不動産業界を暴露しまくる漫画「正直不動産」のネタバレを紹介しています!
また、感想や無料で読む方法もご紹介しています!
正直不動産 あらすじ
~正直不動産 のあらすじ~
「仕事のため、自分のため」にと、嘘ばかりついてセールスをする主人公。
しかし、もしも「本当の事」しか喋れなくなったら…!?
世の中を渡っていくには、必然的に嘘が付きまとうものなので、風当たりが強くなるのは間違いなしでしょう。
さらには、セールストークにも支障が出て、クビになるリスクも増大!
しかも、彼が扱うのは、超高額商品である「不動産」!
特に闇や裏側の多い不動産業界に、「正直」では生き残れるのか!?
こうして1人の正直者による、孤独な闘いが始まろうとしているのでした…!!
正直不動産 ネタバレ
~正直不動産 1話 ネタバレ~
主人公は、不動産会社に勤めるエースの営業マン・永瀬財地(ながせ さいち)。
彼は、セースルマンとしては優秀で、社内でもダントツの成績でしたがが、ハッキリいって嘘つきでした。
嘘をつく理由は、簡単です。
基本給に加え、売り上げに応じた歩合給を釣り上げていくためです。
それはつまり、顧客の為でもなければ、会社の為でもなく、結局は自分の為なのです。
だから、例え不動産を購入する顧客へのリスクがあっても心は痛まないし、「嘘で塗り固めた契約」も笑顔で語ります。
これほどのことが出来るのも、不動産業界は「嘘をついてなんぼのイカレた世界」と割り切っているからです。
しかし、ある日を境に彼の生活や人生が一変してしまうのです…!
嘘が付けない!?
財地は、アパート建築予定の土地に、邪魔な石碑があるのを発見しました。
財地は「こんなものがあったら客のテンションが下がるだろうが!」と下請けを怒鳴りつけ、自ら壊してしまいました。
ところが、それは「願わず語らずの碑」という石碑で、不遜な態度をとるものには「祟られる」という代物でした。
その祟りとは「嘘をつくことができなくなる」という言い伝えなのです。
しかも、どうやらその祟りは本物らしく、財地は本当に嘘が付けなくなりました。
そして財地はお客さんとの会話で、とんでもない大失態を犯すのです。
それは後輩の月下が初めて行う、契約交渉の時でした。
財地は先輩として部下を育てるためにと、その契約に立ち会う事なったのです。
相手はアパートに入居希望の娘と、付き添いの父親でした。
月下は途中までは円滑に契約を勧め、親子も大満足の様子です。
ところが、財地は突然こんなことを言いました。
「ああ、いい部屋だな。」
「ただ俺なら」
「こんなクソみたいなオーナーの物件には、金をもらってすまないけどな。」
衝撃的な発言に、その場にいた全員がピタっと固まります。
財地も、「(な、何言ってんだ俺は!!)」と焦り、「(あとたった3秒黙っていれば契約が成立しただろ)」と自分でも訳が分かりません。
しかし、財地の正直トークは止まりません!!
お客さんの前で、そのアパートが悪徳オーナーが経営している事を、論理立てて説明していきます。
それを聞いていた親子は唖然とするばかり。
もちろん、その物件を紹介しようとしていてた月下すらも、驚くばかりでした。
一通り説明が終わり、父親たちはこう言います。
「あなたは、それを分かったうえで、契約させようとしていたんですか?」
この質問にも財地は正直に「はい。そういう事になりますね」と笑顔で言い放ちました。
父親は怒り、「二度とこの不動産には頼まん」と月下の初契約をパーにしてしまいました。
財地自身もこれには頭を抱えますが、彼のトークはとどまる事を知らず、とんでもない展開を見せていくのです…!
正直不動産 感想
~正直不動産 感想~
特に面白いのは、なんといっても主人公・永瀬財地のキャラクターです!
ネ正直、最初の登場シーンの印象は最悪でした。
美女ともにベッドシーンから始まり、お次は職場で営業トークをかまします。
耳ざわりの良い事ばかり並べ立てますが、結局「嘘」で成り立っているのです。
そんな不動産の裏側を笑顔で語り、「ボランティアじゃない、ビジネスをしているんだ」と言い切ります。
もちろん、そうやって割り切ることも大切ですし、世の中案外そんなものだと思います。
しかし、この主人公は全然いけ好かない!
なんて思っていると、その後、祟りが起こって「正直者」になってしまうのです。
これが、清々しいほどの正直者っぷりで、見てるこっちも逆に不安になるくらいです。
今までのセールスのやり方通用しなくなり、営業成績も減ってしまうのです。
また、ライバルに抜かれてしまい、念願の課長昇進への道も消えていく、などの辛酸も舐めます。
当の本人も悩みまくって、「いつかクビになる…」なんて事も考えます。
でも、正直であるがゆえに「支持者」も現れていくのです。
「キチンと話してくれた」というだけで、例えそれがマイナスな事だったとしても、「ありがたい!」と思ってくれる人もいるのです。
こうして、「正直」を通して、彼も人間的にもビジネスマン的にも成長していくのです。
なので、彼に対するイメージが、だんだんと良くなっていき、気づいたら応援していました!
不動産は嘘ばかり?
1巻では、不動産での悪徳オーナーの一例が描かれています。
面白いというか、勉強になるので、ご紹介していきます!
ちなみに先ほどの「悪徳オーナーの件」になります。
というのは、「敷金・礼金で儲けを出すタイプのオーナー」です。
手口としては、1人暮らし希望の女性をターゲットにて「好条件の物件」を餌に、します。
そして、実際に女性が住んだ後、オーナー側が悪質な嫌がらせをバレないように行い、立ち退かせるのです。
そうすることによって、オーナーは数か月分の家賃に加え、「敷金・礼金」で簡単に儲けを出すことが出来るのです。
この時、「原状復帰(退去する際に、元の状態にしておくこと)」というワードがポイントとなります。
キチンと「原状復帰」しておけば、ターゲットは何も問題なく退去は出来ます。(家賃と礼金は返ってきませんが。)
そこで、もし原状復帰できなければ「敷金」はターゲットに返金されず、丸々オーナーの手元に残るのです。
そこで、オーナーはワザと悪趣味なカーペットや汚いカーテンを用意しておき、入居者が変えたくなるような部屋の作りにしてあるのです。
その際、入居者がカーペットを取り換えた時点で、原状復帰は不可能とみなされてしまいます。
だからオーナーは契約書にしつこく「原状復帰」という文言を書き、それを主張すれば、オーナーの勝ちが確定するのです。
この方法を使えば、敷金・礼金が1か月分であれば、軽く10万円ほどを簡単に手に入れることが出来る、という事になるのです。
そして、この手口を繰り返せば、入居者数次第でかなりの利益を得ることが出来ます。
ただし、こういった悪徳オーナーが本当にいるかは、ここでは断定しません。
しかし、詐欺というのは手口が分からないまま、簡単にお金をかすめ取られるのかも、という恐ろしさを感じました。
正直者という生き方
不動産だけではなく、永瀬財地の「正直者」という生き方も、ストーリーの軸になっています。
嘘つきだった永瀬財地は、正直になってしまった自分に、戸惑ってばかりです。
そのせいで社内でも反感を買ったり、物件のオーナーからクレームが来たりと、散々な目に遭います。
そのせいで「何もかも終わりだ…」と一時、絶望に暮れてしまうのです。
しかし、その一方で、財地の事を信じてくれる人も現れていきます。
その筆頭は、後輩である月下でした。
彼女の両親は過去に不動産関係でトラブルがあり、家族で大きな問題を抱え込んだ時期がありました。
そんな彼女だからこそ、「住む人を最優先に考える不動産営業になる」と誓いました。
だからこそ月下は「正直」というスタイルの財地に、より憧れや尊敬を抱くようになります。
また、その月下に引っ張られるように、財地も変わっていくのです。
そして彼は「俺はクビになろうとどうなろうと、本音で営業してやるよ」と男らしく語るのです。
こうして「正直不動産、永瀬財地」と名乗るようになります。
なので、ただの不動産ウンチク漫画だけでは終わらない、熱いストーリー展開にも注目の作品です!
作品情報
■タイトル
正直不動産
■ジャンル
青年漫画・ヒューマンドラマ・
■作者名
大谷アキラ(おおたにあきら)
夏原武(なつはらたけし)
水野光博(みずのみつひろ)
■配信サイト
U-NEXT
eBookJapan
まんが王国
など