女性漫画家「箱岬誉(はこさきほまれ)」先生の描く「私の顔にさようなら」。
今回は第1話をご紹介していきます!
私の顔にさようならとは?
この漫画のテーマは外見のレッテル、
イジメの復讐といった内容です。
第1話で、主人公の中学生時代の
同級生の3人が、「同窓会」で
再開する所から話は始まります。
3人の名前は、
「美加(みか)」
「美奈樹(みなき)」
「舞美(まみ)」。
久しぶりに会った3人の会話は、
他の同級生たちの悪口ばかりでした。
例えば当時、
美人を鼻にかけていた「美冬」が
事故に合って酷い顔になった事を
「いい気味だ」と言ったり。
その時の写真を「那美子」が
中心となってクラス中にバラまいた事。
また、不細工な同級の「麻矢」が、「自分以上に不細工なヤツが現れて、ホッとしたんじゃない?」といった外見のレッテルをあざ笑うイジメの話で盛り上がります。
そんな同窓会後、
翌日東京に帰るという舞美を、
自宅に泊っていくよう誘う美加。
自宅ではイジメにあっている息子がいて、
その事について美加は舞美に相談をします。
相談を受けた舞美から出た言葉は
「イジメっこを殺せばいい」という、
衝撃的な言葉。
ただ「このままイジメがエスカレートすると、息子が殺されるかもしれない」と言われた美加は、その意見に乗ってしまい、二人で殺害計画を実行する事となりますが・・・
私の顔にさようなら 1話 ネタバレ
冒頭のページからアパートの一室。
謎の女性が胸から
血を流して倒れていました。
その横には血の付いた包丁を持つ、
フードを被った人物が立っています。
このシーンや人物については
1話では明かされていませんが、
右手の前腕にハートに羽の生えたタトゥーが
入っていることがわかります。
その次から、中学校の同窓会シーンへと移っていきます。
同級生達の関係性は?
同窓会に出席し顔を合わせた3人、美加・美奈樹・舞美。仲の良い友達同士で
あると共に中学時代にイジメをしている事がわかります。
美人な同級生美冬が事故に合った事について「化け物」と言ったり、写真を
バラまいたりと非常に悪質なイジメですが、3人は笑い話にしています。
また「自分よりブスな人物が出来てホッとしているだろう」と、不細工だった
同級生の麻矢をバカにしたセリフを吐いたりしている所から、外見で優劣を決める性格の悪さが現れています。
美加と美奈樹は、同郷の好みで東京で会っているという美子の近況を舞美に聞きます。
そこで舞美は、先月那美子が自殺をしていた事を二人に話します。
理由は良くわからないけど男関係で悩んでいたと舞美に聞き「またあの時の4人で会えると思ったのに…」と美加は涙を流しました。
舞美・美加・美奈樹・那美子の4人は、中学時代の仲良しグループでイジメを
先導しているグループでもあったという事です。
その後同窓会で見かけた男子グループの中にいたイケメンの「翔」。
17年ぶりでもイケメンだと言われているこの翔を、一際照れた顔で見つめる「舞美」。
イケメン同級生「翔」への思いは?
美加・美奈樹の2名は翔に気軽に話しかけますが、舞美だけはすぐ話しかけずに照れた顔をしている事から、中学時代から好きだった人物なのかな?と予想できます。
また会話の中で翔が「結婚している」事や、「妻が妊娠中」だという事を聞いてショックを受けたり、窓会終了後に今から帰るよと「電話をしている姿」を見たりして寂し気な表情を浮かべています。
同窓会も終了し、美加は舞美に二次会に出席するかを聞きます。
ですが舞美は疲れた為ホテルに戻ると美加に話します。
美加は「え?実家じゃないの?」と聞きますが、実家には色々迷惑をかけて合わせる顔がないという舞美の話を聞き、単身赴任で旦那が不在の為自宅に泊まるように舞美を誘います。
自宅に戻ると子供部屋から顔にケガを負っている美加の息子「英雄」が居て、舞美がお土産のケーキを渡すも「いらない」と断られてしまいます。
そこで美加はPTA会長の子供に英雄がイジメられている事、旦那もおらず誰にも相談できないことを舞美に打ち明けます。
舞美が美加に出した答えは?
相談を受けた舞美は間髪入れずに「殺しちゃえば?」と美加に話します。
初めは「何を言ってるの?」と恐ろしい表情を浮かべる美加。
ですが、最近のイジメっ子は手加減をしないから英雄が自殺するまで追い詰めると話されました。
さらには「自殺」という単語で取り乱し、泣き崩れてしまいます。
舞美は落ち着いたまま、自分が地元に住んでない為顔も知られていない事や
上手い事そのイジメっ子を人気のない所へ連れ出してあげるという事。
また積年の恨みをその手で晴らしてやるといいという言葉に、覚悟を決めて
計画に乗り切るのでした。
舞美がイジメっ子を人気の無い場所に連れ出し、美加が殺すという計画の元、
山道を車で移動し崖のそばへ来た舞美と美加。
崖の近くの木からロープでイジメっ子を吊るしてあり、薬で気を失わせてるから、ロープを切るなり、気づかせて殺すなり好きにしなさいと言う舞美。
息子の英雄に酷い扱いをしていたイジメっ子に、非常に恨みが溜まっていたのかナイフを見つめながら笑顔を浮かべる美加。
いざ崖を覗いてみると、そこにはただロープがぶら下がっているだけで
イジメっ子は居ませんでした。
舞美の真意と1話の結末
崖を覗きこみながら「舞美 いないわよ」と話す美加を、後ろから突き落とそうとする舞美。
何とか崖に掴まる美加に対し「イジメっ子だったアンタが、イジメられてる側の気持ちを語るなんて滑稽だわね」と話し始める舞美。
泣きながら「な…何をするの…!舞美…っ!」「落ちる…っ、落ちちゃう!」と助けを乞う美加。
しかし非常にも崖を掴む指を1本、2本と外していき、「1人、2人、そして3人目が美加 あなた」と意味深な事を話す舞美。
落ちる寸前のところで最後の気力を振り絞った美加は、舞美の服の袖を掴んで破きます。
するとそこには冒頭に登場した謎のフードを被った人物と同じ、ハートに翼の生えたタトゥーが入っており、それを見た美加は驚きながら「ま…まさか ……うそ…」と言います。
舞美は「そうよ 私は舞美なんかじゃないわ」と言い、腕を振り払って美加を崖下へ落してしまいます。
そして落下した美加を見ながら「あと ふたり」と笑って呟くのでした。
私の顔にさようなら 1話の感想
中学時代にイジメをしていたクラスメート4人、その内の3人が同窓会で再開することになる所から始まった第1話。
容姿の事で他人をバカにしたり、容赦のないイジメを笑い話にしている姿が非常に冷酷に感じました。
最終的に舞美は舞美ではなかったという衝撃的な事実とともに、かつてのクラスメートを崖から落として殺してしまうという結末。
美加が3人目と答えている為、事前に2人殺している事も想像がつきます。
また前腕のタトゥーから、冒頭のシーンで包丁で刺し殺していたのもこの舞美?が犯人であろうと予測が出来ます。
誰を殺したのか、また舞美だと思っていた人物は本当は誰なのか?
色々気になる点を残している為、次回が非常に気になる1話でした。
私の顔にさようなら まとめ
今回は「私の顔にさようなら」の1話をご紹介しました。
次回は2話をご紹介します!
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