藤森治見先生の描く漫画「美醜の大地」。
今回は30話ネタバレを紹介しています!
美醜の大地前回までのネタバレはコチラ⇒25話~29話ネタバレ
美醜の大地 29話までのあらすじ
~美醜の大地、前回までのあらすじ~
サチの目の前に、突如現れたハナ。
しかし、もうハナはサチに復讐する気はありませんでした。
なぜなら、サチは、今までの罪を悔い改めていたらからです。
そして、サチとハナは「お互い様」という事で和解することが出来たのです。
それから、サチは、人を殺してしまった罪を償うと言います。
そして、自首するために、1人で警察署に出向き、「生き直すんだ」と決意を新たにしました。
ところが、その時。
「どこいくの?」という声が聞こえました。
それを聞いて、サチはゾっとしました。
そう、その声の主は、敏江だったのです…!
美醜の大地 30話ネタバレ
敏江はサチをにらみつけ、なじるようにいます。
「あんた、何しようとしているの?」
「まさか警察に行って、全部ぶちまけて…」
「自分だけ逃げだそうと思ってんの?」
その言葉にサチは「そうよ!」と言い返します。
そして、強気に「もうあんたなんかの言いなりにはならない!」と断言します。
しかし、敏江は言います。
「へえ…」
「”つくし苑”だっけ?」
その言葉に、サチは愕然とします。
「つくし苑」は、サチの息子が預けられている孤児院なのです。
それから敏江は言います。
「サチ、もし逃げ切ろうって魂胆だったら…」
「あの孤児院、火事で焼けちゃうかもよ?」
こうして、今までのように息子を人質に取られてしまうサチ。
当然、息子を最優先に考えるため、またしても敏江の脅しに屈してしまいます。
なので結局、自首することをやめ、敏江に言われるがままついていくのでした…。
ハナを想う栄一
一方、ハナがサチをみすみす自首させたことは、今後の復讐に影響が出ます。
もし、警察に出頭した場合、事態が明るみになる可能性があるからです。
栄一はハナにこう質問します。
「出頭を止めなかったのですか?」
「こちらも不利になるかもしれないのに?」
ハナは「ええ」と答え、まだ余裕がある事を説明します。
そして、「私を見つけ出すことは容易じゃないわ」と言い切るのです。
それから栄一は、サチが本当に自首したのかを探る事にします。
一方、ハナは「少し遠出するわ」「今のうちによく見ておきたい場所があるの」といって、1人で出ていくことに。
こうして復讐チームはそれぞれの場所へと向かいます。
その時、1人になった栄一はハナの事を想います。
最初はハナを、「同じ敵を持つ同志」として近づき、隙あらば「ハナを利用する」とまで考えていた栄一。
ところが、今ではハナの気持ちを考えるなど、惹かれ始めていたのです。
栄一は、そんな意外な自分の心の気持ちに、戸惑ってしまうのでした…。
高島津家の事情
その頃、清次郎は人里離れた一軒家に、身を隠していました。
その時、清二郎も、ふと一人で物思いにふけっていました。
主に絢子とその家族について、考えを巡らせて行きます。
実は、清二郎は絢子の家族とは1度しかあったことがないのです。
しかも、先日、爆破事件があったにも関わらず、様子を見に来るそぶりすらないのです。
ふつう、娘の危機を知れば、親や兄弟たちが飛んで駆けつけてくるもの…。
ましてや大金持ちの令嬢とあれば、犯人を見つけるために血眼になってもおかしくはありません。
だからこそ、清二郎は、疑問を持っていたのです。
そこで清二郎は、高島津家の使用人を呼び止め、絢子の家族について質問しました。
しかし、使用人も本家の事情は詳しくないようです。
ただ、分かった事は、絢子が女学生になるころに、母親を亡くしている事でした。
また、兄弟もいるようですが、絢子が1人で住んでいた高島津家には、誰一人尋ねたことはなかったようでした。
清二郎はそれを聞きながら、絢子の言っていた言葉を思い出します。
「籠が焼け落ちてしまったのが嬉しいの」
もし、あの家が綾子を閉じ込めている籠だったというのなら、なぜ絢子はそんな目に合わされなければ泣かなかったのか…。
そこで、清二郎は、絢子の家族について探るべく、奉公人の加也にスパイを命じるのでした…。
落ち込む綿貫の復活!?
さて、綿貫といえば、ずっとふさぎ込んでばかりでした。
何一つ解決できないし、進展もしないままいます。
なので、事務所で悶々としながら「もう引き際かもしれないな…」と、諦めようとするのです。
すると、その時、先輩の布施が差し入れに「新聞紙にくるまれた焼き芋」を渡しました。
綿貫は元気をもらい、「ごちそうさまです!」と気合を入れなおし、とりあえず食べる事にします。
その時です!!
新聞をはがした時に、そこに書いてある「ある記事」が綿貫の目に留まりました。
そこには「小石川菜穂子という女性を捜しています」という文言が「探し人」の欄に載っていたのです。
その依頼主は、「敏江勤めていた温泉旅館」でした。
「敏江」と「菜穂子」についての繋がりを認識し、ハッとなる綿貫。
そして綿貫は、「そうだ、俺はもっと原点を知る必要がある」と立ち直ります。
そして、改めて「菜穂子」について調べようと決心し、その旅館に問い合わせの電話を入れるのでした…!
美醜の大地 30話のラスト
最後は敏江とサチの場面に切り替わります。
2人は山奥の廃屋に身を潜めていました。
険悪なムードが流れているなか、敏江は言いました。
「ねぇサチ」
「裏切ろうとしたことは、今回だけは許してあげるわ」
「でも2度目はないわよ」
その言葉に、大人しく従うサチ。
もちろん、敏江の為に従うのではなく、息子を守るためでした。
しかし、本当に息子を守るためには、ある決意をしなければなりません。
そしてサチは思います。
「(もうこの女は、私の知っている敏江じゃない)」
「(道を行き直すためには…)」
「(踏み外した原因を排除しなければ…)」
敏江に視線を向けたサチの手元には、こっそりとナイフが握られていたのでした…!
そして、最後のシーンでは、ハナが1人で向かった先が描かれていました。
果たしてその場所とはいったい…!?
美醜の大地 30話の感想
~美醜の大地 の感想~
登場人物たちの考えや思いが徐々に交錯していく展開でした。
それとともに話も複雑さを増していくので、ネタバレも上手く書けているか心配です。
最初読んでいた時は、痛快な復讐劇でしかないと思っていたのに、これは予想外です。
こんなにもサスペンス要素も増え、読みごたえも増していくとは…。
でも、次回とかで敏江とサチの決着がつくかも?しれませんね!
絢子の秘密や、その家族関係なども明かされていって欲しいと思います!
というわけで「美醜の大地」30話のネタバレについて紹介しました。
次回は31話を紹介していきます!