まちた先生の漫画『ハルとアオのお弁当箱』のネタバレを紹介しています!
また、感想や結末、さらには無料で読む方法もご紹介しています!
ハルとアオのお弁当箱 あらすじ
~ハルとアオのお弁当箱のあらすじ~
図書館に勤めるオタク女子・ハル。
アニメやゲームが大好きな彼女は、充実したオタクライフを送っていました。
ただ、その一方で食生活や、人付き合いの方は雑です。
ハルはそれでもいいと思っていたけれど、周りの人からは「寂しい人」扱い。
そんなハルは、ある日行きつけのお店で「オネエ」の男子・アオに出会います。
2人は飲みながら話をしているとすっかり意気投合!
さらに、出会ってから「ルームシェア」の話まで出てきちゃいます!
しかも、ハルもアオも乗り気になってしまいました。
そして、オタク女子とオネエ男子による共同生活が、始まろうとしていました…!!
ハルとアオのお弁当箱 ネタバレ
~ハルとアオのお弁当箱の1話 ネタバレ~
主人公、木野春葉(きのは はるは)。通称ハル。
年齢は27歳の、ゴリゴリのオタク女子です。
部屋の中はフィギュアやアニメのポスターだらけ。
そんな自分の大好きなものに囲まれたハルは「一人でずっとここにいたい」「一人でずっと包まれていたい」と思っていました。
しかし、オタク女子であるがゆえに、辛いこともたくさんあるのです。
特に今日は色んな事があって、ハルは思い切りため息をつき、1日を振り返るのでした。
ハルの受難
それは、図書館の仕事で、受付をしている時の事です。
1人の若い女性客に声をかけられ、こんな風に言われたのです。
「なんで~いつも制服みたいな服なんですか?」
「白シャツとネイビーのスカート」
ハルはいきなりの事に戸惑いながらも、当たり障りないよう答えます。
しかし、内心では「(毎朝何着るか悩むの嫌だもん~その分夜更かししてアニメ見てゲームしたいもん~!)」と思っているのです。
さらにその女性はこう続けます。
「えー服もだしー、髪もダメですよ!」
「服とかメイクとか~可愛くするとすげぇアガリますって!」
もちろんハルがオシャレに気を遣わないのは理由がありました。
その分のお金があるなら、円盤(DVD)とかCDとか課金したいからです。
しかし、そんなハルの事情などお構いなしに、一方的にダメ出しされてしまうのです。
やがて、ハルは「(何の話だ?)」と状況が訳が分からなくなります。
とどめの一撃は「27歳?! 結構いってるんですねっ!」という言葉でした。
それから、その女性は友達と合流し、何事もなかったかのように去っていきました。
取り残されたハルは「暇つぶしに(言葉で)ぶん殴られた…!?のかな?!」と納得しようとするのでした…。
ハルは幸せ!?
さて、そんなショッキングな出来事もありましたが、お昼の時間になりました。
先ほどの女性客のせいで体力が半分ほど削られましたが、ハルは公園のベンチで休憩します。
ハルはゼリー飲料を片手に、スマホを取り出します。
そのスマホをチェックすると、アニメや漫画の新作情報や舞台化など、楽しいニュースばかり!
これを見てハルは「(生き返るうぅぅ!)」「(ひとりのお昼休み幸せぇぇ~~)」とご満悦です。
ところが、そんなハルの前に、同僚の女性が現れて声をかけてきました。
「あれ!木野さん!」
「お昼?ここで一人!?」
「やだ~~さみしいじゃん!」
「かわいそうやだ~~!」
などと、またしても一方的にまくし立てられます。
ハルは再び戸惑いますが、同僚たちはさらに「ランチに一緒に行こうよ~」誘ってきました。
もちろん、ハルはやんわりと断ります。
加えて、楽しいひと時を、変な気分にさせられてしまったハルは、すっかり意気消沈するのでした…。
1人は寂しい!?
今日はそんなこともあって、自宅に帰る途中、ハルは考え込んでしまいました。
「(一人でご飯って寂しい??)」
「(お昼休み、一人で好きなことが出来て、幸せなのに…)」
そうです、ハルは好きな事をして、オタク趣味を全力で楽しんでいるのです。
でも、そう思っているはずなのに、今日言われた言葉を思い出してしまいます。
「さみしいよ~」
「かわいそう…」
そんな言葉にハルは、「私って、変なのかなぁ…」と、悲しい気持ちになってきます。
そう思って帰路をたどっていると、ハルはあるお店の前に来ていました。
そこはハルの行きつけのダイニングバーでした。
ハルは「(元気出る?行っちゃう)」と考えながら、入る事にしました。
そして店に入ると、店長の女性が「おー春ちゃん、久しぶり~」と気さくに声をかけてきました。
ハルもあいさつをして、席に突こうとすると、美しい顔立ちのお客さんがカウンター席に座っていました。
そのお客さんを見てハルは「(美人だ…っ)」「(そしてリア充感あふれる佇まい)」と警戒します。
なので、そそくさと、そのお客さんの1つ飛ばした席へと座ります。
そしてハルはいつもの「あっまーいケーキ」と「ハイボール」を一杯を飲みます。
そのおいしさにハルは「(しみる…なんか元気出てきた…)」と、幸せをかみしめます。
普段なら食べ終わった後、もう一杯ハイボールを飲むのですが、今日は3杯・4杯と、お酒が止まりません。
少し心配になった店長は、「今日は飲むねぇ、どうしたの?」と心配して声を掛けます。
そこで酔いも回ったハルは、今日思った事を洗いざらい喋りだします。
自分がオタクであることや、趣味が大好きなこと。
(もちろん、店長はハルがオタクだという事も知っています。)
それからお昼休みに言われた「さみしい」とか「かわいそう」という事。
そして、一番気になるのが「自分は変なのか」という事です。
しかし、ハルは最後にこう言います。
「変でも…、『こういう人もいる』って思ってくれたらいいのに…」
「あなたにとっては変でも、生きる力なんですー」
「言えないけどっ!」
そんなハルの愚痴を隣で聞いていた美人はこういいました。
「言えばいいのに」
「私はこれが好きなの 楽しいのよ~って」
「僕なら言っちゃう」
ハルは、そのハスキーな声や「僕」という言葉を聞いて、疑問符が浮かびました。
すると、店長は慌てて「あれ?ふたりって初めてだった??」と言いながら、お互いを紹介します。
「こちらのオタクが春葉(ハル)ちゃん」
「このオネエが蒼(アオ)くん」
つまり、ハルが「美人」と思っていたのは、男の子(オネエ)だったのです!
こうして2人はお互いに挨拶をかわし、乾杯をするのでした。
ハルの悩み
ハルは、赤ら顔のまま、今度はアオに口こぼします。
「三次元は、クソオタクには向いていないス」
「わたし多分、この世の中といまいち相性良くないんです。」
と言いながら、さらにお酒を飲むハル。
それを聞いたアオは「でもほら、僕みたいな、こんなオネエも元気に生きてるしさぁ」と明るく励まします。
しかしハルはこう言いました。
「何言ってんですか!あなたは美人だし、立ち振る舞いも素敵だし」
「うまく言えないけど、なんかとっても良い!!」
「だから、『こんな』なんて言っちゃいけません!」
その言葉にアオも少し嬉しく思い「ハルちゃんもクソオタクなんて言っちゃだめよ!」と、力強く言うのでした。
いきなりルームシェア!?
さて、そんな風にお互い励まし合う2人ですが、話は「アオの部屋探し」についての話題になります。
実はアオは、最近拾った子猫がいるのですが、猫OKの物件が見つからず困っていました。
そこで店長は「自分の店の2階が空いている」とすすめます。
しかし、その部屋は2LDKなので、アオは「1人で住むには大きい」といって、断ります。
ところが、ふとハルの顔を見て、こんなことを言いました。
「ハルちゃん、ルームシェアする?」
ルームシェアなら家賃も安く済むし、お互いお得です。
とはいえ、いきなりの提案なので、普通なら即決は難しいです。
ところが、ハルは酔っているせいか「楽しそう~する!」と迷いなく答えます。
そして前途を祝して、再度乾杯する2人。
ところがその翌日、ハルが自室で目を覚ますと、そこには何故かアオの姿があって…!?
お酒の勢い
ハルはだんだん昨日の記憶を思い出しました。
ハルは酔った勢いで、アオを自宅に誘い、そこで2人は一泊したのです。
すると、朝になってアオは早起きし、ご飯を用意していてくれたのです。
そのご飯はとても美味しいようで、ハルは感動で涙を流しながら食べました。
その際、アオは「ルームシェアの件」についても触れました。
アオは本気でルームシェアをするつもりでいます。
しかし、ハルは、お酒の勢いとはいえ、軽はずみな言動をした自分を後悔します。
なので、「すみません、やっぱり、ひとりがいいです…」と謝るのでした。
アオは少し残念な表情を浮かべますが「そうだよね~おっけ~」と言葉を返しました。
というわけでルームシェアの件はなくなり、アオは自宅に帰ろうとします。
その間際に、「あ!」といい、ハルにあるものを渡しました。
それは、アオの手作りのお弁当だったのです。
手作りのお弁当
ハルは、アオが去っていったところで「いつもの日常に戻ろう」と思いました。
また、お弁当をもらいつつも「ゼリーでいいんだけどなぁ」と心の中でつぶやきました。
ところが、お昼になって、お弁当箱をあけると、そこにはぎっしり、おにぎりやおかずが詰め込まれていました。
それを見たハルは「お~」「わぁ~」と感動します。
おかずのラインナップは、カリカリ梅とゆかりのおにぎり、お出汁の効いた卵焼き、パリパリのウィンナーなどでした。
ハルは、そんなお弁当の美味しさと、作ってくれたアオの気遣いに感謝をするのでした。
お弁当の交換
そして、家に帰ったハルは、調理場に立って、何やら考え毎をします。
その翌日、アオの住むアパートの前で待ち伏せします。(店長に住所を教えてもらった。)
それから、家から出てきたアオに、お弁当のお礼を言います。
素直に、美味しかったことや、幸せな気持ちになったこと、そして何より元気になったこと。
まっすぐなハルの言葉に、アオも照れながら笑います。
するとハルは、「あの…嬉しくて、お返しがしたくて…」と手作りのお弁当をアオに渡しました。
これは、普段料理をしないハルが、生まれた初めて作ったお弁当なのです。
これにはアオも驚きながらも、嬉しさでいっぱいになりました。
そして最後にアオは「ねぇ、やっぱりルームシェアしてみない?」と提案するのでした。
またしてもハルは戸惑いますが、果たしてどうなる事やら…??
~ハルとアオのお弁当 1話おしまい~
ハルとアオのお弁当箱 感想
~ハルとアオのお弁当箱の感想~
意外な2人の出会いと、意外な展開!
ただ「普通」とは違った生きづらさを感じているところは、共通点なのかもしれません。
しかし、ハルは「引け目」を感じているのに対し、アオは「明るい」という対比になっています。
でも、そんな二人がお弁当交換をきっかけに、「お互い、幸せにしあえる」という関係になっていきます。
読んでいると、私も「お弁当が食べたい!」「作りたい!」と思ってしまいました。
何気ない料理ですが、「相手の事を考えて作る」というだけで、意味合いも大きく変わってきます。
もっとも、手作りのお弁当なら、どれも気持ちがこもっていますよね。
そういった大切なことにも気づかせてくれる、心温まる漫画です!
1話のレシピ
この漫画では、1話の終わりごとに、料理のレシピが1ページで掲載されています。
1話ではアオの作った「カリカリ梅とゆかりのおにぎり」のレシピです。
材料は白ゴマ少し・ゆかり・種を取って粗目に刻んだカリカリ梅、の3つだけ!
それを全部ご飯と混ぜて握るだけで、あら簡単!
シンプルだけど懐かしく、美味しいおにぎりの完成です!
2話、3話…と簡単で美味しいレシピが載っているので、料理好きな方も必見です♪
作品情報
■タイトル
ハルとアオのお弁当箱
■ジャンル
青年漫画・女性漫画・ヒューマンドラマ・料理・日常
■作者名
まちた
■配信サイト
U-NEXT
eBookJapan
まんが王国
など