカウントがあるわけがありません。
それに、「愚痴夫」の口調はぶっきらぼうだし、旦那はこんなことは言いません。
なので、友人も「だよね～、いや、この愚痴夫の内容と美奈子のインスタが一致してたから、まさかと思っちゃって～」と軽く言います。
また、奥さんの悪口ばっかりなので、面白くてついつい見てしまうと言っていました。
それを聞いて、美奈子は安心したのか、ほっとして言います。
「旦那が裏でコソコソつぶやいているなんて」
「その人の奥さん、かわいそ～！」
愚痴夫のつぶやき
友人との食事を終え、家に帰った美奈子。
すると、さっそくSNSの愚痴夫のアカウントを見つけ、「ほんとにあった！こわ～」と楽しそうに眺めていきます。
しかし、完全に他人事としてみていましたが、「…あれ？」と思う事がありました。
なんと、以前、2人で言ったお店の写真がアップされていたのです。
そして、コメントはこんな風に書かれていました。
「良い店に行っても、妻は写真ばっかとってインスタに載せてる。」
「バッカじゃね？料理冷めるわ」
それを見て美奈子は一瞬イラっとしましたが、すぐに「いや、私には関係ない！」と落ち着きます。
とはいえ、ワインフェスやレストランなど、自分が行った日と同じ日なので「すごい偶然…」と思います。
それから「本当に偶然…だよね？」と今度は自分に言い聞かせる美奈子。
そんなところへ、仕事帰りの夫、優大（ゆうだい）が、夕飯をテイクアウトして持ってきてくれました。
それは、以前、美奈子が「気になる」と言っていたお店のお弁当でした。
美奈子はさっそくインスタにアップするとともに、夫に対する安心感を覚えます。
それから愚痴夫の事は忘れて、美奈子は優大に言いました。
「明日、家事代行の日と呼んどいたよ！」と。
というのも、美奈子は、自分がネイルをしている間に、家事代行を呼んで、部屋をキレイにしてもらおうと言うのです。
夫のお金なのに、全く相談せず、さらには悪びれる様子もなく、笑顔で言う美奈子。
これは普通なら怒られてもおかしくないですが、優大は「そうなんだ、わかった」と穏やかに言うのでした。
2人の馴れ初め
そんな2人ですが、最初に出会ったのは同じ会社でした。
しかも、きっかけは、旦那の優大の方からでした。
偶然、エレベーターで一緒になった時、優大は言いました。
「山下（美奈子）さんて、いつも奇麗にしてますね」
いきなりそんなことを言われた美奈子は「…はい？」と言います。
優大は「あ！！すみません！ナンパみたいな言い方をして」とオタオタします。
それから、優大はたどたどしく、美奈子の身なりのキレイさを褒めていきます。
その様子を見ていた美奈子は「うわぁ、どんくさそうな人だなぁ…」と少しだけ引きました。
それから、少し呆れながら言います。
「ヨレヨレの恰好してたら、他人になんて思われるか分からないじゃないですか。(あなたみたいにね）」
「自分の価値って他人からの評価で決まるから」
「他人からは”ちゃんと見える”ようにしてるだけなんです。」
そうやって気取って言う美奈子は、ふと我に返って思いました。
「（害がなさそうな人だと思って、ついペラペラと喋っちゃった…！）」
そう思ってから、気まずそうに笑みを浮かべる美奈子。
しかし、そんな彼女に、優大は尊敬のまなざしで言いました。
「いいですね！」
「カッコいいですね！その考え方！」
美奈子としては、予想外の反応だったので、まんざらでもありませんでした。
それから改めて優大から告白されたので、美奈子は同僚に相談しました。
「松浦（優大）さんから告白されたけど、彼は何か冴えない感じだから保留中で…」と。
しかし友人は「何言ってんの！優良物件じゃん！」「彼は優しくて人望もあるし、出世コースだよ！」と優大をべた褒めします。
その言葉を、美奈子は鵜呑みにして、考え直しました。
「まぁ、確かに無害で扱いやすそうな人だったし」
「他人がうらやむ人なら、大丈夫だよね…」
結局、他人からの価値がすべての美奈子は、結婚の決め手も「他人からの判断」でしかなかったのです。
そんな過去を思い出しながら、美奈子はまた「愚痴夫」のアカウントを開いていたのでした…。
疑心暗鬼になる妻
それから「愚痴夫」の最新のつぶやきには、こうありました。
「そういや、うちの嫁、結婚指輪も見え張って、高いやつをねだってきたな～」
「まぁ、結局適当な理由付けて、安いやつにしてやった（笑い）」
美奈子は「あはは、この人、奥さんの事馬鹿にしすぎ」と笑いながら、ふと思いました。
「結婚指輪か～、私も超悩んで決めたな～」と。
そんな風に、完全に他人事として楽しんでいた美奈子ですが、再び気になるつぶやきを発見しました。
「昨日買って帰ったテイクアウトも、高級店じゃなくて、近所のファミレスだし」
「味の違いも分かんねーのに、見栄ばっか気にしすぎ（笑）」
美奈子は、少し血の気が引きますが、「また…偶然だよね？」と、言い聞かせます。
「それに、結婚指輪だって、ちゃんと私の希望通り買ってもらったから、安いやつだなんて…」と思い直します。
ところが、よくよく思い出すと、確かに愚痴夫のつぶやきの通りだったのです。
見栄えが良くて、高いものを選んだけれど、夫に言われたので、別のモノにしたのでした…。
こうして、美奈子は少しずつ疑心暗鬼になり、顔色も悪くなり始めていきます。
しかし、相変わらずのリアル夫は優しく、妻を気遣ってくれます。
そんなギャップが、より美奈子を疑心暗鬼に陥らせていくのです。
美奈子はたまらなくなって、平静を装って、愚痴夫を教えてくれた友人に電話をします。
けれど、友人は「奥さんへの愚痴が悪化しててさ～、見ててめっちゃ面白いんだよね～」と完全に他人事。
それを聞いて、さらに美奈子は「うちは大丈夫…」と言い聞かせながらも、焦りを覚えます。
それから、普段はしない手料理をふまるまったり、積極的な家事への姿勢を見せ始めていくのです。
しかし、それでも愚痴夫の愚痴は止まりません。
「普段料理しねーやつの料理って、高が知れてるよな(笑)」
「あからさまのご機嫌取り、笑える。」
美奈子は、決して「自分の事じゃない」と信じようとしながらも、心は確実にむしばまれてしまい…！？
夫婦別生 2話に続く！
夫婦別生 1話の感想
～夫婦別生 1話の感想 ～
SNS系だと炎上系の漫画が増えていますが、今回は全く新しい角度での展開でした！
表面上は優しい夫だけど、もしSNSで悪口を書かれていたら…と思うと、超怖いですね。
そして、愚痴夫＝優大と決まったわけではありませんが、part2で明らかになります！
夫婦別姓⇒part2に続く！
