姉妹逆転ゲーム 3巻 ネタバレ 【ゲームオーバー!? 終わらない復讐劇!】

姉妹逆転ゲーム

姫神ヒロ先生の描く「姉妹逆転ゲーム~ずっと嫌っていた美しすぎる姉~」。

今回は3巻のネタバレを紹介しています!

姉妹逆転ゲーム⇒全話ネタバレまとめはコチラ!

 

姉妹逆転ゲーム 2巻までのあらすじ

~姉妹逆転ゲーム 2巻までのあらすじ~

ブスの妹の顔がドブスになるのが面白いんだもん」

そう言って陰で妹の事を、ずっとあざ笑ってきた姉・スミレ。

 

その事実を知ったノバラは、に復讐を行い、どん底まで突き落とす事に成功します。

そして姉の元旦那である「光」と親密になり、恋への王手をかけました。

ところが、スミレは「司馬」と名乗る男を味方につけ、あっという間に返り咲きます。

 

そして、スミレによって、今度はノバラが地獄へと落とされてしまいました。

そのせいで、愛する「光」を失ったノバラは絶望してしまいます。

 

果たして、絶望の淵に立たされたノバラの取った次の行動とは…!?

 

姉妹逆転ゲーム 3巻 ネタバレ

3巻の冒頭では、この2人の姉妹の子供時代が描かれて行きます。

当時の姉妹の仲は、それほど悪くないようでしたが、問題は「母親」にありました…。

 

スミレとノバラの過去

スミレとノバラは、母子家庭で育ち、すでに父親は蒸発していました。

母親の心は冷め切り、子どもたちへの関心はほとんどありませんでした。

 

しかも、母親はそれぞれを比較して褒めたり、悪口を言うなど、その言動には愛が感じられませんでした。

 

例えば、スミレに対してこう言います。

「女の子は賢いより可愛くないと愛されないわよ…」

 

そんな風に褒めたかと思えば、

「スミレはノバラと違って賢くないし、買う物もほとんど価値のないものばかり…」

などと、性格を貶めるのです。

 

2人は、こんな風に比較されながら育ってきました。

しかし、そんなある時、母親の怒りが爆発します。

 

それは、姉妹が、修学旅行の積立金がないことを母に切り出した時です。

 

母は言いました。

「修学旅行に行かないって言えば済むことでしょ。」

しかし、スミレは「でも…っ」と言いかけます。

 

すると母は「なに?親に口答えするの?」と言うなり、急に豹変し、二人に暴力を振るい始めました。

 

そして母親はヒステリックに叫びながら言います。

 

「あんた達さえいなければ、私は幸せになるのに!」

「私の人生の最大の過ちは、あんた達を産んだことよ!」

「消えろ!消えろ!!」

 

…そんな過酷な家庭環境で育った姉妹。

ですがある日、母親は交通事故で突然亡くなってしまうのです

 

こうして、取り残されしまった姉妹ですが、やっと母親の呪縛からの自由になることができたのです。

 

それなのに、スミレとノバラは、今やお互い憎しみ合う復讐者と化してしまったのです…。

 

復讐劇は終わらない!?

さて、話は現在に戻ります。

ノバラへの復讐を終えたスミレは、今や絶頂期を迎えていました。

 

新作の映画での主人公に抜擢され、発表会見の真っ最中です。

たくさんの記者たちに囲まれ、満面の笑みで答えていくスミレ。

 

それから会見も終わり、スミレは会場の廊下を歩いていきます。

すると、その廊下にはノバラの姿がありました。

 

その姿を見てスミレは近寄り「来てくれたのね!」と笑顔で明るく言います。

というのも、実は、スミレはノバラに対して「招待状」を送っていました。

 

それから「あれ~?光さんはどうしたの?」と白々しく言います。

もちろん、これもスミレがワザとやっている「挑発」です。

 

こうしてスミレはノバラの感情を煽っていきます。

 

ところが、ノバラは口を開いて静かに言いました。

 

「私…分かったのよ。」

「私が誰を好きになろうが幸せになれないって…」

 

その言葉を聞いたスミレは勝利を確信します。

 

「そう、あんたは幸せになれない」

「だって醜いから!」

「ドブスが調子に乗るからこんなことになるんだよ」

 

と、止めを刺します。

しかし、スミレはまだ敗北したわけではありませんでした。

 

「でもね…、たった1つだけ私が幸せになれる方法があるんだ」

 

そう言って、キラリと光るナイフを取り出します。

 

「あんたが私より不幸になればいい」

ノバラは、なんとスミレを亡き者にしようと考えたのでした!

 

しかし、ノバラがナイフを出した瞬間、居合わせたガードマンによって取り押さえられます。

 

そして、鼻息を荒くしながら抵抗するノバラ。

その姿を見て、「アハハハッ」とあざ笑うスミレ。

 

こうして、未遂に終わった殺傷事件…。

 

しかし、突然!!

 

1人の男が現れ、ナイフを持って乱入してきたのです!

刺されるスミレ

ドスッ!!

 

スミレは突然現れた男によって、腹部をナイフで刺されます。

そこからジワリと血を流してしまいます。

 

一体何が起こったというのか!?

実は、刺した男は、スミレのストーカーでした。

 

しかも、錯乱状態で、正常な思考が出来ていなかったのです。

こうして、たちまち警察沙汰の大騒動となり、スミレはすぐに救急車へと運ばれて行くのです。

 

そんな一連の様子を見ていたノバラは「はは、私がやるまでもなかった…」と気の抜けたように喜ぶのでした。

 

それからノバラは警察署で事情聴取を受けるのですが、突然、病院から呼び出しを受けます。

 

その為、警察の人と同行し、スミレの運ばれた病院へと連れてこられました。

すると、院内にいたのは「司馬」と、スミレの元旦那の「光」だったのです!

 

スミレとノバラの血液

刺されたスミレには、「輸血」が必要でした。

しかも血液はAB型のrhマイナスという、非常に珍しいタイプでした。

 

なので、病院は輸血のストックがなく、姉妹であるノバラに「輸血の協力」を要請したのです。

 

しかし、スミレは「私、さっきスミレを殺そうとしたんですよ」とサラっと言ってのけます。

それよりも気になるのは、なぜ光がこの病院にいるのかという事です。

それを聞くと、何とスミレは「光の子供」を妊娠しているとの事!

 

だから、お腹の子供を心配して、光はやってきたのです。

そんな複雑な状況を知ってしまったノバラは、少しだけ考えてしまいます。

 

すると、人工呼吸器をつけたスミレは、力を振り絞ってノバラに声を掛けます。

 

「ノバラ…」

「今までの事は謝るから…」

「助け…て」

 

それを聞いたノバラは「ハァ?なにそれ、そんなんで許されると思ってんの?」と言いますが、その後すぐに気まずそうな表情を浮かべます。

 

そんなノバラに対し、スミレは言います。

 

「お腹の子に…罪はない…から…」

「いらない子なんて…いない…って」

「証明…したい…の」

 

そういって、意識を失ってしまうスミレ。

 

「スミレが私に頼みごとをするなんて…」

 

そんな風に考えるノバラに、光は言いました。

 

「頼む、スミレと子供を助けてくれ」

「助けてくれたら、どんな事でもする!」

 

それを聞いたノバラは言います。

 

「ははっ、どんなことでも?」

「それ本気で言ってます?」

「じゃあ、私と結婚してくださいよ。」

 

この期に及んで外道な発言をするノバラ。

その表情には邪悪さが満ち溢れていました。

 

光はその質問にしばらく間を置いてから、答えました。

 

「…分かった」

「だから頼むっ」

「2人を助けてくれっ!!」

 

光はそう言うなり土下座をしてまで頼み込みます。

 

ノバラは嬉しいというよりも、少し面白くないようでしたが、諦めて言いました。

 

「血液」

「提供します」

 

こうして、2つ並んだベッドで、スミレとノバラは横たわり、輸血が行われて行きます。

 

その時、ノバラは思いました。

 

「スミレ…」

「アンタはその子を産んで」

「母の呪いを断ち切るつもりなのね…」

 

姉妹逆転ゲーム 3巻の結末

それからスミレは、無事に一命を取り止めました。

そればかりでなく、お腹の子も助かり、無事出産も出来ました。

 

それと共に、芸能界を辞め、シングルマザーとしての道を歩み始めたのです。

一方、ノバラは約束通り、本当に光と暮らし始めます。

 

光もノバラの事は、まんざら不満でもなさそうで、「君が2人を救ってくれた」と感謝をしています。

 

ところが、それから2人は結婚式を始めるのですが、突然ノバラは姿を消してしまうのです。

 

ケータイも繋がらないようで、来賓客もザワザワとします。

すると、式場のスタッフが、光の元に手紙を届けにやってきました。

 

光はその手紙を開くと、そこにはノバラの字で、こう書かれていました。

 

「最後まで振り回してしまって、本当にごめんなさい…」

「あなたに出会えたことは、私の一生の宝物です。」

「どうかお幸せに」

 

そんな手紙を光が読んでいる頃、ノバラは海に面した絶壁に1人で立っていました。

(某、サスペンスドラマのように)

 

そしてノバラはうねる波を目の前にしながら、こう思います。

 

「たとえ、この先結婚しても、光さんの心は手に入らない」

「そんな地獄より、私は自由を選ぶわ」

「さようなら”ノバラ”」

 

そういって眼鏡を捨て去って、笑みを浮かべるノバラ。

 

そして最後にこう締めくくります。

「ゲームオーバーは、新しい私の始まり」

 

~4巻に続く~

姉妹逆転ゲーム 3巻の感想

~姉妹逆転ゲーム 3巻の感想~

スミレがなぜノバラの好きになった男性を奪い取って来たのか。

 

ハッキリとした理由は言及されていませんが、どうやら「母親」にあったようですね。

 

今まで、2人は母親に比べられて育ってきた上、「いらない子」などと言われてきました。

 

だから、スミレは自分の存在を誇示するために、妹の恋人を奪って、征服感を満たしてきたのではないでしょうか。

 

しかし、「子供を守りたい」、というピンチに直面したとき、初めて自分に向き合えたのだと思います。

 

「いらない子なんていない」

「そんな母の呪いを断ち切る」

 

という言葉があったように、スミレも出産して、ようやく変われたのだと思います。

 

しかし、これで終わればそれなりにハッピーエンドともいます。

なのですが、4巻でまた急展開となり、次回も目が離せません!!

 

…それにしても、光が終始、聖人の並みに良い人過ぎて、びっくりします。

それでいて、ずっと振り回されて、一番可愛そうに見えるキャラです…。

 

というわけで、次は4巻を紹介していきますので、よろしくお願いします!

姉妹逆転ゲーム⇒4巻ネタバレ

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