今回は「離婚してもいいですか?」のあらすじとネタバレを紹介します!
離婚してもいいですか? あらすじ
女性、とりわけ主婦の鬱々とした心の描写をさせたらピカイチのエッセイ漫画家、野原広子さんの作品です。
結婚9年目の妻であり、二児の母である主人公・志保が抱える日常的な不満や苛立ちを綴っています。
大きな衝突はないものの、タイトル通り、『離婚』という言葉が常にある日々。
ウチの旦那もそう!、いやいやコレは酷過ぎでしょ!と、感情移入しながら読める作品です。
自分にもこんな事あったな、ママ友からこんな愚痴聞いたことあるな、と共感性の高さにハマります。
離婚してもいいですか? ネタバレ
主人公・志保は34歳の主婦。
結婚9年の夫と、元気な小学生の男の子2人の4人家族です。
主婦業の傍ら、スーパーでパートもこなす頑張り屋さんですが、志保は日々、鬱々と過ごしていました。
それは夫に対する不満が溜まり続けているから。
志保の夫は、家族を思いやると言うよりも、明らかに自分中心な性格の持ち主です。
朝起きればパソコンを開き、子供や妻の顔ではなく、パソコンの画面を見つめています。
志保が用意した朝ごはんを当たり前のように食し、目玉焼きに醤油を垂らしながら、ソース派を全否定。
目の前で志保が目玉焼きにソースをかけているにもかかわらず、です。
どうでもいいような些細な事ですが、長年繰り返される他者否定に、志保の心の中にモヤモヤが溜まります。
使った後の洗面台が濡れたまま、洗濯かごに入れた靴下が丸まったまま、捨てたゴミがゴミ箱にちゃんと入っていない…。
本当に、全てが些細な事ですが、志保は注意しても注意しても直してくれない夫に対し、諦めの境地まで到達していました。
ある平日の朝、バタバタと息子たちの登校準備を手伝う志保を尻目に、のんびりと自分の用意をしている夫の姿がありました。
何の協力もしないくせに、慌ただしく準備する志保に嫌味を言って出勤していく夫。
パートに遅刻ギリギリで出勤した志保は、同僚と朝のドタバタ及び、非協力的な夫の態度を分かち合います。
自分の夫は家族よりパソコンと睨めっこしている時間の方が多い、と話すと、同僚にそれを咎めないのか聞かれた志保。
咎めたところで何も変わらないし、逆にキレて文句を言われるのがオチだと、夫に対して期待することはとうの昔に辞めてしまいました。
休日、子供達が夫にサッカーをしようと誘いますが、宿題を先に済ませるように言われました。
教育的観点からではなく、ただ単にパソコンをいじっている自分の時間を邪魔されたくないだけの夫。
しかもそれを口に出して文句を言うもんで、志保のイライラは募る一方です。
結局、公園で子供たちとサッカーをしてくれる夫を眺めながら、志保は考えます。
ちゃんと働いていて、DVや借金など大きな欠点のない夫は、人から見ればいい旦那なのかも知れない。
でも、志保の脳裏には常に『離婚』という言葉がチラついていたのでした…。
離婚してもいいですか? 感想
女性の心理を描写するのが得意な野原広子さんの作品だけあって、随所に「わかる〜!」というポイントが出てきます。
夫婦とは所詮他人同士なので、結婚して分かり合える部分もあるはずですが、一生平行線の部分もある、と再認識させられる内容です。
息子たちにはこんな大人になってほしくない、と考える志保は、長年発散されない鬱憤がかなり溜まっていることが伺えます。
若い頃はできた喧嘩も、今となっては喧嘩するエネルギーすら無い。
浮気やDV、借金癖など、決定打があるわけではないけれど、心のどこかで離婚を意識して生活している姿は、多くの女性が共感するのでは無いでしょうか。
というわけで、ぜひお読みいただきたい一冊です♪
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