姫神ヒロ先生の描く「姉妹逆転ゲーム~ずっと嫌っていた美しすぎる姉~」。
今回は4巻のネタバレを紹介しています!
姉妹逆転ゲーム⇒全話ネタバレまとめはコチラ!
姉妹逆転ゲーム 3巻までのあらすじ
~姉妹逆転ゲーム 3巻までのあらすじ~
これまでの一連の、姉妹の復讐劇は、終わりに見えたかと思いました。
その後、姉のスミレは子供を出産し、それと共にモデルも引退。
きらびやかな日々を捨て去り、心機一転、子育てに奮闘する日々を送ります。
一方、妹のノバラは、光の元を離れ、新しい人生を送ろうとしていました。
ところが、4巻では、新たな展開が待ち受けていたのです…!
姉妹逆転ゲーム 4巻 ネタバレ
姉妹による復讐劇に終止符が打たれ、8か月が過ぎた頃…。
スミレはシングルマザーとして、忙しくも平和な日々を送っていました。
あんな惨劇があったとは思えない程、スミレは穏やかな生き方をするようになったのです。
かつて、モデル業で名を馳せたり、司馬に利用されていた頃のように、お金はないけれど、息子の「椿」と暮らせることが幸せだったのです。
ちなみに椿くんは、スミレと、元旦那の光との子供ですが、スミレが引き取って、愛情を注いでいるのです。
ところが、そんなスミレの幸せな生活は、ある1本の電話をきっかけに、少しずつ崩れ始めていくのです…!!
崩れ始める幸せな生活…
実はスミレの生活費は、元旦那の光から援助されていました。
ところが、光の経営する会社では、業績が悪化してしまったのです。
そこで、光の会社からスミレに電話がきて、「生活資金の援助について、一時中断したい」という連絡が来たのです。
スミレは「そういうことなら仕方ないですよね」と、ただ同意するしかありません。
でも、お金がないのはかなり痛手なので、内心おだやかではありません。
なので、「今の貯金じゃ、もって2か月くらい…!?」と急に暗雲が立ち込めます。
しかし、愛する我が子を守るために、保育園に預け、パートでひたすら精を出すのでした。
…ところが、パートでは怒られてばかりだし、椿はよく熱を出すなど、順調とはいきません。
しかも、さらなる追い打ちをかけるような出来事まで起こってしまいます…!!
ピンチ!虐待の疑い!?
ある時、椿の熱が下がったのを見て、スミレはバイトへと出かけていきます。
もちろん心配ではありますが「ぐっすり眠ってるし、数時間くらいなら平気かな…」と判断したためです。
ところが、その帰り。
家の前にパトカーが泊まっていました。
しかも、スミレの前に警察官が現れ、声をかけてきたのです。
「こんな真夜中にどちらへ?」
警官の問いにスミレは、「仕事です」と正直に答えます。
しかし、警官は言います。
「具合の悪いお子さんを置いてですか?」
「近所の方から通報が通報があったんです。」
「赤ちゃんが泣き止まない…、虐待の疑いがあると…」
それを聞いて、「虐待!?私が!?」と、スミレは驚きます。
もちろん虐待なんていうのは、濡れ衣でしかありません。
ですが警官は、聞く耳を持たず、椿が高熱だったため、「医療機関で一時保護した」と言います。
それから「話はあとで聞きます」と言った後、警官は去っていきました。
そして、スミレは一人取り残され、家に戻って息子の事を心配しました。
すると、その時です。
「ピンポーン」と、呼び鈴を鳴らす音が聞こえてきました。
「もしかして椿が帰ってきた!?」
と、思ってスミレはすぐに玄関に向かいました。
ところがドア越しにいたのは、テレビ局の取材だったようです。
その声は言います。
「NNテレビのものですが、今朝の週刊誌はご覧になりました!?」
「お子さんを虐待していたというのは、事実なんでしょうか!?」
スミレは意味が分からず、スマホでニュースを見ると、そこには自分の名前が大きく取り上げられていました。
「元モデル・スミレ 我が子を虐待か…!?」
そんな身に覚えのない記事が、報道されてしまっていたのです。
しかも、そこには元旦那の光の写真も写っていました。
その後、すぐにバイト先からも連絡がありましたが「もう来ないでくれる?」というクビの通告でした。
こうして、いきなり、立て続けに襲ってくるピンチ。
そして、スミレは「落ち着け、落ち着け…」と自分に言い聞かせ、光の元へと向かうのでした…!
椿を取り戻せるのか!?
スミレは、たくさんのマスコミを振り切り、なんとか光の元へとたどり着きます。
そして、スミレは虐待が嘘である事、自分を信じて欲しいことを光に訴えます。
しかし、光はいつも通り冷静で穏やかな態度で、スミレを諭すように言います。
「事情は児童相談所の人に聞いたよ」
「これから椿の事を考えて…」
「親権の移行を考えた方がいいと思うんだ」
そんな急な言葉に「何それ、なんで?意味わかんないよ」とスミレは言います。
光は「しばらく世間の目は厳しいだろう」「何より今は椿が安心して暮らせる環境を一番に考えるべきだと思う」と続けます。
しかし、それでもスミレは「椿と離れるのが絶対にイヤ!!」と言い放ちます。
そんな自分本位なスミレの態度を見た光はため息をついて、今度は強めにいました。
「元はといえば、君の不注意が招いた事なんだぞ!?」
「母親だったら自分の気持ちより」
「椿のこれからを考えろ!!」
そんな光の正論に、目に涙を浮かべながら、黙ってしまうスミレ。
そんなやり取りのさなか、1人の女性が突然、部屋の中に入ってきました。
彼女は「̪紫之宮リラ」と言い、光のクライアントです。
また、リラは有名なホテルグループの常務取締役で、今回は、仕事の打ち合わせにやってきたのです。
リラは、スミレと同じくらいの若さですが、いかにもインテリ風で、オーラを醸し出していました。
今のスミレとは対照的であり、光たちは自分よりも上の存在であることを、それとなく実感します。
同時に、椿にとって、いま必要なのは、自分よりも父親の「光」という事も…。
そんな二人のやり取りを黙ってみていたスミレは、リラが去った後にぽつりと言いました。
「光さん」
「真剣の手続き…」
「進めて下さい…」
不本意ではありますが、今のスミレに出来ることは、それが最善だったのです…。
黒幕は誰!?
こうして、最愛の息子、椿との別居を余儀なくされたスミレ。
その帰り道の足取りは重く、うつむいてトボトボと歩くしかありませんでした。
すると、その道端に、一人の男がカメラを持って待ち構えていました。
その男は、スミレを見るなり、いきなり「パシャパシャ」と写真を勝手に取り始めてきます。
それから男は「いやー、この度は大変でしたね」と言いながら、名刺を渡します。
男の名は、「吉良一」。
しかし、それより気になったのが、肩書でした。
そこには「週刊××編集部」と書いてあったのです。
それは、スミレが虐待をしたとスクープした元凶だったのです。
なので、スミレは、吉良の胸ぐらに掴みかかり「この人でなしっ!」と怒りをあらわにします。
ところが、吉良は冷静に「いいんですか?記者に暴力をふるって。椿君に会える日が遠のきますよ?」と弱みに付け込みます。
スミレは仕方なく手を放すと、吉良は「う~ん、やっぱり心が痛むなー」と言いました。
それから、衝撃の事実をスミレに打ち明けます。
「実は情報提供があったですよ」
「あなたの双子の妹さんから」
その言葉に耳を疑うスミレですが、吉良は続けます。
「ノバラさんが、現在のスミレさんを取り巻く環境について」
「詳しく教えてくれたんですよ」
「お金と引き換えにね。」
しかし、スミレはすぐに否定します。
昔は仲が悪かったですが、今は違うからです。
それに、スミレの命を救った恩人でもあります。
そんなスミレに、吉良は「じゃあ、自分の目で確かめてみるといいですよ」と言って、現在のノバラの住所を教えます。
そして、最後にこう言います。
「ノバラさん、スミレさんを撃ったお金でいい暮らしをしてるみたいですから」
「しかも、イケメンと」
そんな言葉を言い残し、吉良は去っていくのでした。
果たして本当にノバラが黒幕なのでしょうか…!?
姉妹逆転ゲーム 4巻の結末
スミレは、心の中では「きっとデマに決まってるのに…」と思っていました。
しかし、吉良に教えてもらったノバラの住所へと向かいます。
そして、電車に乗って、駅にたどり着くと、辺りは雪が積もっていました。
寒いので、とりあえずコンビニに立ち寄るスミレ。
すると、なんとそこには、ノバラの姿がありました!
「ノバラ!?」
「本当にいた…」
驚くスミレですが、すぐに隠れたので向こうからは気づかれなかったようです。
しかも、さらに驚いたのは、その隣にはイケメンの男性がいた事です。
その後、スミレはノバラがコンビニから出ていく所を確認し、後を追っていきます。
こうして、吉良の情報はあながち間違いではなかったことを知ったスミレ。
実際、ノバラはコンビニを出る際、高級車に乗り込み、着ていた服も高そうでした。
そのため、最初は疑っていたスミレですが、これらを見て「ノバラが黒幕」だと確信します。
そして、スミレはノバラの家を前にして、意を決して呼び鈴を押します。
すると、中から本当にノバラが現れたのです。
ノバラも驚いたようで、「えっ!?スミレ!?」「なんで…っ」と口にします。
それからノバラは「ワイドショー見たよ…ある事ない事書かれて大変だったね…」と心配します。
ところが、スミレはすでにノバラを黒幕だと決めつけているので「しらばっくれるつもりね…」と、心の中で思います。
そんな風に思っていると、家の奥から先ほどのイケメンの男性が現れました。
彼は「初めまして。水野蒼衣と申します」と礼儀正しく挨拶してきました。
蒼衣は、スミレが「本当にイケメン…」と驚くほどのイケメンでした。
こうしてお互い自己紹介を終えると、ノバラは提案しました。
「ねぇ蒼衣、しばらくスミレを家に泊めてあげてもいい?」
そんな優しさを見せ、蒼衣も笑顔で「もちろん」と答えます。
意外な展開に、スミレは「すみません」と言いつつも、家に上がり込みながら思います。
「ずいぶん優しいのね、ノバラ…」
「お金の為に私を売った罪悪感?」
「それとも、みじめな私を見てみたいという優越感?」
などと、完全にノバラを敵としてみなしていました。
そして、スミレは最後にこう考えます。
「いいわ…そっちがその気なら…」
「また…奪っちゃお」
そのスミレの視線の先には、蒼衣が見据えらえていたのは、言うまでもありません…。
~5巻に続く~
姉妹逆転ゲーム 4巻の感想
~姉妹逆転ゲーム 4巻の感想~
3巻で大団円かと思いきや、また新たな展開となりました。
せっかく2人は改心したのに、結局また元に戻ってしまうのでしょうか…。
といっても、今回は恐らく、ノバラは無実で、悪くないでしょう。
というか、4巻の冒頭で司馬と吉良が密談しているシーンがあります。
(上記のネタバレではややこしくなると思って省きましたが。)
なので、一連の「スミレの虐待報道」などは、司馬と吉良の仕組んだものでしょう。
また、吉良がノバラの名前を出したのも、また姉妹同士で争わせるためなのだと思います。
…しかし、あくまで予想でしかありません。
本当の黒幕は他にいるのか、姉妹を争わせるとしたら、その理由は何なのかなど、まだまだ展開が分かりませんので、次回に期待ですね!!