麻生海(あそうかい)先生の描く漫画「の、ような」。
今回は2話ネタバレを紹介しています!
「の、ような」⇒1話ネタバレはコチラ!
の、ような 2話のあらすじ
マンションで1人暮らしの希南帆(キナホ)は、彼氏と共に、悠々自適な日々を過ごしてきました。
しかし、突然、彼氏が2人の子供たちを連れてきて、事態は一変!
突如として、4人での共同生活が始まったのです!
希南帆は最初は不安だったものの、持ち前の懐の深さで協力しながら前向きに生活を始めていきます!
それから、多少のトラブルもありましたが、あっという間に1か月が過ぎていったのでした…!
の、ような 2話のネタバレ
~の、ような、2話のネタバレ~
1か月も共に生活を続けていると、だいぶ子供たちも慣れたようでした。
特に、冬真は家事の手伝いも積極的に取り組んでいきました。
むしろ、彼氏の愁人よりも気が利いて、役に立っているのでした。
希南帆も、少しずつ生活のリズムが分かってきましたが、大変なことに変わりはありませんでした。
朝ごはんや、お弁当、子供たちの支度時間など、1人暮らしだった頃よりも、圧倒的に時間を取られるのです。
「自分の子供を育てたこともないのに…」
そんな希南帆の大変な生活は、まだまだ始まったばかりでした…!
仕事と子育て
冬真と愁人と協力して、朝の家事を済ませた希南帆は、今度は春陽を幼稚園に連れていきます。
幼稚園の前では、主婦の方々とひと悶着もありながらも、無事に送り届けました。
それから洗濯物を干し、軽く掃除を済ませて、ようやく仕事に取り掛かれます!
が、仕事は全然進まず、うっかり机の上に突っ伏して寝てしまうのでした。
気付いた頃には、もう幼稚園の迎の時間になり、理想と現実の暮らしがかけ離れていく事を感じます。
「(担当さんにスケジュールの相談をしてみようか…)]
そんな風に考えながら、希南帆は春陽を迎えに行きます。
その後、春陽と一緒にスーパーに行き、それから夕飯の準備に取り掛かるのでした…。
みんなで作ったカレーライス
それから帰宅してきた冬真は、「あ、手伝います」と、相変わらず積極的でした。
そこで希南帆は、何気なく聞きます。
「今まで家の手伝いってしていた?」
しかし、冬真は「…してないです」と答えました。
どうやら、冬真が家事を手伝ってくれるのは、無理をして気を遣っていることが分かりました。
希南帆はそんな冬真の気持ちを察し、「手伝わせて悪いね」と言いながらも「でも、私は1人でやるの慣れてないから、素直に助かる」と言葉をかけました。
冬真は「いえ、別に嫌じゃないので…」と、春陽と共に一緒に手伝い続けてくれるのでした。
それから夕飯が完成し、愁人も帰宅したので、家族でカレーライスをいただきます。
実は、希南帆は、「冬真たちの母の味」を再現したいと考えていましたが、やっぱりカレーは違う味のようでした。
そうやってご飯を食べながら、希南帆は、「冬真の両親の遺品整理の手伝い」を申し出ました。
それを聞いて冬真は、希南帆たちに迷惑をかけていると感じ、「色々とすみません」と謝ります。
しかし、希南帆は言いました。
「別に謝る事じゃないよ」
「私たちは世の中の親とかより、自分の為に時間を使ってきたんだから」
「その分、そろそろ人の為に…って思ってる。」
それから最後に「普通に頼ってもらえたら嬉しいよ」と言いました。
そんな優しい言葉を聞いて、冬真も、少し安心した表情をみせ「はい」と答えるのでした。
こうして順調に生活の変化を受け入れていく冬真。
一方、変わり始めたのは彼氏の愁人もそうでした。
あまり積極的でなかった愁人も、今では率先して家事をしてくれるようになったのです。
希南帆は「へぇ、今まで言われないとやらなかったのに」と言うと、愁人は「ま、さすがにね」と答えるのでした。
遺品整理後…
それから週末になり、希南帆は愁人たちと遺品整理を行っていきました。
その時、希南帆は、冬真の母親のスマホを発見しました。
どうやら、まだ解約もされていないようで、充電も残っているようでした。
ロックもかかっていましたが、春陽は解除方法を知っていたので、あっさりと使えるように、
そして中身を見た希南帆は、スマホを預かる許可を親族からもらうのでした。
そのスマホに残っていたのは、冬真とのSNSの記録でした。
どうやら冬真も携帯を持っていたようですが、気を遣って、その話をせず、充電切れのままだったらしいのです。
それを知った希南帆は、冬真の叔母に契約を引き継いでもらい、電話料金の支払いをしてもらえるように話を進めていたのです。
また、スマホに残っていた写真をプリントし、データと共に渡しました。
この優しさに、冬真も春陽も「ありがとう」とお礼の言葉を述べるのでした。
母の味
さて、そんな子供に優しい希南帆は、まだまだサプライズが隠してありました。
実は、遺品整理の後、「取材」と称して、3日ほど家を空けていたのです。
その間は男3人でワチャワチャしていましたが、そこへようやく希南帆が帰宅!
一応、希南帆抜きでも家事は何とか出来ていましたが、ご飯の方は「…」という感じでした。
なので、希南帆はさっそく食事の準備に取り掛かります。
そして、出来たビーフシチューを食べて、春陽は言いました。
「お母さんと同じ味がする!」
また、いつもクールだった冬真の頬にも、涙が零れ落ちたのです。
実は、希南帆はこの3日間、取材と言いいながら、本当は冬真の母について色々と調べていたのです。
そして、この料理は、希南帆が「冬真のお婆さん」から聞いたレシピだったのです。
そんな母の味を食べ、冬真は言います。
「…あの日、僕…ビーフシチューだって…」
「…でも事故で…だから…」
「もう食べられないって…」
それから、少し落ち着いた冬真は言いました。
「なんか、泣いたりして恥ずかしい…」
そんな冬真に、希南帆は言いました。
「恥ずかしくないよ」
「覚えている味、大事にしなよ」
「まぁ、似せて作るメニュー少しだし、たまにしか作ってあげられないけど」
冬真はゆっくりと「はい」と答えました。
こうして、久しぶりに全員揃った温かい夕飯の時を過ごしていくのでした…。
の、ような 2話の感想
~の、ような 2話の感想~
希南帆さん、相変わらず優しいですね。
子供たちの為に、母の味を再現しようと人知れず奮闘するとは、人として立派過ぎます。
彼女は、その辺の母親よりもずっと母親らしいかもしれません。
世の中には、子供に暴力をふるったり、モノのように扱うような人、ヘリコプターペアレンツなんていう親たちもいますからね…。
そこで、やっぱり大事なのは子供を1人の人間として扱う事ですよね。
親が出来ることは、希南帆や愁人のように「自立できるように、面倒を見る」という事だけ。
この考えはアドラー心理学という哲学にも基づいていますし、非常に妥当だと思います。
そんな希南帆さんのスタンスは、見習いたいと思いました。