「箱岬誉(はこさきほまれ)」先生の描く漫画「私の顔にさようなら」。
今回は第7話をご紹介していきます!
私の顔にさようなら⇒1話ネタバレはコチラ!
私の顔にさようなら 7話のあらすじ
家出後の5年を地元から離れて東京で過ごしていた美冬は、同じく世間に顔向けできない境遇の美佐代さんと出会う。
仕事を斡旋してもらい同じアパートの一室で過ごし、常に前向きな美佐代さんを見て少しだけ希望を見出す美冬。
しかしその美佐代さんが自殺をしてしまい、同じようになりたくない、身も心も壊れたのはいつなのかを思い返す美冬。
そこで頭に浮かんだのは、事故の顔を笑う4人と、翔とキスをする麻矢の姿でした。
5年ぶりに姉美夏と会い、凄腕の外科医である桐生を紹介してもらった美冬。
高額な施術料を前に何でもするから手術をしてと懇願し、桐生の経営するSMクラブ「エクリプス」で働く事になる。
これからが第二の人生ですと桐生に言われお面を手渡された美冬は、お面を手に取り新たな人生の第一歩を踏み出します。
私の顔にさようなら 7話 ネタバレ
~私の顔にさようなら 7話ネタバレ~
桐生と出会ってからさらに5年の月日が流れ、シーンは中学時代仲の良かった舞美へと移ります。
舞美は花音という源氏名を使ってキャバクラで働いており、「オヤジ相手にかったるい」と愚痴をこぼします。
先輩の結衣に「私もう上がりたいんですけど~」と話すと、「そんなんで借金返せるの~?舞美ちゃん」と言われてしまいます。
本名で呼ばれて焦った舞美は「ちょ…本名で呼ぶのやめてくださいよ」と言いますが、笑いながら結衣は陰険なセリフを吐き続けます。
「なに?キャバ嬢やってるとこ知り合いにでもバレたらヤバイってか?」
「田舎が嫌で東京の大学まで行かせてもらい、遊び呆けて就職先も見つからず、果てには遊び金と男に貢いだ金で借金が膨らみ内緒でキャバ嬢しながら借金返済してんだもんね」
「そりゃ親が知ったら泣くわな~」言い返す言葉もなく黙ってしまう舞美に、フンと冷たい態度で去っていく結衣。
そこに那美子からメッセージが入り彼氏の愚痴を聞かされウンザリ気味の舞美は、指名も入った為後で連絡すると返します。
お店のフロア内、ある会社の部長さんがあるSM嬢に入れ込んでいるという話を耳にした舞美。
赤坂の「右腕の羽根」と呼ばれている嬢で、一度でも調教されるとその嬢の虜になるという話でした。
その呼び名は、実際右腕に羽根のタトゥを入れているという理由を聞き、舞美は美冬のタトゥを思い出します。
いつも仮面で顔を隠し、誰も素顔を見たことが無いと聞いた舞美は益々美冬である可能性を考え始めます。
仕事が終わり、那美子とファミレスで話をする舞美は、そのSM嬢の話題を美奈子にします。
家族は地元なのに何で東京にいるのかと疑問に思う那美子ですが、舞美は「…なんかね、感じるのよ…」と答えます。
「整形してあの顔だったんだよ。土台がアレじゃどんなに手直ししたとしても人様の前に堂々と出られる顔になるのは無理だと思うけど」
そう話す那美子に「客の話だとプレイ中は仮面をつけているらしいのよね~」と舞美はこぼします。
「赤坂の会員制クラブの女王ときたら相当稼いでると思うのよ」という舞美に「だろうね」と素っ気なく返す那美子。
すると突然舞美は「ね那美子。カズ君と海外旅行とか行きたくない?」と那美子に言い、那美子は「?何?どういう事?」と答えます。
「宝くじでも買う気持ちで確認してみようよ。赤坂の右腕の羽根が美冬かどうか」何かを企むように、怪しく呟く舞美でした。
エクリプスでの美冬
場所は変わってSMクラブ「エクリプス」、美奈樹の旦那が「クレオメ様」と呼ばれる嬢に会いに来ます。
部屋に入り嬢の靴に膝まづいてキスをすると、嬢は「ダメな人。奥様がいながら私の元へ来るなんて」と呟きます。
「どうぞいつものように攻めてください。クレオメ様。」そう言う美奈樹の旦那の眼鏡を外しながら、嬢は答えます。
「まだわかっていないようね。ここではおまえが指図する権限はないのよ」
鞭をビシッと張って「さぁ、楽しみましょうか」と言う嬢の右腕には、ハートに天使の羽根のタトゥが見えます。
プレイ後、すっかり惚けた顔をしている美奈樹の旦那は、受付の女性にクレオメこと美冬とのアフター希望を申し出ます。
しかし「荒武様にはご贔屓にしていただいておりますが、以前にも申し上げましたよう当店では同伴もアフターもお断りさせて頂いております。」と断られます。
「…残念だ…」と一言呟き、美奈樹の旦那は店外へ出ていくのを桐生が受付の裏から覗いています。
「彼はずいぶんと美冬にご執心のようだな」と受付に聞く桐生。受付の話では週1から週2は来店しているとの事。
中々の回数の為、その人物の詳細を聞く桐生。どうやら地方の名家のご子息で、地元では資産家として名が通っていると受付の人が答えます。
受付が妻の写真を出すとそこには美奈樹の写真が出て、ちょうどそれを見かけた美冬はショックでその場に倒れこんでしまいます。
目を覚ますと桐生と受付に店の休憩所に運ばれていた美冬、桐生の話によると30分ほど気を失っていたという事です。
「忘れられないんです。もうずっと捕らわれているんです、15歳のあの時に。」
「信じていたものが壊れてしまったあの時に…私の心が壊れてしまったあの時に…」美冬はうつむきながら語ります。
そっと美冬の方に手をかけながら「もう5年が経つ。そろそろ施術の頃合いでは?」と受付に聞く桐生。
「そうですね、もう十分過ぎる額に達しています。」と答える受付、どうやら施術にかかる莫大な費用を、美冬は5年間で上回る程稼いだようです。
すると桐生は真剣な顔で美冬に「顔が戻ればきっと捕らわれている苦しみから解放され、新しい人生を歩む事が出来るでしょう。」と話します。
そしてスッと立ち上がり「では、1週間後の施術としましょう。」と、とうとう美冬の整形手術予定が確定しました。
舞美と那美子の計画
エクリプスの外では、噂の右腕の羽根が美冬かどうか確認しようと舞美と那美子の二人が待機をしています。
那美子は「もう4時過ぎちゃったよ~いつまで張り込むの?本当にこんな所で美冬が女王やってるの?」と疲れている那美子。
「それを確認するためにここで張り込んでいるんでしょ。」と舞美に諭されます。
店からはもう6人も違う人が出入りしていて、那美子は限界の様子。
「もう帰ろ。疲れちゃった。」そういう那美子でしたが、その瞬間一人の女性が店から出てくるのを見た舞美は那美子を引き留めます。
真夏の時期にも関わらず、夜中の時間帯に帽子にストールにサングラス、舞美はその女性を怪しみます。
「ホラ!那美子、計画通りやって!」と舞美が那美子に指示を出します、ファミレスで何かを計画したようです。
すると那美子は後ろからその女性に体当たりをして、ストールと帽子を剥がすように押し倒します。
「あぁ、すみません。大丈夫ですか?」と声をかける那美子、振り返るとそこには予想した通り美冬の素顔がありました。
「み…美冬だぁー‼」「やった!ビンゴ‼」驚く那美子と、喜ぶ舞美。
美冬も中学ぶりですが、二人の顔を見て舞美と那美子とわかりました。
「あ…あなた達は…」咄嗟に顔を隠しながら、トラウマが蘇ったようにブルブルと震えながら恐怖する美冬。
「ウケる!舞美が言ってたように美冬が業界のトップだったなんて」「那美子。
私が言ってたとおりだったでしょ⁉」と盛り上がる二人。
二人の記憶を噛み締めるように、目を見開きながら二人の名前を呟く美冬。
そして見下したような表情をしながら舞美は「ね~美冬。その顔顧客にバレたらどうなっちゃうのかな~」と脅してきます。
そして中学時代の事故写真を残してあると言い、写真を美冬に突きつける舞美。
「黙ってあげててもいいよ。そうね、取り急ぎ300万くらい出してくれたら考えてあげてもいいかな~」と美冬をゆする舞美。
そして「中学の時事故に逢うまでは女王気取りで私たちをいいように使ってくれたけど、これからは私達がアンタの女王よ」と続けます。
「夜の世界では女王と呼ばれてるブスが、私たちの前では膝まづくってわけか」とニヤニヤしながら那美子が言います。
そして二人は高笑いしながら連絡先の紙を投げ捨て、用意が出来たら連絡をよこすように言い放ちます。
最後に「早めにくれないと今度はネットを使ってバラしちゃうからね~」と捨て台詞を吐いて二人はその場を立ち去ります。
呆然と道にへたり込みながら、美冬は顔を隠しながら涙を流すのでした。
私の顔にさようなら 7話の感想
わざわざ美冬は実家から離れて東京で暮らしていたのに、那美子と舞美も東京にいたとは驚きです。
ようやく桐生への施術料も貯まった矢先、那美子と舞美からまたも顔の事で脅されて金をゆすられてしまう美冬。
お店では美奈樹の旦那が客として現れ、那美子と舞美とも最悪な形で再開し、地を変え身を隠しても過去のトラウマから逃げられない美冬。
5年間で蓄えたお金が相当ありそうですが、それは桐生への施術料。しかし顔をバラされても困るのは事実です。
果たして美冬は二人にお金を取られてしまうのか、はたまた何か別の作戦があるのか。第二の人生はどのようにスタートするのかが非常に楽しみです。
まとめ
今回は「私の顔にさようなら」の7話をご紹介しました。
次回は8話をご紹介します!
私の顔にさようなら⇒8話ネタバレ