妊娠したら死にたくなった 11話 ネタバレ 【もう入院しなくていいよね…?】

ninsin sitara6

橘ちなつ先生の描く漫画「妊娠したら死にたくなった」。

今回は11話のネタバレを紹介しています!

 

妊娠したら死にたくなった

全話ネタバレまとめはコチラ!

妊娠したら死にたくなった 11話 あらすじ

今まで精神科閉鎖病棟で、辛い日々を送っていた千夏。

 

しかし、「外泊」をきっかけに、ついに退院への道を開くこととなります。

 

本当は、千夏の体調は回復したとは言えません。

 

けれど、もしそれがバレてしまったら、またあの地獄のような病棟に逆戻り…。

 

それだけは絶対に避けたい千夏は、「体調が良くなったフリ」をして、家族たちを騙しました。

 

また、「息子の翼と一緒にいたい」という理由を出して、我が子を利用してしまったのです。

 

翼に対する愛情は、相変わらずないけれど、自分を守るために千夏は必死でした。

 

けれど、偽りというものは、そう長くは続かない事を、この後、嫌というほど知る事となってしまうのです…。

 

妊娠したら死にたくなった 11話 ネタバレ

精神科病棟から退院した千夏。

 

その時の季節は夏でしたが、それから秋を迎えました。

 

千夏にとっては、精神科病棟は過去のものであり、2度と入りたくない悪夢のような場所です。

 

なので、「もう入院しなくても大丈夫だよね?」と両親や夫の涼太に確認します。

 

夫は何も言いませんでしたが、家族たちは「当たり前じゃない!大丈夫よ!」と言って、完全に安心しきっているようでした。

 

実際、千夏の様子は変わったところもなく、はた目から見れば健常者そのものでした。

 

しかし、本当は、千夏はまだ翼に対して、嫌悪感や恐怖を抱いていました。

 

表面上では「こんな天使を授かれて、私は本当に幸せ者だ…!」と言いながら、お世話も出来ています。

 

でもそれは、薬のおかげで何とか抑制しているだけに過ぎなかったのです…。

 

本当に大丈夫…?

そんな千夏は、今日は涼太と2人でデートをすることになりました。

 

翼の面倒は、千夏の母が見てくれるという事で、久しぶりのショッピングに行きます。

 

しかし、デート中も、千夏は笑顔を見せますが、途中でトイレで嘔吐をするなど、本当はまだまだ辛いことだらけでした。

 

それを涼太に悟られないように、頑張って買い物をするのですが、もう精神を保つだけで精いっぱいなのです。

 

そこで千夏は「何か気を紛らわせられるのもの…」と思って、辺りを見回します。

 

すると、そこにあったのは「少女まんが家セット」というお絵かきキットでした。

 

それを見た千夏は「これだ!」と思い、購入します。

 

千夏は「元・漫画家(当時)」という事もあって、絵を描くことが自分の原点でもありました。

 

なので、絵を描いていれば、「自分を見失わずに、正気を保てる」と思ったのです。

 

しかし…!?

 

剥がれ落ちる偽りの生活

「描けない…?」

「久しぶりだから…?」

 

家に帰ってペンを執った千夏ですが、まったく絵を描くことが出来ないのです。

 

何度も消しゴムで消して、描きなおしますが、歪で不気味な線しか描けないのです。

 

焦る千夏に、追い打ちをかけるように響く、翼の大きな泣き声。

 

それはギリギリの状態で保っていた千夏の精神を、崩壊させるのに十分だったのです。

 

「もう壊れたくないのに」

「もう誰も困らせたくないのに」

 

そんな千夏の本当の意志に反し、行動はより恐ろしいものとなってしまいました。

 

そして、泣きわめく翼を抱く母の元に行き、千夏は言います。

 

「翼を私に貸して…」

「すぐに黙らせてあげる」

「たかいたかいして、ポーンって落としてあげようねぇ

 

この瞬間、千夏の症状が悪化したことを、家族は悟り、青ざめました。

 

そして、涼太は、翼を安全な実家に預けることを決意。

 

また、涼太は自宅のアパートで、千夏の様子を見ることにします。

 

アパートで、千夏はまた歩き回り、うわ言をつぶやいていきます。

 

「ねーこれって、あれだよね。童話の”赤い靴”!」

「神様にバチを与えられて、ひたすらに踊り狂うお話」

「私にもバチがあたったんだなぁ」

 

辛い顔をしながら、笑って言う千夏。

 

こうして、「”死”が救いにしか思えなくなる千夏と涼太の5日間」が始まるのでした…。

 

~12話に続く!~

妊娠したら死にたくなった 11話の感想

~妊娠したら死にたくなった 11話の感想~

 

体調が良くなったフリをし続けるのは、どんなに辛かった事でしょうか…。

 

「精神科の入院患者」というだけで、ヒドイ扱いをされれば、戻りたくなくなるのも自然な気持ちですよね…。

 

そのために、息子さんを利用されたわけですが、なりふり構っていられないというのも、仕方ないのだと思います。

 

以前、「人間的な扱いをされたければ、ベッドで大人しく寝ていて下さい」なんて言うセリフもあったように、つまり「人間扱いされていない」っていう事と同義ですよね。

 

しかも、それが主治医の言葉なんですから、千夏はもう絶対に精神科病棟に戻りたくはないのでしょう…。

 

そんな千夏の気持ちに対して、涼太がどう向き合っていくのかが、次回では描かれて行くのです…。

 

妊娠したら死にたくなった⇒ 12話ネタバレ

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