お別れホスピタル 無料で読む方法とネタバレ感想

お別れホスピタル

沖田×華(おきたばっか)先生の漫画、お別れホスピタルのネタバレを紹介しています!

また、感想や無料で読む方法もご紹介しています!

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お別れホスピタル あらすじ

~お別れホスピタルのあらすじ~

前作「透明なゆりかご」で生命の誕生に立ち会う「産科」を描いた沖田×華先生。

そんな先生が次に描いたのは、その対極である「終末期病院」です。

今作は、「死」という視点から「生とは何か?」という問いかけをしています。

取り巻く「人間関係」や、「家族」たち、そして「人生」という、あらゆるドラマが描かれています。

それこそが、今作の「お別れホスピタル」なのです…!

お別れホスピタル 1話 ネタバレ

~1話 ネタバレ~

主人公は、とある病院に勤める看護師の辺見(へんみ)。

辺見は、別館である「終末期病棟」で2年ほど働いています。

 

「終末期病棟」というのは、病気や老衰などで、回復が見込めない患者たちが収容されています。

そこでは人生の最期を迎える人がほとんど。

 

そして、そんな終末期患者たちの集う病棟は、別名「ゴミ捨て場」と呼ばれていたのでした…。

 

3人の患者さん

ある部屋では、3人のお婆ちゃんが、それぞれ入院していました。

まずは、寝たきりで認知症の太田さん(81歳)。

 

太田さんはお菓子が大好きで、「カントリーマアムをください~~~!!」と、よく叫んでいます。

その為、みんなから「カントリーばあちゃん」と呼ばれていました。

 

次に、めったに喋らない、無口の野中さん(90歳)。

野中さんは旦那の介護ウツを経験したため、暗い性格です。

 

最後に、お喋り好きで世話焼きな山崎さん(75歳)。

山崎さんは朗らかな性格で、太田さんや野中さんとも積極的にお喋りをしています。

そんな3人は、2週間ほど前から一緒に過ごしていました。

 

(ちなみに、辺見のお気に入りは、無口の野中さんで、ちょっと面白エピソードもあります。)

辞めていく看護師

辺見は、大変ながらも、こういった患者さんとの付き合い方は慣れていました。

しかし、残念な事に、新人の20代のナースの子は、ことごとく辞めていくのです。

 

回復の見込みのない患者ばかりなので、結局、看護師としてのスキルも上がる事がないのです。

なので、1年ほどで、辞表を出すナースが後を絶ちませんでした。

 

もちろん、辺見や先輩ナースも、ストレスは溜まっています。

それでも、たばこを吸ったり愚痴ったりしながら、今の仕事を続けているのでした…。

 

延命措置の闇

病院の闇はそれだけではありません。

それは「延命措置」にも、思わぬ闇が潜んでいました。

 

例えば、寝たきりになって、呼吸も困難なおじいちゃんがいました。

そのおじいちゃんは、もし、延命措置をしても、長くて1~2か月しかもたないと言われています。

 

なので、息子としては、「長くは生きられないなら、もうラクにしてあげようよ」と、安楽死を選択します。

実のところ、延命にはお金がかかり、これ以上払うのも大変なのです。

しかし、おばあちゃんは「分かってる…」と言いながらも、これまで一緒にいた事を思い出すと、涙があふれてしまうのです。

 

なので、結局「延命措置をする」事になりました。

これは、家族にとっては非常に重く、悲しく、難しい、大きな決断でした。

 

しかし、お医者さんとしては、延命措置は「ただの点数稼ぎ」でしかないのです。

この「点数」というのは、すべての治療内容ごとに決められていて、高ければ高いほど報酬がよくなります。

 

その中でも、先ほどの延命治療が最も高い点数なので、病院としては「儲かってよかった」という感覚しかないのです…。

 

変化は突然に…

そんな病院の闇に触れたところで、話は先ほどの3人の患者さんの部屋に戻ります。

ある日、辺見は、山崎さんの異変に気付きました。

 

お喋り好きだったのに、元気が急になくなってしまったのです。

その理由を他のナースに聞くと、インフルエンザのワクチンを打ったことが原因のようです。

 

他の患者さんも同じワクチンを使用しましたが、山崎さんだけ体に合わなかったようなのです。

それ以来、山崎さんは寝たきりになって、おしゃべりも出来なくなりました。

 

すると、その異変を、隣で寝ていた野中さんも感じました。

野中さんは、普段は無口なのですが、急に辺見に話しかけてきたのです。

 

「隣…いるの…?」

辺見も驚きながら振り返り、話を聞いてみると、どうやら山崎さんの事を心配している様子でした。

それを聞いた辺見は

「へ~、野中さん優しいな。」

「お喋りの山崎さんの事、嫌ってると思ってたけど、違ったんだ…」と思いました。

 

人生の最期

その後、山崎さんの容態は悪化する一方でした。

そして、ある日の夜に、突然のアラームが鳴ります。

 

それは山崎さんの死の知らせでした。

そこへ辺見が駆けつけ、死亡処置を行います。

(死亡処置は2時間くらいかかる重労働だそうです。)

そして、辺見は苦労しながらも死亡処置を終え、最後に手を合わせるのでした。

 

「(山崎さん、どうか安らかに…)」

 

2人目の最期

ところが、その後すぐに再びアラームが鳴りました。

なんと、今度は野中さんの死の知らせでした。

 

驚きながらも、辺見は再び駆け付け、2人目の死亡処置を終えます。

その時、ふと辺見は亡くなった2人の事を思いました。

 

「(野中さん、半年いたけど、誰かと話しているところ、見たことなかった。」

「(もしかしたら、山崎さんが、これまで唯一の友達だったのかもしれない)」

「(だから、一緒についていったのかな…)」

 

ナースの仕事

2人の死亡処置を行い、夜勤を終えた辺見は、フラフラになりながら自宅へ帰ります。

その日は休みでしたが、結局家で横になったとたん寝てしまい、丸一日が過ぎていました。

 

目を覚ましたら、すぐに出勤の時間になり、慌てて職場へと向かいます。

ところが、病院に入ると、なぜかいつもより静かでした。

 

その理由は、なんと「カントリーマアムおばあちゃん」の太田さんが亡くなったからです

山崎さんが亡くなり、辺見が帰ってから、すぐのタイミングだったそうです。

 

そこで辺見は思います。

「(本当は、3人とも友達になりたかったのかな…)」

「(だから、太田さんも寂しくなっちゃって…)」

「(今ごろ天国で、仲良くやってるといいな)」

 

終末期病棟

この終末病棟では、亡くなっても、すぐに新しい患者がやってきます。

辺見も、これまで亡くなっていく人を大勢見てきました。

 

だからこそ、「死ぬ」ということが、どんどん分からなくなっていきます。

「(私は死ぬのがすごく怖い)」

「(家族とも疎遠だし、カレシも、仲のいい友達もいない)」

「(そんな私が死ぬとき、誰が看取ってくれるんだろう?)」

 

そんなことを考えながら眠りにつくと、再び朝がやってきました。

そして、辺見は答えも分からないまま、今日も「ゴミ捨て場」へ向かっていくのでした…。

 

お別れホスピタルの感想

~お別れホスピタルの感想~

「死って何だろう?」という疑問は、考えても、結局答えは出ないのだなと思います。

しかし、「その直前まで、どう生きたか」という事が大切だと感じました。

 

たとえ、老衰しても、寝たきりになっても、それまで「生きた」というだけでもすごいことだと思います。

また、身近な人の死は悲しくて、他人の死についてはあまり感じない、というのはドライですが、そういうものなんだなと思います。

 

なんといっても「ゴミ捨て場」と呼ばれるほどですからね。

でも、もし他人の命をゴミと呼ぶなら、自分の命もその程度、という認識になるのではないでしょうか。

 

他人を蔑ろにしているのは、自分の事も蔑ろにする事と一緒なのです。

もちろん、自分の命はかけがいのないものと、誰もが思っているはずです。

 

しかし、この病院のように、たくさんの人の死を見ると、その命の価値が、余計に分からなくなったり、薄れていくものなのかもしれませんね…。

作品情報

お別れホスピタル

■タイトル

お別れホスピタル

■ジャンル

青年漫画・女性漫画・ヒューマンドラマ・医療・家族

■作者名

沖田×華(おきたばっか)

■掲載雑誌

ビッグコミックスピリッツ

■配信サイト

U-NEXT

eBookJapan

まんが王国

など

沖田×華

~沖田×華先生のプロフィール~

沖田×華先生は、1979年生まれで、富山県出身の女性です。

高校卒業後に、看護師や風俗嬢といった職業に就いた後、2008年に漫画家としてデビューされました。

そして2014年に「透明なゆりかご」を連載され、NHKでのテレビドラマ化もしています。

また、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥/多動性障害)と診断されていて、そんな障害に関する漫画も多数執筆されています。

「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」

「ニトロちゃん~みんなと違う、発達障害の私~」

「不浄を拭うひと」

「毎日やらかしてます」